文鳥問題.

《究極の食餌》

 生き物は種類が違えば飼い方も違ってきます。食べ物も同じなわけがありません。ところが、同じ「鳥類」と言うだけで、大型インコに対応した話を、文鳥の飼育に直輸入してしまうことが、ひんぱんに見受けられます。特に食べ物の話では、同じほ乳類だから、同じものを食べると思う人はいないのに、同じ鳥類だとその相違を気にしない人があまりにも多いです。当然、大型インコには大型インコを飼育する際に理想的な食事があり、文鳥には文鳥のそれがあります。先頃、基本的には大型インコの専門店である『CAP!』さんのサイトで、「究極のバードフード」についての提言を拝読して、共感するところが多かったのですが、当然単純に文鳥に置き換えて共感したわけではありません。どのように違いを認識しているのか、以前ペレットを取り上げて時間もたつので、改めてその位置づけをめぐっての相違点を、参考までに提示したいと思います。【2005年9月】


鳥種による結論の相違

 『CAP!』さんのご提言は、直接ご覧いただければ良いものと思いますが、いちおう私の解釈をまじえて要約すれば、次のようになります。

 従来主食としてきた種実(シード)は脂肪価が高く病気の遠因となり、また果物類は高価であり、野菜は忌避する個体がいて、それらを栄養バランスよく食べさせるのは、飼い主が手間ひまをかけても至難なのが現実である。したがって、栄養面、経済性、利便性の上で、総合栄養バランスに優れたペレットを選択するのがベターと言える。
 しかし、
「究極のバードフード」は野生で食べる本来の食性に合ったもののはずで、インコやフィンチなどの一般的なコンパニオンバードのそれは、一種類の画一的なものでは有り得ない。したがって、ペレットのみよりも、「ペレット+野菜+フルーツ+シード」と多様性を持たせた方が、身体面、精神面でより究極に近いものとなるだろう。

 野生では単一の食べ物しか摂らない動物もいますが、インコやフィンチなど一般的な飼鳥(コンパニオンバード)についての話として、私はこの主旨に賛成です。大型インコについてなら、この提言の通りだとも思います。大型インコの場合、主食を種実より脂肪価の低いペレットとし、ヒマワリの種などの種実はストレス解消のオヤツ的なものとして少量におさえ、また野菜や果物などを副食的に位置づけて、たまには与えるというのは、確かに理にかなった方法だと思うのです。
 また、これはさほど難しい話ではなく、今現在大型インコをしっかりと飼育されている飼い主なら、すでに実行されているものとも思います。普段はペレットを与え、時折は果物などを与え、少しだけオヤツも与えるだけのことですから、その細かな比率はそれぞれでしょうが、さほど無理せずに出来るはずなのです
(大型インコは小鳥より手間ひま掛かるのは当たり前、その覚悟のない人は飼わない方が良いといわれても仕方がないと思う)

 それでは文鳥でも、この提言をそのまま受け入れて、栄養面のみならず利便性や経済性のためにもペレットのみで飼育すべきなのでしょうか?また、それを主食に他を副食に位置づけるのが、「究極のバードフード」と言えるでしょうか?
 上述の提言の結論部分のみ読み、大型インコと文鳥の違いを忘却すれば、そうしたくなるかもしれません。しかし、その意味するところが、
究極のバードフード=食性に合った多様な食べ物であることを踏まえ冷静に考えれば、わざわざ文鳥飼育でペレット主食に切り替える必要は皆無であることに気づきます。なぜなら文鳥の場合、従来の飼育で主食として使われてきたのは、同じ種子(シード)でも、もともとの食性に合った低脂肪の穀物ですから、それ自体では高脂肪問題は起きないのです。つまり、総合栄養食としてのペレットの出現以前には、脂肪価の高い種実を主食とせざるを得なかった大型インコとは、そもそもの前提がまったく異なっているのです。
 しかも文鳥の場合、主食であるそれら低脂肪の複数の穀物を混合した配合飼料を、昔からごく容易かつ安価に手に入れることが出来ました
(品質などの問題はひとまずおく)。また副食にしても、一袋100円程度のボレー粉、人間の残りで済む安価な青菜だけですから、経済的には今現在もペレットを主食とするより安上がりです(小松菜などは余ってもったいないという人がいますが、この際文鳥のためにもご自分の野菜嫌いも治してしまうことをお勧めします。小松菜は、和え物、お味噌汁の具材、実に無駄にならない結構な和食材です。チンゲンサイ、トウミョウ、どちらも中華の高級食材です。料理せず、コンビニのお弁当やカップ麺だけでは体にに悪いので、サラダ菜くらいは食べてみましょう。シーチキンでもゆで卵でもちょっと添えれば、立派なサラダですよ!)。確かに利便性の面では、ペレットのみの方が楽になる可能性はありますが、そもそも週数回の掃除や、青菜の交換程度の手間ひまを惜しむ飼い主がどれほどいるでしょうか?

