紅空 紅楼簡覧人名篇「お」
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紅楼簡覧■人名篇
□ オ □
【 オ 】
□ 王氏(おう し) > > 薛未亡人
□ 王氏(おう し)
薛蟠に殺された張三の母。子供が3人いたが二人ともすでに亡くなり張三だけが残っていた。王氏は公正な裁判を求めたが、賄賂をもらっていた太平県の知県は事実と違った判決を下した。薛蟠は結局恩赦で釈放される。
■ 王氏(おう し)
富裕な家の主人。すでに亡くなっており、彼の妻が幽霊を見たと言った。
□ 王氏の妻
亡くなった夫の幽霊を見たといって散花寺にお祓いを頼んだ。
□ 王夫人(おう ふじん)
賈政の妻、賈宝玉の母。宝玉を大変可愛がっている。心が広く情け深い。真面目。信心深い。事実上の家長の嫁として王熙鳳らの助けを借りながら内向きの仕事を取り仕切っている。大観園の風紀維持のため晴ブンらを追い出した。
■ 王一貼(おう いっちょう Wang yitie)
西城門外の天斉廟を管理している年寄りの道士。薬と名の付くものは何でも扱っていて特に軟膏がよく効くので「王一貼」とあだ名されている。賈家の人とも顔なじみで賈宝玉がお参りに行ったとき話し相手となり、膏薬といってもいい加減なもので、本当に良い薬を持っているのなら自分で飲んで仙人にでもなっているなどと言った。
□ 王乳母(おう うば)
林黛玉つきの乳母。南の実家から連れてきたがすでに年をとりすぎていた。黛玉の病が重くなってからも役に立たず紫鵑を失望させた。また、黛玉の死後も栄国邸で養われることとなった。
□ 王乳母(おう うば)
賈宝玉つきの乳母。宝玉は誕生日の時に李・超・張・王の乳母の家に挨拶に行った。
□ 王おばさん(おう おばさん)
卜世仁のお向かいの住人。賈芸にうどんを食べさせるため2、30文のお金を借りようとした。
■ 王栄(おう えい Wang Rong)
栄国府の召使い。賈宝玉が王子騰の誕生祝いに行くときにつき従った。
□ 王熙鳳(おう きほう Wang Xifeng) /鳳姐、鳳哥 ⊥酸鳳姐
金陵十二釵の一人。賈[連]の妻。栄国邸の奥向きの家政をつかさどっている。有能だが激しい性格で嫉妬深いところもある。仲の良かった秦可卿の葬儀を指揮して以来自分の手腕に自信を深めた。賈家に大きな権力を持つ史太君に気に入られ、王夫人にも信頼されている。逆に趙氏やケイ夫人とは仲が余り良くない。得意の絶頂にあった熙鳳だが流産して以来病が完治することがなく劉婆さんに娘の賈巧姐を託して亡くなった。
☆ 略 年 表 ☆
13回 秦可卿の葬儀を取り仕切る
45回 「監社御史」として海棠社に参加
55回 流産し、以後病気がち
110回 史太君の葬儀を取り仕切るが上手くいかない
114回 病死
■ 王熙鳳の祖父
諸外国からの献上の貢ぎ物や使者の朝貢のことを司っており、外国人で来朝したものは、王家で一手に引き受け面倒を見ていたという。また、天子の行幸を迎えるという役目を果たした。
□ 王熙鳳の外祖母
王熙鳳の誕生日に祝いものを届けてきたが、召使いの何三が酔っぱらって取り次がなかった。
■ 王狗児(おう くじ Wang Gouer)
妻は劉氏。劉婆さんの義理の子。都の郊外で農業を営むが貧乏で冬を越せるかわからなくなった。そこで狗児の祖父が王熙鳳の祖父の甥分にしてもらったつてを頼って劉婆さんが賈家へと赴いた。それ以降はいくらか裕福になった。
■ 王君効(おう くんこう Wang Junxiao)
元太医院正堂。王済仁の叔祖父(祖父の弟)。史太君が脈を診てもらったことがある。
■ 王公(おうこう)
都太尉統制県伯。金陵の王家の初代。
□ 王興の妻(おう こう のつま Wang Xing)
栄国邸の召使い。王熙鳳が寧国邸で秦可卿の葬儀を取り仕切っているとき割り符の請求にきた。
■ 王子勝(おう ししょう Wang Zisheng)
王子騰の弟。けちで料簡が狭く王子騰とも仲が悪かった。王子騰の死後、公務の会計に欠損があることがわかり、それを王子勝、王仁に弁償させるべきと弾劾されたのであわてて賈[連]に何とかしてくれるよう頼んだ。しかしすべてが解決したわけではないらしく家計が苦しい。
■ 王爾調(おう じちょう Wang Ertiao)
賈政の食客。名を作梅。碁の名手。賈政に賈宝玉の結婚相手として元の南韶道台の張の令嬢をすすめた。しかしこの縁談はうまく行かなかった。
「王爾調」は「妄爾調(みだりにしかくととのうる)」、「王作梅」は「作媒(縁談を仲介する)」とかけたもの。(伊藤註84−11)
