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「株素人が株だけで生活する成田式絶対法則」(あっぷる出版社 )及び「株式投資練習帳」(すばる舎)で提案している投資法です。
買いの判断は、終値がN日連続して下落した場合に当面の底値圏と判断して翌日に成行買い注文を出します。
売りの判断は、終値がN日連続して上昇した場合に当面の天井圏と判断して翌日に成行売り注文を出します。
N日の日数は3日間の法則と4日間の法則とがあります。
投資法検証時の共通的な条件は、投資法検証における共通規則を参照下さい。
N=3日間の場合
買い条件
終値が3日連続して下落した場合に当面の底値圏と判断して翌日に成行買い注文を出す。
売り条件
終値が3日連続して上昇した場合に当面の天井圏と判断して翌日に成行売り注文を出す。
※書籍で提案している投資法では、売り条件が成立しても株価が購入時以下の場合は売りを見送りますが、機械的な検証では見送り指定が出来ないので、売り条件が成立すればとにかく売ることとします。
投資成績
過去の株価データを使用した仮想売買による損益の検証結果です。
投資期間 |
トレード数 |
トレード
平均損益 |
年間損益 |
勝率 |
平均保有
日数 |
2004/01/01~2004/12/31 |
1,820 |
\2,532 |
\4,607,803 |
59% |
22 |
2003/01/01~2003/12/31 |
1,914 |
\8,644 |
\16,545,477 |
67% |
18 |
2002/01/01~2002/12/31 |
1,978 |
\-6,547 |
\-12,949,274 |
48% |
20 |
2001/01/01~2001/12/31 |
1,998 |
\-6,300 |
\-12,586,721 |
52% |
19 |
2000/01/01~2000/12/31 |
1,952 |
\2,678 |
\5,226,968 |
57% |
19 |
1999/01/01~1999/12/31 |
1,833 |
\16,061 |
\29,439,190 |
57% |
20 |
1998/01/01~1998/12/31 |
1,907 |
\4,095 |
\7,808,631 |
59% |
19 |
1997/01/01~1997/12/31 |
1,758 |
\-7,524 |
\-13,227,790 |
50% |
22 |
1996/01/01~1996/12/31 |
1,333 |
\-3,341 |
\-4,454,180 |
52% |
29 |
1995/01/01~1995/12/31 |
1,589 |
\1,635 |
\2,598,237 |
58% |
23 |
1994/01/01~1994/12/31 |
1,278 |
\3,926 |
\5,017,978 |
59% |
28 |
1993/01/01~1993/12/31 |
1,455 |
\-2,143 |
\-3,117,847 |
56% |
24 |
1992/01/01~1992/12/31 |
1,655 |
\-13,737 |
\-22,734,768 |
46% |
24 |
合計 |
22,470 |
- |
\2,173,706 |
- |
- |
平均 |
1,728 |
\97 |
\167,208 |
55% |
22 |
考察
平均年間トレード数が1,728という数字は多過ぎます。(=買い条件発生回数が多すぎる)資金が不足し、現実的ではありません。
年間損益は年度によってプラスの年が7回、マイナスの年が6回とまちまちで不安定です。
平均年間損益は\167,208です。
これではあまり生活費の足しにはなりません。
売り条件発生時、買値以下の場合は売り見送りを実施すること、また好業績で適度に値動きがある銘柄に対象を絞る必要があります。
N=4日間の場合
買い条件
終値が4日連続して下落した場合に当面の底値圏と判断して翌日に成行買い注文を出す。
売り条件
終値が4日連続して上昇した場合に当面の天井圏と判断して翌日に成行売り注文を出す。
投資成績
過去の株価データを使用した仮想売買による損益の検証結果です。
投資期間 |
トレード数 |
トレード
平均損益 |
年間損益 |
勝率 |
平均保有
日数 |
2004/01/01~2004/12/31 |
872 |
\7,066 |
\6,161,282 |
62% |
42 |
2003/01/01~2003/12/31 |
892 |
\12,317 |
\10,986,336 |
69% |
33 |
2002/01/01~2002/12/31 |
1,033 |
\-9,193 |
\-9,496,080 |
49% |
33 |
2001/01/01~2001/12/31 |
1,068 |
\-11,221 |
\-11,983,793 |