 野生での食性を考えるなら、「穀物(シード)+野菜+その他」が文鳥にとって自然の食性に近いと言う意味で「究極のバードフード」に相違ないのです。もっとも、実際に文鳥が原産地で食べるものと、配合飼料の穀物の種類が違うと指摘する人もいます。しかし、それは為にする議論で意味がありません。なぜなら、実際の食性との違いを指摘するなら、まず第一にペレットのような人工食品は根本的に自然ではありえないのは明白であり、そうなると、今現在飼育している鳥に食べさせるものがなくなってしまうのです。
 そもそも文鳥には、国産のイネ科の雑穀を主食として、何百世代も繁殖を継続していきています。これは動かしがたい事実ですから、そういった食べ物が食性に合わないとするのは、無茶苦茶と言うものでしょう。文鳥においては、ペレットがなくとも、「究極のバードフード」に近いものがとっくの昔に実現していたからこそ、代々繁殖し、子孫を残してきたのものと考えるしかありません。
 その点を理解していれば、今さら、食性の違う大型インコの話を参考に、自然とはかけ離れたペレットだけの飼育に切り替えるのは、純粋に栄養面を含む食事の問題として見るなら、ベストを捨てベターを望むに等しいものだと思います。

 さて、飼い主側の利便性を考えず、「究極のバードフード」を目指した場合、主食面ではもともと問題がなかった文鳥では、「その他」の部分に工夫が必要となってきます。なぜなら、ビタミンAは青菜で、カルシウムなどミネラル分はボレー粉などでまかなう必要がありますし、青菜やボレー粉を与えても、ビタミンD3の給源がないのです
 もっとも、通常であればこの栄養素はあまり必要とされず、繁殖期に少し必要となる程度のものと見なせます。何しろ、その時期にムキアワに鶏卵をまぶしたアワ玉が用いただけで、事足りてきているのですから、その必要性を過大に考えることは出来ません。つまり、普段の飼育においてなら、さほど必要性はない栄養素とも言えるでしょう。
 しかし、文鳥本来の食性を考えた時、昆虫類の捕食でほんの少しは動物性タンパクやビタミンD3を普段から摂取しているはずですから、何らかの副食で日常的にそれをまかなっておいても、別に問題は無いように思います。そこで、ペア飼育を基本にし、メスの産卵を避けるのは困難としている私の場合は、おそらく一般的な飼い主よりも頻繁にアワ玉を与え、ビスケットや煮干しを食べる機会も設けています
(本当はそこまで考えていたわけではなくたんなる習慣なのですが…)。しかし、それは対処の一例に過ぎず、この点では、ミルワームのような昆虫を与える人もいるでしょうし、ビタミンD3を含む栄養補助剤やペレットを副食に位置づけることも、十分考慮に値するはずです。

 また、食の多様性の面でも、文鳥では実に多くの選択肢があります。そもそも人間の主食とも重なるため、いろいろな穀物を容易に利用出来るのです。例えば、一概に配合飼料と言っても、例えば我が家の場合は、現在ヒエ・アワ・キビ・カナリアシード・玄米・オートミール・ムキそばの実の7種類は入っています。こう書けば、何か面倒なことをしているようですが、実際は通販で宅配してくれる配合飼料に、別に用意しておいた人間用の玄米とムキそばの実を混ぜあわせ、出来上がったものは冷蔵庫に放り込んでおくだけで、大した手間にはなりません。
 さらに、私の場合青菜は小松菜で、トウミョウをオヤツにしているだけですが、この点でも、さまざまな野菜を用意しても良いはずで、それはさほど困難なことでは無いでしょう。
 つまり、配合飼料を主食にするというのは、市販のそれを与えるだけではなく、当然青菜やボレー粉も与え、さらにいろいろ工夫できる、実に応用性の豊かな方法なのです。

 

ペレット主食の問題性

 文鳥にとっての「究極のバードフード」は、その食性に合った穀物、しかも、いろいろな穀物がすでに混ぜてある配合飼料を主食として構築するのが自然であり、そうしない理由はありません。もし不足な部分があれば、いろいろと補えば良いだけで、栄養面の不足だけを契機として、全面的に人工的なペレットに切り替えるとしたら、それは論理の飛躍以外の何物でもないと言えます。
 しかし、何となくでも、大型インコ並みにペレットを主体にしたい人もいるかもしれません。目新しいもの、人工的なものに魅かれる人もいるでしょうし、大型インコと文鳥の区別もあいまいな獣医さんなら、それを安易に薦めるかも知れません。それは理屈の上で、まったく必然性はないと、私はこの際はっきり断定しますが、間違った方法ではないので、悪いとは言えません。確かに、カラムキ配合飼料のみで飼育するより、ずっとマシには相違ないのです。ただし、結果的に、ほとんどそれのみを文鳥に押し付ける事になる以上、本当に文鳥のためを思う飼い主だとの認識があるなら、その商品の内容を十分に吟味すべきだと思います。
 そこで参考までに、最近では近所のホームセンターなどでも見かけるようになったフィンチ用の総合栄養食としてのペレットを
、飼料会社『NPF(ナチュラルペットフーズの商品の裏書にあるアワ玉とカナリアシードの主要栄養価の数値と比較し検討することにします。

