Booth No.4   PHIRADELPHIA

 


 ガソリンエンジンとモーターをフロントに搭載したスタンダードタイプのハイブリッド車である。チャイナドールズモーターカンパニーはこのパワートレーンを最高級クラスのリムジンに採用、エコロジーは元より絶大なる静粛性と滑らかな走行性能を得ることに成功した。

 チャイナデザインはこの車両にクラシカルな要素を盛り込みつつも未来的に仕上げている。大きなフロントグリルと縦型のテールライト、リアタイヤを覆ったフェンダーは往年のアメリカ車を思わせるゆとりが感じられる、しかもこのモデルはフロントタイヤまでをもフェンダーで覆ってしまっている。チャイナは世界初のアクティブフロントフェンダーを採用した、フェンダーはタイヤと共にステアリングするがボディー側に取り付けられており、サスペンションによって上下動するのはホイールのみである。 この車両にもフルオートドアが採用されているがドアマンの操作用に集中コントロールノブが設けられている。

 お気付きの方もいらっしゃるかもしれないがこのモデルにはバックミラーが存在しない、ビデオカメラによるバックモニターが採用されているのだ。しかしこのバックモニターとアクティブサスペンションは道交法にはマッチしない、財団のバックアップの基に省庁に働きかけていたものの難攻を極めた、この件については今尚係争中である。そしてPHILADELPHIAは封印され、パワートレーンのみが別の姿を纏って世に生み出された。




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