紅楼空間 紅楼簡覧 事項典籍編
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紅楼簡覧■典



儒教

易経 (えききょう) 52回
 五経の一つ。万物の変化と倫理の関係などが説かれている。『周易』ともいう。  

女四書 (おんなししょ) 4回
 清の王相が康煕年間、母親の著した『女範捷録』に『女誡』『女論語』『内訓』を併せて刊行したもの。日本でも普及した。  


楽記 (がくき) 93,回
 『礼記』の篇名。音学の義理を示している。 

五経 (ごきょう) 52,73,回
 儒教の基本的な経典。『易経』『詩経』『書経』『春秋』『礼記』のこと。漢代に成立。 

詩経 (しきょう) 9,73,(110),回
 五経の一つ。もとは3千編あまりあったものを孔子が305篇にまとめたという。「国風」「雅」「頌」の三部から成る。「雅」は「小雅」「大雅」に分かれる。

四書 (ししょ) 3,9,36,50,82,118,回
 儒教の基本的な経典。『論語』『大学』『中庸』『孟子』のこと。朱子学の盛興以後、重視されることとなった。 

四書五経 (ししょごきょう) 28回
 四書と五経を合わせた言い方。儒教の基本的な経典。 

十三経 (じゅうさんきょう) 
 儒教の基本的な経典。『論語』『孟子』『爾雅』『易経』『孝経』『詩経』『書経』『春秋左氏伝』『春秋穀梁伝』『春秋公羊伝』『周礼』『儀礼』『礼記』のこと。北宋半ばに『孟子』が加わって十三経となり現代に至る。注釈などが山ほどある。

春秋 (しゅんじゅう) 42,回
 五経の一つ。孔子の編といわれる。魯の隠公から哀公まで242年間の歴史を編年体で記録したもの。簡単な記述の中に重要な意味が隠されていると考えられていた。 

春秋公羊伝 (しゅんじゅうくようでん) 73,回
11巻。 『春秋』の注釈書。春秋三伝の一つ。公羊高の著と言われる。問答形式で『春秋』の内容について説明している。

春秋穀梁伝 (しゅんじゅうこくりょうでん) 73,回
 『春秋』の注釈書。春秋三伝の一つ。穀梁赤の著と言われる。

春秋左氏伝 (しゅんじゅうさしでん) 73,回
30巻。 『春秋』の注釈書。春秋三伝の一つ。左丘明の著と言われる。簡単に記されている『春秋』の事項に対して詳細に史実を説明している。

書経 (しょきょう)
 五経の一つ。虞、夏、殷(商)、周4代の政治の記録。古の聖人堯、舜から周の穆王まで歴代天子の言行を中心に書かれている。『尚書』ともいう。

大学 (だいがく) 19,23,73,82回,
 四書の一つ。大学での高等教育の理念を示したもの。もとは『礼記』の中の一編だったが朱子が四書の一つとした。『明明徳』ともいう   

中庸 (ちゅうよう) 23,73,82回
 四書の一つ。中庸の徳を強調した。もとは『礼記』の中の一編だったが朱子が四書の一つとした。 

明明徳 (めいめいとく) 19回
 『大学』のこと。「大学の道は明徳を明らかにするに在り」で始まるためこういう。 

孟子 (もうし) 73,84回
 四書の一つ。孟子の言行録。その巧みな文章力は後々まで手本となった。元々はそれほど重要と見なされなかったが南宋の朱子が四書の一つとして以来価値が高まった。 

礼記 (らいき) 64,82回
 五経の一つ。「礼」に関する学説を記録したもの。その内容は日常の礼儀から冠婚葬祭、官爵、身分、学問などに及ぶ。 

論語 (ろんご) 73,82,84回
 四書の一つ。孔子とその弟子たちの言行録。簡潔な文章の中から孔子の豊かな人間性が感じられ、決して堅苦しい本ではない。まさに古典中の古典といえる。 

歴史書

旧唐書 (くとうじょ)  (76回)
 正史の一つ。200巻。五代十国、後晋の劉[句]等の編。

新唐書 (しんとうじょ) (76回)
 正史の一つ。225巻。北宋の欧陽脩等の編。

戦国策 (せんごくさく) 73回
 漢の劉向の編。戦国時代の縦横家らの活躍について記したもの。この本から「戦国時代」という言い方ができた。  

唐書 (とうじょ)  76回
 正史の一つ。『新唐書』と『旧唐書』の二種類がある。

諸子百家・仏教・道教

血盆経 (けつぼんきょう) 15回
 『仏説大蔵正教血盆経』。中国で偽作された経典。女性は出産の際の血の穢れによって地獄に堕ちるという迷信があり、この経によってそれが免れるとされた。 