■ 王子騰(おう しとう Wang Ziteng)
王熙鳳の叔父。「金陵の王家」の当主として大官を歴任した。娘を保寧侯の子息と結婚させたり都察院の長官と親しいなどその権勢の大きさがうかがえる。内閣大学士に昇進して都に帰る途中、十里屯で風邪にかかり当地の医者が与える薬を間違えて亡くなった。
薛未亡人の兄に当たるためまだ若い薛蟠が当主の薛家に対してもある程度の影響力を持っているように見える。
□ 王子騰の妻
宝玉、王熙鳳が王道婆に呪われて狂ったとき、たまたま居合わせ二人を見舞った。他にも誕生日に招待したり、逆に大観園を案内されるなど交流がある。
□ 王子騰の娘
保寧侯の子息と結婚した。5月10日が輿入れ。
□ 王住児の妻(おう じゅうじ のつま Wang Zhur)
賈迎春の乳母の息子の嫁。博打の大胴元のひとりだった賈迎春の乳母が罰せられたため、迎春に取りなしてもらおうとして侍女の繍橘らと口論になった。また後からきた賈探春が平児と相談しているところに割り込もうとして、主人が話をしているのに召使いがかってに口を挟むべきでないと平児にたしなめられた。
■ 王信(おう しん Wang xin)
栄国家の召使い。王熙鳳の命に従って、張華におこさせた裁判を有利に運ぶため都察院長官に賄賂を送るなどの裏工作をする。
□ 王信の妻
尤二姐の葬儀に王信と列席した。
■ 王仁(おう じん Wang Ren)
王熙鳳の兄。人からは「忘仁」と呼ばれている。ケイ夫人の兄嫁、李未亡人、薛蝌、らと上京した。王子騰が死ぬと数千両の香典を独り占めした。熙鳳が亡くなると、熙鳳がたくさんの金を貯め込んでいると思いこみ、少しはよこせと賈巧姐に文句を言った。賈家の主だった面々が様々な理由で屋敷を留守にするとケイ徳全らと監督の名目で入り浸り酒を飲んだり賭場を開いたりした。また、外藩の王の妾として巧姐を売り飛ばす計画に参加したが、巧姐は劉婆さんの機転で危うく難を逃れた。
「王仁」は「忘仁」とかけたもの。仁は仁義礼智信の五つの徳目の最初。
■ 王成(おう せい Wang Cheng)
父親は都詰めの役人をしていて、王熙鳳の祖父の甥分にしてもらった。王成の代になると家運傾き郊外で農業をしていたが、最近病で亡くなった。
■ 王済仁(おう せいじん Wang Jiren)
賈家掛かり付けの医者なので四季ごとにお金を払っている。太医院の医師で六品の服を着ている。林黛玉、史太君、賈宝玉らの病をみる。前線で手柄を立てようと従軍したこともある。
■ 王善保(おう ぜんほ Wang Shangbao)
ケイ夫人の介添え。ケイ家の財産を管理しているらしい。
□ 王善保の妻
ケイ夫人の介添え。大観園に行ったとき、格別良い思いをしなかったため、いつか腹いせをしようと思っていたところ、王夫人から大観園の取り締まりの一人に選ばれ喜々として承諾した。また、特に晴ブンのことを有ること無いこと告げ口した。大観園の取り締まりでは、自分の力を過信し賈探春に無礼な振る舞いをしたので頬をはたかれたり自分の外孫娘の司棋の罪を暴くことになるなどさんざんな結果になった。
■ 王短腿(おう たんたい Wang duandui)
短足の王。倪二の仲間のばくち打ち。
■ 王忠(おう ちゅう Wang Zhong)
雲南節度使。火縄銃や火薬を携帯して辺境を出た鮑音ら一味を逮捕したと上奏した。
□ 鴬児(おうじ) /黄金鴬
姓は黄。薛宝釵つきの侍女。宝釵が鴬児と呼びはじめた。手先が器用で宝玉のために編み袋を編んだり、柳で花かごを編み黛玉にあげたりした。賈宝玉が宝釵と結婚し、やがて科挙の勉強に打ち込むようになるとあまり宝玉と関わりのなかった鴬児が身の回りの世話をすることとなった。
主人の宝釵がしっかりしている分、どうしても活躍の機会が少ないと思う。
□ 鴬児の母親
草で花かごを編んだりするのが上手く、大観園内の香草を管理する役目に就きそうになったが外部の人間を当てるべきでないと宝釵に反対された。茗烟の母の葉氏と仲がいい。
■ 旺児(おうじ) > > 来旺
□ 旺児の妻 > > 来旺の妻
■ 旺児の倅
17歳。酒を飲んだり博打を打ったりする悪人で、醜男のうえに能なしであるという。侍女の彩霞と結婚したがり、旺児の妻が王熙鳳の介添えであることから、その力を利用して半ば無理矢理結婚することとなった。
□ 鸚鵡(おうむ)
史太君つきの侍女。史太君ら一行が清虚観へ芝居見物に行くのに従った。
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