農塾4(有機農業の米づくり)

一色作郎 氏
市島町有機農業研究会
兵庫県有機農業研究会・元代表

  1. ご飯(子ども用お茶碗一杯100gで150kcal)はハンバーガー(3.2倍)やポテトチップス(3.7倍)に比べてカロリーが少ない。
  2. 米ができる過程で酸素も作られ、年間2216.4万トンにもなる。

映画「汚れなき土にまけ」

25年前の作品ということだが今でも通用する。

ヘリコプタで田んぼに農薬を散布するシーンから始まり、思わず呼吸を止めたことが印象に残っている。


講義

「自分の食べ物は自分で作らなければやっていけない。」

農協が出している米の作り方の図では、農協の売りたい品種になっている。そのため自分で苗を作っている。キャッチフレーズで、「安全でおいしさひときわ」とあるが、管理方法を見ると、農薬や化学肥料を使うことを奨励している。こんなものだ。

有機農業をするときに覚えておいてほしいのは、「隣の田と比較するな」ということ。有機と化学肥料で作物のでき方は違うからである。

稲の場合、化学肥料を与えると、草だけはよく育つが、葉が垂れ、下の方が黄色くなる。風通しが悪くなり、日光が当たりにくくなる。そして、穂のつき具合が悪くなる。

農薬を使わない作り方をする必要がある。

問題は土づくり。2年野菜をつくり、1年米をつくる。野菜をつくるときに、わらを肥料として与えておく。

農薬の代わりには、アイガモや再生紙による農法がある。
田んぼに鯉を放したこともあったが、カラスにやられる。
アイガモもカラスにやられる。

田んぼの面積が大きいときは、再生紙がよい。
自家用では、アイガモがおもしろい。ひねって食べられるし。

要は、田植えをしてから40〜50日までの間、草が生えないように保てればよい。

ある程度分けつができたとき、土用干しするのがよい。
ただし、草が枯れるほど干すのはダメ。


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