アワ玉  タンパク質9.1%、脂質3.8% カナリアシード タンパク質13.6%、脂質4.9%

 ご存知のように、アワ玉は従来より文鳥の発情飼料と位置づけられています。また、カナリアシードはセキセイインコの飼育では、やはり発情飼料と位置づけられることのある存在です。
 これらの食べ物に含まれる何が小鳥たちの発情を促進するのか、はっきりとしません。しかし、カナリアシードが他の穀物より優れているのはタンパク質ですから、とりあえずそこに注目すべきでしょう。ところが面白いことに、栄養成分表によれば、アワ玉の原料となる精白アワ
(ムキアワ)は、タンパク質10.6%、脂質2.7%で、鶏卵や蜂蜜などを添加した『NPF』のアワ玉のタンパク価は、それに劣ることになっています。これはおそらく、同じアワでも均質ではないことを示しているものと思いますが、粗食と言える精白アワ以下の数値でも発情飼料になるとすれば、アワ玉の場合タンパク質の多寡ではなく、鶏卵由来のビタミンD3などが発情促進に寄与しているものと見なせるかもしれません。
 また、普通の飼育では、最低でも週に数回は、タンパク質や脂質をほとんど含まない青菜を与えるのが当たり前なので、実際に文鳥が食べるものに占めるタンパク質や脂質の比率はさらに低くなります。つまり、普通の飼育で食べるもののトータルを数値化した場合、上のカナリアシードの数値より高くなることは有り得ないわけです。その点を踏まえつつ、次に列挙する文鳥を含むフィンチ用とされるペレットの栄養価に注目して頂きたいところです。

商品名 メーカー タンパク質 脂質
1.「トロピカンエッググラニュー」 トリオ(へーゲン)  14.0%以上 8.0%以上 
2.「メンテナンスフレーク」  ラウディブッシュ  11.0% 7.0%
3.「オリジナル(カナリア&フィンチ) ケイティー 15.0% 6.0%
4.「ナチュラル(カナリア・フィンチ) ズプリーム 14.0% 4.0%
5.「プレミアムペレット (フィンチ) ラフィーバ 14.0% 4.0%


 いちおう脂肪価の高い順番に並べましたが、同じくフィンチ用とされるペレットでも、その栄養価には2倍の開きがあり、1〜3のものは、脂肪価がかなり高くなっているのは一目瞭然でしょう。さらにこれらのペレットは、いずれも「小鳥に最適な総合栄養食」「栄養補助剤の必要がない完全フード」として、オールインワンをセールスポイントにしていますから、当然青菜無しでも良いはずです。ところが実際に青菜を与えなければ、普通の飼育に比べて、食べ物に含まれる脂質の割り合いはさらに格段に高くなっていると見なさねばなりません。
 つまり、メーカー側のうたい文句そのままに
(どちらも理想的なはずなのに2倍の格差があるという・・・)、このような、文鳥にとっては高脂肪価と言えるものだけ食べさせていれば、脂肪太りになっても何一つ不思議なことは無いわけです。その点、4、5の脂肪価4.0%すら、青菜を抜きにした数値としては低いとは言えないでしょう。しかし、こちらは穀物よりやや低い数値なので、週一回くらい青菜も与えておけば、問題はない程度と言えそうです。とりあえずこの数値を見る限りでは、もし1〜3は使用して問題が起これば、4、5に切り替えた方が無難かもしれません。

 また、これらのペレットは総じてタンパク質の数値が高いことも見逃せません。さらに、何しろオールインワンですから、いずれもビタミンD3が添加されていることも忘れてはいけないでしょう(どの程度添加されているか、ラウディブッシュ社以外は不明)
 つまり、これらのペレットを栄養面で見れば、ビタミンD3が添加され、2以外は、すべてカナリアシード以上のタンパク質を含むことになるのです。とすれば、これは文鳥にとって、立派に発情飼料と見なすべき存在となりはしないでしょうか?これらのペレットを主食にして飼育した場合、良かれ悪しかれ、一般的な飼育以上の栄養が間違いなく摂取されるのは明らかなのです。

※ 青菜を与えず飼育したり、食わず嫌いで食べなかった鳥が、ペレット主食にかえて、一晩で見違えるほど毛並みが良くなったとしたら、薬物効果として即効性があがるほどビタミン類が添加していることになり、それは日常食としては過剰となる疑いを持つべきだと思います。日常食は頓服薬ではないのです。

