職歴について
20歳の時、大阪の某パチンコチェーン店 ”A” に就職。
それ以前はアルバイトすら仕事の経験もなく、右も左もわからない状態だった。ゆえに、社員になってもアルバイトの連中から、ののしられたり、攻撃をされたが、堪え忍ぶ日々が続く。
そして2年後、最初の勤務地の店 (A2”店)でチーフ(主任)の役職に就く。当時は副店長とチーフとしかいない店で、店のナンバー2として勤務するようになる。
人員不足のせいもあり、労働時間が長くなることもあった。時には月150時間の残業を記録した月も。おかげで、経営に関わる大半の仕事を経験してきた。
・ 店の開店・閉店作業
・ 金銭担当
・ 売り上げ・粗利益・割数計算
・ パチンコ釘調整 パチスロ設定
・ 人事関係(面接担当・人材育成)
・ 接客応対指導(サービス業としての)
・ イベント企画
・ 防犯対策(ゴト師・強盗)
もちろん、営業中のホール廻り、カウンターサービス、接客応対などは行っている。
台修理やトラブル処理についても言うまでもない。
店のナンバー2とはいえ2交代制だったため、上司と顔を合わすことも少なく、1軒の店を任されているのも同然だった。ゆえに、トラブル応対などはお手のもの。
パチンコ店特有のトラブルがゴト師。これの早期発見は得意だった。
パチスロで基盤を交換するゴトがあったときも、不穏な動きをキャッチしコイン1枚も抜かれずに済んだ。また、CRの偽造カード使用者も発見し逮捕することもあった。会社からの表彰状が今でもある。
また、パチンコ店の仕事をしていると身の危険を経験することもある。
ヤクザが出玉に関してのクレームをつけてくるのは日常茶飯事としても、換金場に刃物を持った強盗が入って一時騒然としたり、ゴト師を捕まえる際、ナイフを持って暴れて従業員が刺されたり・・・。
目の前でいろんな経験を見てきました・・・。
今でこそクリーンなイメージの着いてきたパチンコ店。しかし中身はまだそうではない部分が多く、従業員の中には、金銭を担当するようになると横領したりする者も出ます。自分の先輩がそのような行為をしていたため、証拠を集め会社に提出。すると数ヶ月後退職に・・・。
私自身はもちろんこのようなことはしません。あまり営業用のお金が、普通のお金に見えないかも知れないからでしょうか?毎日一千万円単位のお金を触っていましたから・・・。お金を盗もうという気持ちよりも、早く金銭誤差を+−ゼロにして帰りたいって気持ちが強かったからでしょうか?
しかし、社会というのは酷いものです。出る杭は打たれるって事なんでしょうか・・・、突然私に転勤命令が出されました。
一応理由は・・・、新しいところに行って心機一転して一からやり直せとのこと。しかし事実上の降格。新しい職場ではアルバイトと同じホール廻りのみ。
本当の理由は、そのころ金銭誤差が多発しており、原因が木村(私)ではないか?との噂が広まったからです。
ちょうどその3ヶ月前、金銭的及び人事的理由で先輩を解雇させたのですが、その反感を買ったのか、先輩の派閥にいた者達が噂を流したようです。また、店の常連さんに、会社宛に手紙を書かせ、”木村は金をもらって客に出玉を出しバックマージンをもらっている。”と書かせたようです。さすがにこの手紙を見たときは怒りが頂点にまで達しました。
当然、すべて作り話です。しかし、会社は表面上は手紙を信じてないと言ったものの、”火のないところには煙は立たないだろう”と言い、原因を私だと内心で決めつけたのです。
実はその1年後、私の退職後からわかったのですが、犯人は私の上司(副店長・店のナンバー1)だった事が発覚し、上司はクビになったようです。先日、事故で若くして亡くなられましたが・・・。
そんな会社に、私はは愛想が尽きていました。
頑張って、死ぬ思いまでして、・・・。結果がコレかっ!
もう、俺に頑張って仕事をする気力は無かった。ただ、コレをきっかけに辞めてしまうと私が横領したと認めてしまう事になる。だから、1年ぐらいを目途に退職しようと決意した。
’96 10月、転勤と同時に大変な出来事が起こった。会社が事実上倒産してしまったのである。東京への進出が凶と出て、数百億単位の債務を抱え・・・。営業は存続したものの、すでに右肩上がりになることはありえない。1年間は転勤先の店でのんびりと過ごすこととなった。
’97 10月、”A”を退職する。
会社に対しては何の未練もなかった。私としては裏切られた気持ちでいっぱいだったので。あえて言うなら、今までに知り合った仲間達との別れが辛かっただけだろう。
以後、家の仕事を少し手伝ったぐらいで就職はしていない。苦労=結果という公式は、所詮小学生に教える程度のものかと思うようになったので・・・。
’98 5月より、現在の仕事(?)パチプロとして生きる覚悟をする。
18歳の頃、初めて打った時から収支表をつけている。’99 8月 +1,000万円を超えた。
次に就職する日はいつだろう・・・?
私の能力を求める人がいればアドバイザーとして提供しようかと思う。
それは205号室にて紹介する。
決して働くのがイヤなわけじゃない。
もう、会社に、いや世間に裏切られたくないから・・・。