荘子 (そうじ) 21,22,63,118,回
 33編。荘周とその流派の人々の著作。道家の代表的著作で寓話がとても巧み。『南華真経』ともいう。儒教的な考え方を嫌う賈宝玉は非常にこの本を好んだ。  

南華経 (なんかきょう) 21,22回
 『荘子』の別名。 

老子 (ろうし) 
 老子が著したという書。道家の代表的著作。上編を道経、下編を徳経というので『道徳経』ともいう。字数が五千余字であるところから老子五千言ともいわれる。

戯曲

会真記 (かいしんき) 23回
唐の伝奇小説、『鶯鶯伝』の別名。作者は元[眞]。張生と崔鶯鶯との恋愛を描いたもの。これをもとにして戯曲の『西廂記』が生まれた。そのため第23回では『西廂記』の別名として『会真記』が用いられた。 

還魂記 (かんこんき) 11回
 『牡丹亭還魂記』のこと。 

西廂記 (せいそうき/せいしょうき) 23,35,42,49,51,54回
 元の戯曲。前半は王実甫、後半は関漢卿の作。張生(君瑞)と崔鶯鶯との恋愛を描いている。『紅楼夢』を見る限りでは、良家の子弟は表向きこのような本を見てはいけなかったらしい。

長生殿 (ちょうせいでん) 11回
 清初の戯曲。洪昇の作。全50齣。玄宗皇帝と楊貴妃の物語。 

琵琶記(びわき) 42,62,回
 元末の頃の戯曲。高明の作。全42齣(セキ)。蔡[邑]と孫五娘の物語。零落した孫五娘が琵琶を弾きながら夫の蔡[邑]をたずね歩いたことからこの題名がついた。また、明の太祖朱元璋がこれを絶賛したという。

牡丹亭還魂記(ぼたんていかんこんき) 11,36,42,51,62,回
 明の戯曲。作者は湯顕祖。全55齣(セキ)。柳春卿(柳夢梅)と杜麗娘との恋愛を描いたもの。『紅楼夢』を見た限りでは『西廂記』と同じように良家の子弟は表向きこのような本を見てはいけなかったらしい。

その他

賢媛集 (けんえんしゅう)  4回
 不詳。「賢媛」は賢い女性。婦人の守るべき道徳を説いた当時の著作かもしれない。

百家姓 (ひゃっかせい) (17・18,)回
 漢族の主要な姓を書いた初学用の本。「趙銭孫李」で始まる。 

文選 (もんぜん) 
 六朝時代、梁の昭明太子の編。周から梁代までの優れた詩賦文章を集めたもので、後世に大きな影響を与えた。

列女伝 (れつじょでん) 4,92,回
7巻。漢の劉向の編。昔からのすぐれた女性の伝記を集めたもの。

歴朝文選 (れきちょうもんぜん) 76回
 不詳。『文選』にならって歴代のすぐれた文章を集めたものだろうか。「棔」という字が載っていた。

紅楼夢内の架空本など

姫子 (きし) 56,回
 賈探春が典拠として挙げた架空の書物。『韓非子』『孫子』などの真似。 

金陵十二釵正冊 (きんりょうじゅうにさせいさつ) 5,116,回
 金陵省の中で最も優れた十二人の女子についての帳簿。人物を暗示した絵と詩からなる。

金陵十二釵副冊 (きんりょうじゅうにさふくさつ) 5,回
 金陵省の中で十二釵に次ぐ優れた女子についての帳簿。人物を暗示した絵と詩からなる。

金陵十二釵又副冊 (きんりょうじゅうにさゆうふくさつ) 5,116,120,回
 金陵省の中で副十二釵に次ぐ優れた女子についての帳簿。人物を暗示した絵と詩からなる。

古今人物通考 (ここんじんぶつつこう) 3回
 賈宝玉が典拠として挙げた架空の書物。そのなかに「西方に黛と名づくる石あり、眉を画く墨の代わりとなすべし」とあるという。  


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