 ようするに、主食にするのであれば4、5が文鳥には適しており、発情飼料と言いえるほど栄養価が高いので、栄養をつけさせたい病気など特殊な場合では、有効な食べ物と言えるでしょう。ところが、それは一方で、メスの産卵を止めたい場合はこれらの使用を避けた方が無難と言うことにもなります。
 また、栄養価が高いのなら、繁殖飼育の際にもペレットを主食にしておくことが有効となりそうですが、これには別の問題が生じてきます。一部獣医さんたちの指摘によれば、パウダーフードでヒナの餌付けをした場合、そのうに前のエサが残っている状態で次のエサを与えると、そのうが食滞を起こし消化不良となるそうなのです。ところが残念なことに、親鳥はそのうにエサが残っているかどうかなど確認せずエサを与えてしまいます。ヒナにしても、そのうが空になるまで黙ってはいないでしょう。となれば、当然、育雛中の親鳥にペレット主食を続ければ、前のエサが残ったまま、親のそのう内でドロドロになり、まさにパウダーフードをお湯に溶いたようなエサを、ヒナに口移しで与えることになってしまうはずではありませんか?
 つまり、この獣医さんたちの指摘を信じるのなら、ペレット食での繁殖は問題ありと見なさざるを得ません。

 以上の考察の結果として、繁殖を目的とせず、それでいて産卵の抑制を重視しない飼育以外では、ペレットを主食とすることはお勧め出来ないということになります。言い換えれば、オスの1羽飼育と卵を孵化させないペア飼育、もしくは産卵をしなくなった老鳥飼育でペレットを主食にすることが出来る程度で、他のパターンでは何らかの問題が生じてしまうわけです。

 

ペレットへの新たな疑問

 ところで、ラウディブッシュ社以外のペレットは(1は不明)、製造工程で加熱殺菌して消化率を良くしているということを、調べている過程で知りました(インコの専門店である『CAP!』さんのHPが詳しく解説されている)。しかし、加熱して消化率を上げるというのは、普通に考えればベータでん粉質をアルファ化(熱と水分で糊化してねばねばにする)させているものと受け取るしかないと思います。
 しかし、パンにしろ、炊いたご飯にしろ、スナック菓子にしろ、そういったものを文鳥に与えるべきではないと、かなり神経質に指摘される理由は、それらがアルファ化して粘りがでてしまい、鳥にとってはかえって消化が悪くなるからではなかったでしょうか?塩分や油分のみが問題なら、食パンは少し塩分を含むだけ、ご飯にいたっては無問題のはずなのです。

 「駄目なものは駄目!」的な幼児のたわ言を無視すれば、鳥の場合、そのうにいったんエサがとどまるので、そこで粘りがでると食滞につながてしまうからこそ、やめたほうが良いのだろうと理解する以外に無いと思います。私もそのように理解した上で、雑食性の強い文鳥では、全体の摂取量の中で少量にとどまる程度なら、問題にはならないと考えているわけですが、さて、そもそもの理解の仕方自体が、間違っていたのでしょうか?
 炊いたお米が駄目な理由、文鳥のヒナに煮つめたアワ玉は危険となる理由は、科学的にはアルファ化で粘り気がでるからと見なすしかないのなら、もしペレットの多くが製造工程でアルファ化させている事実があれば、問題視しない方がおかしいのではないでしょうか?この点で誤解を残したままでは、ペレットもスナック菓子と同列と見なされてしまいかねないように思います
(そのうの中ではベータでん粉が再アルファ化せず、胃腸で再アルファ化する?消化率が良くなるは誤りで、アルファ化しない程度に原料を殺菌消毒しているだけ?)

 

副食としてのペレット

 多様の問題点があっても、大型インコにとっての「究極のバードフード」は、現状ではペレットを主食として模索するしかないでしょう。それは加工品を排除して、手に入りやすいヒマワリの種などの種実を主食としたのでは、栄養のバランスを保つのが非常に困難なので仕方が無いところです。この点、大型インコの飼い主たちのご苦労は、大変なものと思います。
 しかし、加工品であるペレットを主食とする以上、その他でいくら多様性を持たせようと、本当の意味で食性に基づく究極の姿とは言えないと思います。それは、ペレットのみであるよりも良いという、「モアベター」の姿に過ぎないのではないでしょうか
(more better、英語として妙な気がするが、いちおうベター以上ベスト未満といった意味感覚で、以降では括弧をつけずに使用する)
 一方、文鳥にとっての「究極のバードフード」は、食性に適合し、栄養面でも問題無く、長い実績のある穀物飼料を主食とするので、確かに自然の食性に合った多様な食べ物という究極、ベストを目指すことが出来るはずです。その飼い主の模索も、配合穀物の種類を増やし、野菜の種類を豊富にし、さらに品質にこだわり、ペレット等を副食に取り入れるまどなど、既述のように、実に自在に対応出来るのです
(加工品は排除したい自然派もいれば、こだわらない人もいるでしょう。そのあたりは些細な話で、飼い主の趣味で良いものと思います。ただし、文鳥はいくら体に良いと飼い主が用意しても、食べてくれないことが多く、その点は試行錯誤の連続となるでしょう)。これは、ペレット使用を前提としない限り、問題が生じやすい大型インコとの、根本的で決定的な相違点なのです。

