米作り(赤目自然農塾)5−田植え−


田植え

6月13日(土)〜14日(日)


川口さんの説明

田植え

  1. 草を刈る  背高あわだち草は田んぼに水を入れれば枯れるので、そのままにしておいてもよい。
  2. 田んぼの表面を平らにする。  水稲の場合は、田んぼに水を入れるので、平らにするが、陸稲の場合はそこそこでよい。
  3. 棚田のときは、下側(水が流れる向き)の溝はなしがよい。水漏れがしやすいので、赤目では溝を作るのをやめているところが多い。
  4. 生えている草が冬草ならば、刈らずにそのまま田植えをする。冬草は放っておいても自然に枯れていく。
  5. 刈った草を田んぼ一面に敷く。約10cmの厚さにする。田植えの後で草を敷くのは大変なので、先に敷いておく。草は短く切ると、水に浮いてしまうので、長いままがよい。
  6. 稲を植える間隔に目印をつけたひもを用意する。水稲は25cm間隔で幅は40cm。ひもを両端に固く引っ張る。これを目印にして植えていく。稲を曲がって植えると、除草しにくくなる。 陸稲は20cm間隔で幅は40cm。
  7. 苗代から鍬、スコップで稲を約5cmの深さから土ごとすくう。
  8. 箱に入れて運ぶ。
  9. 一株ずつ指先でもぎ取る。根を切らないように手を使う。土はつけたままにする。
  10. 草をかき分け、手や鎌を使って、穴を掘る。
  11. 一株を穴に入れ、周りの土を稲の根元に寄せてきて、土を軽く押さえて植える。そして、かき分けた草を戻す。
  12. 稲が30cmを越えるほど高ければ、田植えのときに根が切れるのに合わせて、30cmに手で切ってもよい。

イノシシの見分け方

イノシシが入ったらしいという情報を確かめるため、川口さんとみんなで田んぼを見回った。結局、イノシシでないことが分かり、みんな安心した。

畦塗り

水稲の場合、水を引く前に、水漏れを防ぐために低い方の畦に畦塗りをする。
水持ちのよい田んぼでは、敢えて畦塗りをする必要はない。
  1. 畦の上の草を刈り、鍬で削り、平らにする。
  2. 畦の横に幅50cmの溝を掘るため、スコップで切り口をつけていく。
    畦塗りの図

  3. その50cmの間を(1回目)深く耕す。手前から始め、奥に進む。
  4. (2回目)細かく砕きながら、練る。
    畦塗りの図

  5. 水を引き込む。
  6. (3回目)よく練る。
  7. 畦にその泥を塗っていく。
    畦塗りの図

  8. どろどろの土を畦に寄せる。何回かにわたって泥を塗っていくと、だんだん形になる。
  9. 鍬のひらで畦を平らにする。
モグラの穴があったときは畦を掘り起こす。

川から水を引き込む

水の引き方の図
  1. 草を刈る。
  2. 土をすくう。川底にビニルを張っている。
  3. 土嚢(どのう)を作る。
  4. 栓をはずす。大雨のとき、増水した川で転けて怪我をするといけないので、早めに栓をする。

自分たちの畑

畑の写真笹ぼうぼうの畑

自分の畑が分からなかった。目を疑った。何と笹が茫々に生い茂っていたのだ。前回には笹が生えていなかったのに、たった1ヶ月で、高いものでは約2mもの笹に成長していた。

これで、予定が狂った。田植えの前に、まず笹刈りをしなければならない。10時に田んぼに到着し、集合時間の11時まで、草刈りをしていた。川口さんの説明を聞いた後、また、笹刈りが続いた。そのまま、暗くなるまで7時過ぎぐらいか。その晩は、持ってきていた食パン2枚が晩御飯になった。その日は早く山小屋に寝た。電気がないのに、月夜でもないのに、空が意外と明るかった。翌朝、鳥たちの声で目が覚めた。おそらく4時半ごろ。すぐに遅れている笹刈りを続けた。昼近くなってようやく笹をほぼ刈り終えた。

稲の苗の写真見事に育った苗

いよいよ田植えを始めた。陸稲は一般的な水田とは違い、鎌で、敷き詰めた草を除け、土を掘り起こさなければならないので、時間がかかった(自然農の水田も、田植えのときは水を引いていないので、1本1本苗を植えるような感じで行う)。

食料が底をつき、ジュースのみで、何とか持ちこたえた。ヘトヘトになった。結局、田植えは終わらなかった。この土日は雨だった。

1週間後の20日(土)、赤目に戻ってきた。山小屋では、13日(土)夜、一緒に山小屋に泊まった人が関東に帰る準備をしていた。何と彼は1週間、山小屋に泊まり、農作業をしていたとのことだった。

田植えを終え、さらに、高キビ(雑穀。コーリャンともいう)の種、オクラの種、ニラの球根を植えた。先月蒔いたのは何年も前の種だったので、生えないと思っていたがたくさん生えていたので、トマトなどを適当に植え換えた。

田植え後の畑の写真田植えを終了した畑


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