いよいよ出産!!
どんどん陣痛は強くなりました。
一番つらかったのは、子宮口が8cmぐらいの時。
いきみたくなったのを我慢しなければならないときです。完全に子宮口が開いてから
いきまないと、裂けてしまいます。本当の最後でいきみます。それまでは、我慢。
どんな感じかというと、下痢の状態なのに我慢しなければならない感じに似ていました。
この時は、パパの握りこぶしで私の肛門を強く押してもらうと逃しやすかったです。
ただ、パパにその話をしていなかったので、急に私にやれと言われて驚いたと後で
言っていました。私は、本で経験者の話の中にあったのを急に思い出したのでした。
さあ、いよいよ分娩です。
分娩室に行くのは、助産婦さんとパパに支えられながら行きました。分娩室は、
陣痛室のすぐ隣。でも、足を開いたら産まれてしまうという感じで一人では歩けま
せんでした。
後で思ったのですが、前の人が分娩室を使っていたので、私は、本当にギリギリ
まで陣痛室で待たされたように思います。でも、逆にその分、分娩室では、早かっ
たです。本来、初産婦は分娩室に入ってから2〜3時間らしいのですが、私の場合
処置とか入れても20分ぐらいだったと思います。
分娩台にもなかなか上がれません。足をあげられないのです。
助産婦さんに陣痛の山が超えた所で上ってと言われ、必死で分娩台に登りました。
分娩台に寝て初めていきんだ後、声を出さないでと助産婦さんに注意されました。
(声を出さずにいきんだ方が強くいきめるそうです)次のいきみをしたら誉められ、
よしこの調子で行こうと思い、次のいきみをしました。
そのいきみで産まれました。
1999年8月17日pm2:15 男の子が誕生しました。これがケンです。
陣痛が長引くと思っていたので、(本には、初産婦は分娩室で2〜3時間とあった)
パパ共々感動する準備がないままの出産でした。感動して泣くかもとか2人で色々
想像してたんだけどなあ。
3回のいきみで10分もかからずに、産まれてきてくれたので、パパの肩にかかった
ビデオもカメラもそのままでした。
産まれたばかりのケンと私が、初めて顔をあわした時の写真が1枚あるだけです。
『よく、がんばったね。』 ケンに最初に話しかけた言葉です。
先生には、超安産だったと言われました。看護婦さんに私があまりにも冷静なので、
驚かれました。
分娩台で陣痛の波が引いているとき、パパが『リラックス、リラックス』と声をかけてく
れたのですが、その発音の良さにやっぱりこの人は英語の先生(パパは学校で英語
を教えています。)なんだって心の中で考えていたぐらい冷静でした。
もちろん、苦しいことは苦しかったのですが…
今、振り返ると、きつかったのは、2時間ぐらいでした。私の場合は、12:00〜14:00。
陣痛は、呼吸法で乗りきれました(気がまぎれました)。真面目に妊婦中に呼吸法を
練習していました。
あとは、目をつぶらないこと、『痛い』と声に出さないことを気をつけました。
『痛い・つらい』って声に出すともっとシンドクなる感じがしました。
逃げずに勝負していたような感じがします。(何と勝負してたのかな?)
つらい時は、心の中で『負けるものか〜』とつぶやいていました。
これは、私の性格でしょうね、きっと。
無事に出産できたことを心から何かに感謝したい気持ちです。
ありがとうございました。
『ケン、すうっと出てきてくれて ありがとう!!』
『パパ、一万歩につきあってくれて ありがとう!!』
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