大型インコの場合

文鳥の場合

 脂質が20〜50%の種実を主食としていた結果、肥満などの健康問題が起きやすかった。

 栄養補助剤では脂肪価軽減にはならないので、毎日大量の野菜を摂らせなければならない。(=種実主食に問題あり

脂肪価の低いペレットが望まれた。

 脂質が2〜6%の穀物を主食としていたので、肥満はほとんど見られず、100年以上継続繁殖している。

 不足する栄養素は、青菜やボレー粉などを副食とするか、栄養補助剤を用いれば済む。(=副食の与え方に問題あり

ペレットを主食にする必然性が無い。

 せっかく恵まれた状況にありながら、わざわざ疑問符も存在する人工の加工品を中心にしたがるのは、これはずいぶん不可思議な行動ではないでしょうか?結局、文鳥にとってのペレットは、特殊事情(病気、いちじるしい偏食など)の無い限り、穀物の殻が飛散しないというメリット、他の副食を心配しなくて良いメリットだけで、それは飼い主の利便性の上でベターな選択の一つでしかないとも見なす以外にはないものと思います(その飼い主がいかに問題意識が高く立派であっても、論理的にはそのように見なされてしまう)
 飼い主が飼育管理しやすくするのは当然のことですが、そうした利便性を向上する手段にしても、実は選択肢はいくつもあったはずです。例えば、エサの飛散を防ぎたければ、飛び散らない容器を工夫しても良いですし、ムキエサに補助的にビタミン剤なりパウダーフードをまぶしておけば、殻は出ず、栄養的にはペレットとたいして変わらぬ効果があるはずなのです。主食の変更といった、配合飼料で育った文鳥にはかなりの負担となりそうな選択は、最終的なものであって良かったはずなのです。

 ところで、メーカー側は基本的に「わが社のペレットは完全栄養食だから他には与えるな!」としているので、配合飼料で問題があればペレットだけにしなければならないように思えるかもしれません。しかし、そのような宣伝文句に大した意味はありません。それはごく軽率な飼い主が、ペレットと同時に「何か怪しげなもの」を与えて、ペレットの効果を減殺されては困る脂肪分の多い種実を多く併用して太る、補助剤の併用で過剰症が起きるといったこと)ので、注意を促しているにすぎないのです(もしくはたんなる商売上の理由)。内実は、脂肪価が4%と8%のものがありながら、どちらも「完全だ!」と言いあっているくらい、あいまいな物でしかないではありませんか?
 また、中身にかなりの相違がある以上、ペレットにしておけば安心、などと言うものではないことも明らかです。もちろん、自分の飼っている文鳥の嗜好にも合い、今現在健康問題が起きず、飼い主も満足なら結構なことで、他人がとやかく言う筋合いのものではありません。しかし、そうでもなければ、よくよく中身を吟味し、絶えず試行錯誤するべきだと思います。何しろ、文鳥は飼い主が選んだものしか食べることが出来ないのです。
 メーカーはそれぞれの見解で
(研究データ?どんな研究?)、かなり中身の異なるものを製造し、店頭に陳列されているのですから、中身の判断は飼い主がしっかりしなければいけません(自分で考えず「獣医の推奨」で安心できる人はおめでたい)。迷惑するのは、選択の余地の欠片もなく実際にそれを食べさせられる文鳥だということを、忘れてならないと思います。

 このような問題点を踏まえ、それぞれの飼い主が自分の飼育における志向性を考えた上で、ペレットを利用していくことが望まれるものと思います。その点私の場合、いちおう「究極のバードフード」を目指したいので、人工のペレットを主食にする考えは欠片もなく、発情飼料になりえる副食として位置づけ、病気の際の臨時食とするために慣れさせておくと、便利になると考えています(一切の人工加工食品を忌み嫌う、いわゆる「自然派」も一つの見識ですが、私にはそういった思想の持ち合わせは無い)
 また、食の多様性の観点からも、副食的にペレットを与えたいと考えています。そこで過去には、『ラウディブッシュ』の「メンテナンスフレーク」も、『キクスイ』の「ペレーフィン」や「HOTペレットF2」も、『NPF』の「カルビタミックス」なども、副食として、つまり主食の配合飼料とは別に与えてみました。しかし、我が家の文鳥は必要を感じなかったらしく、ほとんど無視され無駄となってしまいました例外は『ハイペット』の「バードカルシウム」で、これは繁殖期だとよく食べるものが多い)。一方で、『キクスイ』のアワ玉にケィティのパウダーフード(タンパク質22.0%、脂質8.0%)をまぶしたものは食べるので、この我が家の文鳥の嗜好性にあわせて、もし病気になった時は、パウダーフードなどをまぶした簡易栄養強化アワ玉で対処することにして、総合栄養食としてのペレットを積極的に試すことはしていません(あくまでも我が家の文鳥たちの場合です。ペレットを好む文鳥もいるはずです)
 従って、私にはペレットの実際の使用感は分かりません。興味がある方は、HP『文鳥麦酒』さんの詳しいレポートなどを参考にされることをお勧めします。

 

