宇梶静江 古布絵展 |
展示内容: | 『シマフクロウとサケ』(福音館書店 2006)全点 |
宇梶静江(うかじ しずえ)氏 略歴 |
1933年、北海道浦河郡生まれ。 20代で上京、働きながら苦学。その後結婚、2児の母となる。 次々に頼って上京してくる同胞のめんどうをみながら、 1972年、朝日新聞の投稿欄に「うたり(同胞)よ、手をつなごう」と呼びかける。 これが反響を呼び、関東圏のアイヌ復権運動の草分けとなる。 同時にアイヌであることを伏せて暮らす同胞の反感も呼び、苦悩の日々の始まりでもあった。 小さいころから絵が好きで、大人になってからは詩作や演劇にも没頭、 しかし本当に絵の制作に時間がさけるようになったのは60歳をすぎてから。 アイヌの刺繍を生かした古布絵を編み出してからは、 アイヌであることの喜びを深く実感して、心が解放されていった。 ただの一度も自ら戦争をしかけたことのない民族としての誇り、 自然を崇めるアイヌの豊かな文化を、一針一針に願いを込めて制作を続けている。 千葉県在住。 ![]() 『セミ神さまのお告げ』 福音館書店
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