森本二太郎の『センス・オブ・ワンダー』(平凡社)ポストカードブック より
文:上遠恵子
海辺の貝がら
貝の生涯は、
たぶん人間の一生とおなじように重い。
森のほとりの落ち葉
散り敷いて、
いずれは朽ちる木の葉が、
どうしてこんなにきれいなのだろう。
アツモリソウ
すおう色のちょうちんが、
そろってすこしうなだれる昼さがり。
晩秋のブルーベリー
湿地にも秋がきた。
風にゆれるスゲの穂のあいだに、
子どもたちの好きなベリーが熟しはじめた。
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