「究極の食生活」

 生き物にとって必要な栄養というものは、その時々で微妙に変わり一定ではないと、私は考えるようになっています。それは長年観察していて、同じ文鳥でも青菜(小松菜)を大量に食べる時もあれば、あまり食べない時期があり、配合飼料にしても、残すものが必ずしも一定では無いのに気づかされたからです。
 アワ玉や批判もあるはずの放鳥時のオヤツとしてのビスケット、そういった嗜好性が非常に高そうなものにしても、繁殖期と換羽期以外は案外見向きもされないのが、我が家の現実なのです。配合飼料の中では抜群の嗜好性を持つカナリアシードにしても、放鳥時に好きなだけ食べられるようにしているためか、さほどこだわらなくなっています
(嫁や婿としてお店から迎えた当初は、目の色を変えて食べます)

 そうした現実を見ていると、結局、幼い頃からいろいろな食べ物の存在を認知させ、あとは文鳥自身が必要に応じて微細な取捨をするのが、文鳥にとっての 、「究極の食生活」ではないかと考えるようになりました。何しろ自然界の野生状態では、季節的な制約はあるにしても、自分で必要なものを探して食べているには違いないのです。
 これを飼い主サイドから見れば、その食の変化・傾向は予測不能に気まぐれなので、食べなければずいぶんもったいない思いをさせられます。しかし、文鳥サイドから見れば、これは仕方が無いことでしょう。彼らは必要に応じて、そこにあるものを食べて、自分の不足したものを補っているに過ぎないのですから。

 そのような面でも、ペレットだけで一年中同じ栄養を摂らせ続けることに、私はかなり違和感を覚えています。ペレットの方が無駄が無くなるとは思いますが、それはやはり飼い主サイドの都合で、純粋には文鳥に無関係な利点です(誤解の無いよう繰り返しますが、悪いわけではありません)
 しかし、食品の多様性を増やし、その範囲で文鳥自身が適度な調整を出来るようにするのなら、栄養総合食をうたうペレットも、ビタミンAやDを含み発情効果も期待できる飼料として、副食の一部に組み入れても良いはずです。実際、フィンチ飼育の盛んな日本の『NPF』や『ハイペット』社のペレットは、副食の位置づけで、少量パックで販売されています。主食でなくとも、文鳥飼育にとって、十分ペレットには存在価値があるのです。

※ ヒナの餌付けの際、アワ玉とパウダーフードを半々にすると、食滞を起こしやすくなるとされているので、配合飼料とペレットを半々程度に平行して食べるようだと考えものです。成鳥はヒナほど多くのエサをそのうに貯めることは出来ないので、さほど心配しなくても良いと思いますが、副食としては2割程度の量に止めたほうが無難でしょう(もしくは食べる時間帯を変えるか)

 

まとめ

 私は以前、ペレットは総合栄養食で、アメリカのメーカーもそれ以外は与えないように明示していたので、使用するならそれ以外は与えない方が良いものと、そのまま受け取っていました。しかし、大型インコの見識ある飼い主たちは、『CAP!』さんの提言でもわかるように、実際いろいろと組み合わせて使用している様子ですし、既述のように『NPF』や『ハイペット』といったフィンチを対象とした日本製のペレットは、はじめからビタミンなどの栄養補助食の位置づけで、また、『キクスイ』のペレットは副食を食べさせることを前提としています(主食の種実の脂肪分だけが問題で、副食類を他に用意出来、またビタミン剤の併用も考えるようなら、大型インコでもこういった主食代替で余計なものは添加されないペレットの方が良さそうに思える)。一概にペレットと言ってもいろいろなのです。
 そうした実情を踏まえれば、白か黒か、穀物配合飼料かペレットか、二者択一に考える必要はないものと思われます。第一、青菜も与えず配合飼料だけで飼育する飼い主など本来あってはならず、そのような異常な飼育を前提として、配合飼料を主食とする=栄養不足としてペレットを推奨するなど、思い込みの的外れな議論に過ぎません
(青菜や副食を与えるように指摘するのが常識)。また、ペレットを主食としていたとしても、大型インコの飼い主たちがモアベターを求めるのと同様、ペレットだけで満足していられるほど気楽な飼い主も少ないはずなのです。

 ペレット自体は「究極のバードフード」ではありません。大型インコで問題となる脂肪過多を防ぐ目的で(「種実はジャンクフードだ!」)、飼料用大豆やトウモロコシの余剰も多いアメリカで、それらにいろいろ添加して作り出された、栄養面や消化吸収の面でバランスがとれ、飼育管理面で合理的な人工固形加工食品に過ぎません。当然、改良の余地は多大に存在しています。
 一部の獣医さんを含む軽率な人々が、ごく単純な鳥種による必要性の違いすら認識せずに「推奨」したところで、文鳥飼育においては、青菜なしといった間違った飼育よりペレットのみのほうがマシなだけ、栄養面以外の理由で、「副食なし」を飼い主が選択した場合の解決策としての意味しか、「ペレットのみ」には存在しないのです。
 また、大型インコ同様にペレット主食に青菜など副食を与えたらどうでしょう?それでは、副食を与えずに済むという理由でペレットを主食とする意味がなくなってしまうではありませんか!繰り返していますが、大型インコでペレットが推奨される最大の理由は、種実を主食にして多く食べさせると問題が起きるからです。種実を主食としない文鳥では、飼い主にいろいろ工夫するゆとりがあるのなら、文鳥飼育でペレットにする必然性など何一つ無いことを、是非とも理屈の上で理解していただきたいところです
(飼い主の趣味で用いるのは個人的な問題で飼い主の自由ですが、他人に推奨する理由付けが印象論以外に存在するでしょうか?)

