作り図に載っているビーズの種類や色はともかく、
その工程においては人それぞれに適した方法があるものです。
そういった意味で、作り方で「これが正しい」という表現は適していないように思います。
よりきれいできちんとした作品に仕上げるために「こうすればよい」という方法が
誰にもあるのではないでしょうか?

ここでは、私の作り方をご紹介しますので、
一つの方法として作品づくりにお役立て頂ければと思います。

頭から作り始めます。
ストラップにするための丸カンを後からつける方法もありますが、テグスにかかる負荷を減らすため、中に入れる8oパールにあらかじめ通してあります。
ボディを作ります。
頭を作った残りのテグスを切らず、そのまま続けて耳を作る時に使います。
ボディのテグスはネックレスを作るのに使います。
両足を作ります。
足の向きで表情も変わりますので、うさぎちゃんの個性に合わせてボディにつけます。今回はお嬢様なので、両足をかかとで留め、テグスを処理します。

ペチコートを編みます。
これがあるとスカートのふわっとしたふくらみがきれいに出ますのでお勧めです。
このテグスは残さず処理しておきます。

スカートを編みます。
この辺はお好みのデザインで。
パールやスワロ、お花のパーツなどで飾ります。



両手を作ります。
付け位置と方向で表情が出ますので、付ける前に位置を確認します。
今回は葡萄を持たせるので、ちよっと内側に向けて、テグスも残しています。

ネックレスを作ります。
ボディの残りテグスでネックレスを作り、両手の残りテグスで葡萄を持たせ、それぞれテグスを処理します。
最後に残った頭のテグスで耳を
作ります。
ここで耳にリボンやお花をつけるのも可愛いですね。ピンを丸めるのを忘れずに!
全体の形を見て、テグスの処理
部分を確認して完成です。
最後に、ストラップに繋げるパーツをつけます。


完成したら、写真に撮って残しておきます。
次回作への参考に!
こんどはどんな子になるかな?
私はテグスを処理する時にしつこいほど通し返しをするので、すぐにビーズにテグスが通らなくなってしまいます。そこで、どの作品を作る場合もなるべくテグスを継がないように工夫しています。
頭、ボディ、手足を別々に作って繋げるこの子などは、残しているテグスが邪魔で、制作途中では「作りにくい……」と思いますが、それでも結び目が殆ど見えない作品が完成すると、「キレイに出来てよかった!」と、それまでの苦労も吹き飛んでしまいます(^-^)
なんだか全ての苦労が報われる気がするんですね。
技術や道具は進歩し続けますので、まだまだ改良の余地がありそうですね。
作品を作り続けることで、私自身、さらなる進歩が望めればと思います。
少しは皆様のお役に立てましたでしょうか……?