次へ
やまあらしぼうやのクリスマス

「ちがうんだ」 はずかしそうに やまあらしぼうやは いいました。
「ぼ、ぼく いちばんいいやくなんかじゃなくて いいんだ」
「それじゃ どのやくが やれるとおもったのさ」 ふくろねずみが ききました。
「ひつじかいになって こひつじを はこぶやく」
「それはだめ」 こひつじは きっぱり いいました。
「とげが ぼくに ささるじゃないか」
「はかせになって おくりものを はこぶよ」
「だめだよ」 ひよこが おおきなこえで いいました。
「おくりものが あなだらけになるよ」
「とがったかんむりをかぶった おうさまになる」
「だめだめ」 あらいぐまが くびをふりました。
「とげとげのからだで かんむりが みなくなるよ」

「やーい
 とげとげボール!!」

やまあらしぼうやは うちへ とんでかえりました。
なみだが ほほのとげをつたわって ぽろぽろ おちました。

All rights reserved.(c)Joseph Slate 1982. (c)Felicia Bond 1982.