 大型インコでは、ペレットより脂肪価の高い種実でも、オヤツにする程度なら良いことですし、配合飼料を主食とする文鳥では、主食の穀物より栄養価の高いペレットを副食にするのも有効でしょう。大型インコにとっての種実、文鳥にとってのペレット、客観的に見て主食より問題のありそうな食品であっても、主食ではなく副食やオヤツに位置づけておけば、問題にはなりにくいはずです。
 飼っている鳥種にとっての栄養的な必要性を見極め、さまざまな方法論の存在と問題点、さらに自分のライフスタイルを冷静に塾考した上で、必要なら次善の策としてペレット主食での飼育、そしてそれが可能な人は、配合飼料を主食に目指しうる自分なりの「究極の食餌」
(究極のエサと食生活)の姿を追い求めて行ければ良いものと思います。

 

・・・・・・以下備考・・・・・・

文鳥の食についての方法論の例

≪ベターな飼育≫
・なるべく低脂肪のペレットを主食とし、休みに青菜を与える。
・容器にムキエサと適量の総合ビタミン粉末やパウダーフードを入れてよく振ってまぶし、それを主食とし、時間のある時に青菜を与える。
≪モアベターな飼育≫
・「ベター」の主食に、ほぼ毎日青菜を与え、その他の副食も導入する。
≪スタンダードな飼育≫
・殻つき配合飼料を主食に、ほぼ毎日青菜を与え、ボレー粉も常置する。繁殖期にはアワ玉を与える。
≪ベストを目指す飼育≫
・「スタンダード」に加え、主食に他の穀物を加えたり、それぞれの品質を気にしたり、他の副食の可能性を考え導入したりする。

※ この場合「ベター」は「スタンダード」より優れているという意味ではない。配合飼料のみで副食を与えないような間違った飼育をするより良いという意味である。

 

ペレットを文鳥の主食とする際の問題点の整理

・種子をクチバシでむくという、自然な行為が出来なくなる。

・どの程度ビタミン、ミネラルを含むか不明のものが多く、メーカーを信じるしかない。

・体調や季節変化に関係なく、いつも同じ割合の栄養素を摂取させることになる。

・基本栄養素の脂質にばらつきがあり、文鳥には過剰な商品も多い。

・通常食としてはタンパク価などが高く、発情を抑制するのが難しい。

・繁殖時、摂取させる栄養のコントロール(通常用と繁殖用の使い分け)が難しい。

・そのう段階で液状となってしまうため、育雛時の親鳥には適さないと思われる。

・製造段階で加熱し、でん粉質を不自然なアルファ化した状態にしている可能性がある。

※ 野菜、穀物飼料など自然なものを副食的に与えるのは問題ないが、ビタミン・ミネラル類の補助剤を併用するのは過剰症となるので厳禁

 

文鳥飼育での諸課題と対処案

・青菜を頻繁に与えられない。【飼い主側の利便性・経済性】
 ・・・≪例1≫ペレットを主食にする。 ≪例2≫補助剤(ビタミン剤・パウダーフード・小松菜粉)などを配合飼料にまぶ
   す。 ≪例3≫ペレット状の副食を常置する。
   
※ その文鳥の嗜好にあわせて選択し、利便性目的では時間のある時に青菜を与える。

・掃除の手間を省きたい。【飼い主側の利便性】
 ・・・ゴミの主原因である、殻、青菜クズを出さなければ良い。普段はペレットか、ムキエサに補助剤をまぶしたものの
   みで飼育し、エサを散らかさないように容器を工夫する。

・青菜を食べてくれない。【文鳥側の偏食】
 ・・・いろいろな青菜をほぼ毎日試す。どうしても食べなければ、上記の例1〜3同様にする。
 
  ※ 青菜嫌いは幼鳥時、青菜を与えなかった場合に生じやすい。食わず嫌いを克服させるためには、何日も無駄
    になるのを承知で与え続ける必要がある。

・老齢、病気で体重の低下が見られる。【文鳥側の健康】
 ・・・エネルギーの消費を抑えるために保温した上で、栄養価が高く消化の良いエサ、アワ玉・ムキエサに補助剤をま
   ぶしたもの、嗜好性に合えばペレットを常置する。

・栄養不足への不安。【飼い主側の心理】
 ・・・普通は「スタンダード」で問題が起きないことと(大型インコとの相違)、ペレット食には問題もあること、栄養強化に
    はペレット以外の選択肢もあることを十分に理解する。その上で、副食の工夫、補助剤の導入、ペレット主食への
    変更などを検討する。

