すると、何とクロコ(シロコの子)がいるではないか!?シロコが動管へ連れて行かれてからずっと姿を消していたクロコ。いつ帰って来たの?シロコが呼んだの?それともシロコが帰って来るのを身をひそめてここで待っていたの?
クロコは体こそ大きくなっていたが、ガリガリに痩せてしまっていて毛艶も悪かった。”きっとシロコもこの近くにいる”そう思った私たちはしばらくクロコの動きを遠くから見ていた。15分くらいするとシロコが現れた!首には噛みちぎったリードが10cmほどぶら下がり、腹には包帯が巻かれている。"シロコ、何で出て行っちゃったの?"涙が出そうになった。とにかく早く保護しなければと思いジャーキーを見せて何度も呼びかけた。ところがシロコはクロコとともにすごい勢いで私たちの前から走り去ってしまった。
その後も必死に探し、近所の人たちにも見つけたら連絡をもらうようお願いした。しかし、あれからシロコたちを見かけることはない。