『したきりすずめ』のお宿はど〜こ?

お客さまから、うれしい感想をいただきました!

3歳から81歳の総勢10名の団体で、毎夏清里に行くようになって3年が経ちます。
楽しいことも多いけれど、皆が少ずつ譲り合ったり、我慢したりの旅となります。
でも、絵本の樹美術館に伺った時は、10名で旅をして本当に良かったとしみじみ思いました。
楽しかったひとときについてお話したいと思います。

私は、子供向けのイベントや子どもの本に対して、こうあるべきだという強いルールを持っているわけではありません。
でも、子どもをみくびっているものと子どもに媚びているものに出会った時には、心底がっかりします。
ですから、初めて体験することに関しては、ついつい用心深くなってしまいます。

そんなわけで、実は昨年の「桃太郎」にも伺っているのです。大人3人で、偵察のために…。
チラシ1枚を見た限りでは、内容がよくわからなくて、
「子どもを一列に並べて桃太郎さん〜と歌いながら行進させるのかな?」とか
「台本を渡されて、キチンと劇をするのかな?」などと考えてしまったわけです。
そうしたら、不安な予想は大ハズレ。

子どもたちを連れて行かなかったことを深く悔やみました。

丁寧に作られた衣裳や小道具に、おばあちゃん二人は大感激。
来年は子どもたちを連れてこよう、と固く決意したのでした。


今年の衣裳、小道具もすてきでした。
かまども薪も鍋もあるし、大根、ネギは切れるようになっていて、柏餅は柏の葉と餅が別々になっているし、葛籠の中がこれまたすごい。
それらが、甘ったるいところなく、きりりと美しいところがいい。
その衣裳や小道具を使い、指図を受ける事なく、
子ども自らが自由に物語の世界に入って行かれるところがいい。
私はもちろん、舌を切るおばあさん。雀の衣裳を身につけた子どもたちは、それだけでもおおはしゃぎ。
雀なのに、川で魚を釣ったり、葛籠をあけて悲鳴をあげたり。
刺し子の布巾で、雑巾掛けに励むお子さんもいるそうです。
父さんなんて、ヒゲと衣裳に草鞋を身につけ、館長の田中さんに雇いたいくらいと言われるほどの熱演振り。
おじいちゃん、おばあちゃんは、観客として声援を送ってくれたり、
牛飼いの存在を忘れてはいけないと指導を入れたり。
皆でめいっぱい楽しんだのですが、どんなに言葉を尽くしてもあの楽しさはお伝え出来ないかと思います。
私たちも演ってびっくり玉手箱状態でしたから。
今年は、小道具を見るだけでは知り得なかった楽しさを、充分堪能させて頂きました。

そして、こんな場面も。
若いご夫婦が雀の被り物を赤ちゃんにつけて嬉しそうにコロコロ笑っていたのです。
そうしたら、「お母さんの方が楽しそうね〜。それで、いいんですよ〜。」
と田中さんがおっしゃったのです。
企画を立てる以上、こういうように楽しんで欲しいという希望もおありのことと思います。
でも、楽しみ方に幅を持たせ、いろいろな楽しみや幸せを全て受け止めてくださるグランままの懐の深さに脱帽。
とても幸せな気持ちになってしまいました。

清里の清泉寮から車で10分。アクセル1踏みで着いちゃいます。
お近くまでお出掛けの方は、ぜひお立ち寄りください。

 この企画、来年もぜひお願いしますね。

2001年夏

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