※ 高脂質のヒマワリなどの種実に補助剤をまぶしてしまうと、栄養強化高脂肪食になってしまうが、低脂質のアワなどの穀物では、補助剤をまぶしても栄養強化食になるだけで、脂肪過多の問題は起きず、ペレット同様の効果が見込める。

※ 『ネクトン』のビタミン剤のような粉末状のものを、飲み水に混ぜると底に沈殿し、水を腐りやすくしてしまう。文鳥が留守番する時間が長い場合、エサにあらかじめ混ぜておくと楽だ。

 

副食としてのペレットの事例

メーカー・商品名 NPF(ナチュラルペットフーズ)『卵黄フード』
栄養成分 タンパク質18% 脂質7% カルシウム0.7%
原材料 小麦粉・トウモロコシ・脱脂大豆・米ヌカ・卵黄粉末・植物性油脂・リン酸カルシウム・ショ糖・食塩・各種ビタミン・ミネラル類
特長・与え方 親鳥の発情を促進し、ヒナの発育を促進する。食べやすい適度な大きさと形で、嗜好性の高いペレット。
配合飼料の10〜15%くらいの量を別の容器で与える。
対象とする鳥種 インコ類・フィンチ・カナリア・文鳥・和鳥類

文鳥の繁殖期のおやつ、副食目的で購入。【90g入り189円でした】
栄養価的にアメリカ産ペレットよりもタンパク価が高いので、副食としてはより期待出来るのではないか、
卵黄の味がするはずなので、アワ玉に慣れた我が家の文鳥の嗜好に合うのではないか、と期待している。


 我が家の場合、アワ玉の方が嗜好性に合うようで、ほとんど食べなかった。しかし、生後6ヶ月未満の好奇心の盛んな成長期に与えていれば、こちらの方を好んだかもしれない。文鳥の嗜好は個々に違うので、それぞれの飼い主が模索するしかないものと思う。

 なお、同社の文鳥用配合飼料には、この『卵黄フード』に似たペレットが配合されているものがある。文鳥の嗜好性に合い、飼い主がペレットを副食的に位置づける立場なら、確かに初めから混ぜてあったほうが便利なように思える。
 
メーカー・商品名 ハイペット『バードカルシウム』
栄養成分 不明
原材料 小麦粉・脱脂米ヌカ・トウモロコシ粉・ピーナッツ粉・ビール酵母・貝殻粉砕パウダーカルシウム・各種ビタミン・ミネラルなど
特長・与え方 骨形成に必要なカルシウムを含む。筋胃での砂ずり効果がある。食べやすい適度な大きさと形で、嗜好性の高いペレット。
配合飼料に小さじ1混ぜて与えるか、別のエサ入れで与える。
対象とする鳥種 「小鳥全般」

文鳥の産卵期の副食目的で使用している。【100g入り258円でした】

 栄養成分は一切不明だが、我が家の文鳥は繁殖期に限れば、かなりよく食べる。産卵期のメスで、ボレー粉をあまり食べない場合、カルシウム不足回避に有効かもしれない。
 

小鳥の主食用国産ペレットの事例

メーカー・商品名 NPF(ナチュラルペットフーズ)『プロバード』
栄養成分 タンパク質12.5% 脂質5.5% カルシウム0.7%
原材料 アワ・ヒエ・キビ・カナリアシード・糖類・卵黄・第二リン酸カルシウム・炭酸カルシウム・食塩・リジン・塩化コリン・メチオニン・リン酸二水素カルシウム・リン酸一水素カリウム・硫酸鉄・硫酸マグネシウム・フマル酸第一鉄・硫酸マンガン・硫酸亜鉛・硫酸銅・硫酸コバルト・ヨウ素酸カルシウム・ビタミンA油・ビタミンD3油・ビタミンE粉末・L-アスコルピン酸カルシウム・D-パントテン酸カルシウム・ニコチン酸・イノシトール・リボフラビン・硝酸チアミン・塩酸ピリドキシン・メナジオン亜硫酸水素ナトリウム・葉酸・シアノコパラミン-d-ビオチン
特長・与え方 小鳥が好む穀物を厳選し、嗜好性にも栄養科学的にも優れた「ベストフード」。配合飼料と異なり、完全食なので無駄が無い。
対象とする鳥種 セキセイインコ・文鳥・十姉妹・その他小鳥

小麦粉・大豆粉・トウモロコシ粉を使用しない小鳥の総合栄養ペレットという、
珍しさに感心して購入【500g入り609円でした】

文鳥の食性に合ったイネ科の雑穀を原材料にし、文鳥が食べやすそうな微細粒である点に魅かれる。
嗜好性に合えば、普段の副食、病気の際の主食にしたいものと期待する。

 副食としてカゴに設置したものはあまり食べた様子は無いが、放鳥時にテーブルにまいておくと、一部の文鳥たちが拾い食いしている。一羽、かなり気に入った様子の文鳥もいる。今まで試したペレットの中では、我が家の文鳥の嗜好性にも合っているかもしれない。
 しかし、別置すると食べないので、配合飼料に混ぜてしまうことにした。

 

 


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