Booth No.3 　　ＡＲＩＺＯＮＡ

　Ｗｉｎ2000年、水素燃料の発電機とモーター駆動のシステムをNebraskaから受け継いだ市販を前提としたモデルである。リアには85ｋｗにパワーアップしたマグチ製モーターを2機搭載しているＥＣＯ＆ＰＯＷＥＲのスポーツカーである。加速性能は0-100km/h＝2.8秒というホットなパフォーマンスに相反して走行音は至って静かだ。しかもその燃費は10・15モードで63ｋｍと抜群であることはお察しの通りである。

　ルーフはNebraskaのアーチ形を受け継ぎつつエスカレートしている、フロントバンパーからテールゲートまで連続した曲面で構成され強い主張を持って全体を美しくまとめている。　テール部はその全面をスモークアクリルで覆うというこれまたアグレッシブな手法を採用し、シンプルであり且つラグジュアリーを演出している。

　　デトロイトショーを初めフランクフルト、ジュネーブ等で脚光を浴び、予定販売価格2億1000万Ｌ＄という高額にもかかわらず予約の問い合わせが後を絶たなかった。　しかしながらチャイナドールズ財団が政府に働きかけ進めていた水素燃料の供給におけるインフラ整備に見通しが立たなかった。必然的にＡＲＩＺＯＮＡは発売を延期せざるを得ない状態となり、事実上お蔵入り状態である。