国際優良銘柄による3点チャージ投資法の検証

国際優良銘柄による3点チャージ投資法の検証について解説しています。

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麗しのバフェット銘柄 下降相場を利用する選別的逆張り投資法の極意

 国際優良銘柄を対象として、3点チャージ投資法の損益を検証しました。国際優良銘柄を対象銘柄とすることに関し、「3点チャージ投資法 完全攻略ワークブック」に以下の記述があります。

 3点チャージ投資法の投資対象は東証一部で、投資参加者の多い銘柄ほど向いていると説明しました。その中で、株価がかなり下げてきた場合、多くの投資家が「これは安い」と意見が一致するのは国際優良株です。(p.127~p.128)


 3点チャージ投資法は、乖離率ボリューム・レシオ(VR)相対力指数(RSI)の3つのテクニカル指標を使用して底値を予測して買う、逆張り投資法です。
投資法検証時の共通的な条件は、投資法検証における共通規則を参照下さい。
相場動向の判断には3点チャージ指数を参照下さい。


国際優良銘柄とは

 「国際優良銘柄」の前提として「優良株」があります。優良株の定義は、「一般に知名度が高く、過去に優れた経営実績を持ち、財務面も優れた企業の株式」です。
 具体的な銘柄として、明地文男著「暴落相場でも私はこの株で生活している」の27ページ、11行目~12行目に、以下のように記載してあります。

信越化、花王、富士写、ソニー、キャノン、トヨタ、ホンダなど


 「優良株」の中で海外でも知名度の高い銘柄は「国際優良株」と呼ばれています。具体的な銘柄として、明地文男著「暴落相場でも私はこの株で生活している」の43ページ、2行目~6行目に、以下のように記載してあります。

ホンダ、トヨタ、信越化、キャノン、富士写


 「国際優良銘柄」のキーワードで検索エンジンで検索すると以下のような記述が見つかりました。

 一般的に、
●世界市場に商品またはサービスを提供している輸出型企業で、
●1株あたり利益の水準が高く、
●配当金も比較的高額で、
●財務体質も強固で経営基盤が磐石
な銘柄のことを指す。

●業種では電機、自動車、精密に多く、また化学の一角にも数銘柄ある。
●経営内容が優れている。
●海外展開しているので外国人の間でも知名度が高い。
といった特徴がある。
●具体的にはトヨタ自動車、ソニー、キヤノン、富士写真フイルムなどがあげられる。


対象銘柄

 国際優良銘柄として以下の銘柄を検証対象としました。

国際優良銘柄一覧
No. コード 会社名 業種 特徴
1 4063 信越化学工業 化学 塩ビ樹脂・半導体シリコンウエハで世界首位。
2 4502 武田薬品工業 医薬品 国内製薬トップ。
3 4901 富士フイルム 化学 写真フィルム主体からFPD材料や医療画像等に転換。
4 6752 松下電器産業 電気機器 総合家電首位。
5 6758 ソニー 電気機器 AV機器世界最大。
6 6762 TDK 電気機器 電子部品大手。
7 6954 ファナック 電気機器 工作機械用CNC装置で世界首位。
8 7203 トヨタ自動車 輸送用機器 自動車メーカー利益世界1位。
9 7267 ホンダ 輸送用機器 2輪シェア世界トップ。
10 7751 キャノン 電気機器 LBPシェア6割。複写機、カメラがトップ級。


投資成績(国際優良銘柄)

 国際優良銘柄を売買対象として、過去の株価データを使用した仮想売買による損益の検証結果です。

3点チャージ投資法の損益(対象銘柄:国際優良銘柄)
投資期間 トレード数 1トレード
平均損益
年間損益 勝率 平均保有
日数
2007/01/01~2007/12/31 6 \400 \2,400 67% 69
2006/01/01~2006/12/31 0 \0 \0 0% 0
2005/01/01~2005/12/31 1 \7,900 \7,900 100% 3
2004/01/01~2004/12/31 0 \0 \0 0% 0
2003/01/01~2003/12/31 2 \164,352 \328,703 100% 57
2002/01/01~2002/12/31 3 \82,883 \248,649 67% 43
2001/01/01~2001/12/31 6 \44,064 \264,383 67% 21
2000/01/01~2000/12/31 4 \84,874 \339,495 75% 32
1999/01/01~1999/12/31 1 \215,681 \215,681 100% 35
1998/01/01~1998/12/31 2 \-45,100 \-90,200 50% 44
1997/01/01~1997/12/31 1 \75,900 \75,900 100% 8
1996/01/01~1996/12/31 0 \0 \0 0% 0
1995/01/01~1995/12/31 0 \0 \0 0% 0
1994/01/01~1994/12/31 0 \0 \0 0% 0
1993/01/01~1993/12/31 1 \165,796 \165,796 100% 22
1992/01/01~1992/12/31 2 \94,849 \189,697 100% 87
1991/01/01~1991/12/31 1 \3,900 \3,900 100% 133
1990/01/01~1990/12/31 9 \7,122 \64,100 56% 48
合計 39 \1,816,404
平均 2 \46,574 \100,911 72% 46


考察

 年間平均トレード数は2で少な過ぎます。トレード数がゼロの年も5回あります。そもそも対象銘柄の母数が10と少ないので、致し方無い面があります。トレード数をコンスタントに確保したい場合は対象銘柄の母数を増やす必要があります。

 平均年間損益は100,911円で、お小遣い程度です。

 平均勝率は72%で、日経225銘柄を対象として3点チャージ投資法の損益を検証した場合の平均勝率60%より向上しています。国際優良銘柄は買いシグナルはめったに出ませんが、買い出動した際の勝率はかなり高いと言えます。

 日経平均株価のトレンドとの関連を見ると、2000年から2003年の下降トレンドでは買いシグナルが出て損益がプラスになっています。上昇トレンドに転じた2004年から2007年にかけては買いシグナルが殆ど出ないか、出ても小さい利益となっています。

 これは3点チャージ投資法が逆張りであることの特徴をよく表していると言えます。株式投資でコンスタントに利益を上げたい方にとっては国際優良銘柄での3点チャージ投資は、物足りないと思います。

 それに対し、株式投資にのめり込みたくはないが、時々楽しみで売買してみたい方や、めったにチャンスが来ないけれど、優位性が高い買い出動の機会を何ヶ月もじっくりと待てる方にとっては、悪くない対象銘柄だと思います。


仮想売買による損益検証は、株式投資検証ソフトパイロン を使用して行いました。


更新情報
2007/01/01~2007/12/31の検証を追加しました。(2008年07月29日 火曜日)


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作成日:2007年04月19日 木曜日
更新日:2008年10月21日 火曜日
キーワード解析:2008年11月05日 水曜日

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