催しのご案内

2009年3月28日(土)〜6月21日(日)
宇梶静江 古布絵展
展示内容:『シマフクロウとサケ』(福音館書店 2006)全点

宇梶静江(うかじ しずえ)氏 略歴
1933年、北海道浦河郡生まれ。
20代で上京、働きながら苦学。その後結婚、2児の母となる。
次々に頼って上京してくる同胞のめんどうをみながら、
1972年、朝日新聞の投稿欄に「うたり(同胞)よ、手をつなごう」と呼びかける。
これが反響を呼び、関東圏のアイヌ復権運動の草分けとなる。
同時にアイヌであることを伏せて暮らす同胞の反感も呼び、苦悩の日々の始まりでもあった。
小さいころから絵が好きで、大人になってからは詩作や演劇にも没頭、
しかし本当に絵の制作に時間がさけるようになったのは60歳をすぎてから。
アイヌの刺繍を生かした古布絵を編み出してからは、
アイヌであることの喜びを深く実感して、心が解放されていった。
ただの一度も自ら戦争をしかけたことのない民族としての誇り、
自然を崇めるアイヌの豊かな文化を、一針一針に願いを込めて制作を続けている。
千葉県在住。

『セミ神さまのお告げ』 福音館書店


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