米作り(赤目自然農塾)17−陸稲の筋播き−


2000年5月14日(日)

イノシシ対策

今年はすでにイノシシに荒らされて被害が出ているため、対策として柵を強化することになった。 トタン柵の下部の隙間から、トタン柵を飛び越えて、弱いところを破って進入している。柵を強化するため、トタン柵を高くし、杭の本数を増やし、板で補強する形で、田畑の全周囲1.5km以上を張り替える。

使用する道具

川口さんの説明

直播き

陸稲の直播き(筋播き)の手順

  1. 鍬で草を除けて筋をつくる。鍬の刃を斜めにして、斜めに鍬の跡がつくようにする。株間は50cm。
  2. 陸稲を3〜5cm間隔になるようにその筋に沿って種を播く。種籾の量は苗床に比べて3〜5倍はいる。
  3. 鍬で土を触りながら土を被せていく。陸稲の場合、被せる土は厚めがよい。
  4. 鍬の刃の背で土を押さえる。陸稲は足で踏んでしっかりと押さえてもよい。
  5. 草を被せる。
  6. 米ぬかをまく。

半月ほどで発芽するので、それから7月末まで草に負けないように草刈りをする必要がある。

稲は、苗代をつくって田植えをした方が確実だが、苗代が失敗したときなど、陸稲ならばはこのようにして直播きでもできる。水稲ならば草に負けるだろう。

直播きは分けつしにくいので、密に種を播く。理由は、定植時に根を切ってしまうのがよいのかもしれない。

陸稲は水を好むが、水田で作っても水稲ほどは収量は上がらない。しかし、陸稲でも雨が降らず、水が40日間ないとまったく収穫できないので、農家では雨が降らない日が20日間続いたら水をやるようにしている。


自分の田んぼ

昨年秋に田んぼに播いてから、草刈り等の手入れはまったくしていなかったが、小麦やライ麦が見事に成長していた。また小さな花を咲かせていた。

苗床は、敷いている草を取り除き、雑草を引き抜いた。昨年はひえを残してしまい大失敗したため、今年は一つ引き抜いてみると根に籾殻がついていたので、生えているのが稲に間違いないことが確認できた。赤米は発芽していたが、黒米は種籾そのままだった。種類により発芽時期が違うようだ。黒米はもっと暖かくならないと発芽しないようないので、もう少し遅らせて種を播いた方がよかったかもしれない。



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