1999年当時の独り言


飼育上の独り言

  • 某飼育書に、桜と白の夫婦では両方の毛色が生まれると書かれている。これはウソ。我が家ではほとんどゴマ塩頭になる(私はパイド【pied=まだらの・雑色の】という語を用いない)。
    桜文鳥 + 白文鳥 = ゴマ塩文鳥
  • 餌より困るのは水浴び。小判型の容器だと、水を散乱させ、カゴの底に敷いた新聞紙を水浸しにする。これを毎日のように取りかえるのは面倒過ぎる。四・五百円投資して、フードつきの水浴び容器『アウターバス』を買ってしまいたい。
  • 餌は毎日かえるのが基本。うっかりして餓死でもされたら寝覚めが悪い。残った餌はもったいないけど捨ててしまうか、雀にくれてやる。
  • 餌は殻つきのほうが健康にはよいと思うが、いちいちむくのは文鳥だって面倒。洗剤に「混ぜるな危険」と表示される国の住人としては、殻むきと殻つきを半々にして混ぜてしまう。我が家では、「カスタムラックス 文鳥ブレンド」という830g450円ぐらいの殻つきに、同じ位の量で250円ほどの安い殻むきを混ぜて、さらにカナリイシードを少々ブレンドしている。これで十三羽半月以上もつ。
  • カゴは『GB』の中型がいい。『HOEI』より少し高さが低いが、そのぶん奥行きがある。2500円くらいで売っている店がありお徳。『HOEI』のは底に溝があったりして気に食わない。あの溝は水切りのためらしいが、ごみや水がたまるだけで無意味だと思う。
  • カゴの底に新聞紙を敷くのは面倒だ。我流では、あらかじめ新聞紙を八つ折にした物を用意して、それを敷き詰めているが、底の引き出し部分が邪魔。底は長方形にすべきだと思う。
  • ブランコは必須。文鳥のサーフィンのりは痛快。他の小物は邪魔になるだけのように思う。
  • 文鳥のペアリングにはお見合いが常識らしい。しかし私は意味がないと思う。ペットショップで数分、同じカゴに入れたところで相性なんてわからない。人間と一緒で、一目ぼれなんて、まずありえない。少し時間をかけて様子を見て、血を見るようなことがなければ、少々のけんかは目をつぶっていいだろう。結論を急がず、いじめる方を一時隔離するとか、ちょっと工夫するぐらいで何とかなりそうに思う。「鬼のふんどしを洗う」という格言もあるし。とにかく、我が家ではペアリングに失敗したことがない。今まで、十羽くらい外部から入り婿、嫁入りしているから、単に運がよかっただけではないだろう。
 

断然桜文鳥派の独り言
 白文鳥派、シナモン派、その他派、文鳥に好みがあれば、それぞれの利点と他の難点を挙げて、遊び心をもって批評しあうと面白いと思う。当然、我こそは桜文鳥至上主義!断然桜文鳥派!

  • 白文鳥は個性がない。美人と一緒、すぐ飽きる。マイカーを白にしてしまう日本人好み。底が浅い。
  • シナモンなんて邪道。大体あんなセピア色は不健康そうでいけない。流行の軽薄さを感じる。
  • 文鳥は桜。絶対桜。ペンギンのようなあの配色。白・黒・灰色、水墨画のようだが、くちばしは真っ赤、灰色はガンメタの輝き、異国、南国出身の自己主張も忘れない。多色の織り成す外見は、個性的。
  • 桜文鳥のお腹は桜色、胸の白い模様(ぼかし)は桜の花びら。わびさびの世界。奥が深い。

私的な桜文鳥の理想像はたびたび登場のこんな感じ(素材集を改良)。

ガブに似てしまったな

さらに、絵にしてみると!

  少し太っているが、それは描き手の
               技量の問題。

 ポイント
  あまり大きくなく、まん丸でない
             理知的な目。
  つややかなくちばしの赤。
  めりはりのきいた配色。
  花びら状の胸のぼかし。
  腹部の桜色がグラデーション状。

 


その他の独り言

 七月二十八日(1999年)、テレ朝の『やじうまワイド』という番組で、お天気お姉さんをしているイトウさんの桜のヒナが番組内で紹介されていた。「あんたはえらい」、思わず画面に向かっていってしまった。さらによくよく考えると、「アナウンサー」だから、職場に持ち込んで餌付けしたと思われる。「あんたはえらすぎる」

 テレビで文鳥。で思い出すのはNHKの大河ドラマ。野鳥のシーンでは桜のヒナが使われている。最低につまらなかった『豊臣秀吉』では、竹中半兵衛臨終のシーンで、わらわらたくさんの桜のヒナが野鳥にやさしかった半兵衛をしたって、集っていて、壮観、かつ滑稽だった。それ以前にも、半兵衛が野鳥(桜のヒナ)をカゴの外に放すシーンがあって、「わ、何てことするんだ」と思ったものだが。ぷくぷくのヒナを野鳥と見立てる感覚はすごい。