50% |
31 |
2000/01/01~2000/12/31 |
981 |
\-3,461 |
\-3,395,663 |
57% |
31 |
1999/01/01~1999/12/31 |
889 |
\20,148 |
\17,911,376 |
56% |
34 |
1998/01/01~1998/12/31 |
942 |
\-1,154 |
\-1,086,606 |
55% |
30 |
1997/01/01~1997/12/31 |
920 |
\-6,903 |
\-6,350,567 |
45% |
35 |
1996/01/01~1996/12/31 |
613 |
\-8,288 |
\-5,080,795 |
51% |
56 |
1995/01/01~1995/12/31 |
792 |
\1,333 |
\1,055,910 |
59% |
41 |
1994/01/01~1994/12/31 |
539 |
\6,344 |
\3,419,669 |
62% |
59 |
1993/01/01~1993/12/31 |
684 |
\1,236 |
\845,691 |
56% |
49 |
1992/01/01~1992/12/31 |
866 |
\-14,306 |
\-12,388,849 |
47% |
38 |
合計 |
11,091 |
- |
\-9,402,089 |
- |
- |
平均 |
853 |
\-848 |
\-723,238 |
55% |
38 |
考察
平均年間トレード数は3日法則より減りましたが、853という数字は依然として多すぎます。
年間平均損益は\-723,238です。
これでは使えません。
4日法則の方が買い条件が厳しいので勝率が高まると思いましたが、勝率は同等で損益は悪化しており、予想外でした。
対象銘柄を変えてみる
N=4日法で対象銘柄を、「株式投資練習帳」(すばる舎)に載っている検索条件に合う銘柄に変えて検証してみました。
検索条件
1.PERが10倍~40倍
2.ROEが5%~30%
3.増益
4.浮動株比率が10%以下
5.外国人持株比率が10%以上
投資成績
過去の株価データを使用した仮想売買による損益の検証結果です。
投資期間 |
トレード数 |
トレード
平均損益 |
年間損益 |
勝率 |
平均保有
日数 |
2004/01/01~2004/12/31 |
602 |
\5,607 |
\3,375,522 |
64% |
39 |
2003/01/01~2003/12/31 |
606 |
\8,227 |
\4,985,265 |
68% |
33 |
2002/01/01~2002/12/31 |
677 |
\-1,370 |
\-927,388 |
54% |
33 |
2001/01/01~2001/12/31 |
669 |
\-2,412 |
\-1,613,869 |
54% |
29 |
2000/01/01~2000/12/31 |
626 |
\-5,599 |
\-3,505,249 |
52% |
30 |
1999/01/01~1999/12/31 |
562 |
\26,711 |
\15,011,464 |
65% |
27 |
1998/01/01~1998/12/31 |
425 |
\786 |
\334,195 |
56% |
32 |
1997/01/01~1997/12/31 |
434 |
\2,212 |
\960,077 |
56% |
33 |
1996/01/01~1996/12/31 |
303 |
\236 |
\71,511 |
56% |
46 |
1995/01/01~1995/12/31 |
323 |
\1,077 |
\347,742 |
57% |
40 |
1994/01/01~1994/12/31 |
222 |
\535 |
\118,841 |
56% |
53 |
1993/01/01~1993/12/31 |
221 |
\5,144 |
\1,136,906 |
60% |
43 |
1992/01/01~1992/12/31 |
273 |
\-5,124 |
\-1,398,811 |
52% |
35 |
合計 |
5,943 |
- |
\18,896,205 |
- |
- |
平均 |
457 |
\3,180 |
\1,453,554 |
58% |
34 |
考察
平均年間トレード数は457で、依然として多すぎます。
仮に投資資金が1,000万円、銘柄当りの平均売買金額が100万円、保有期間が1ヶ月とすると、
1,000万円÷100万円=10銘柄/月
10銘柄×12ヶ月=120銘柄/年
平均年間トレード数は120くらいが適当です。
更に投資対象銘柄を絞るなりして年間トレード数を減らす必要があります。
平均年間損益は\-723,238から\1,453,554に大幅に改善されました。
対象銘柄が違うだけでこんなにも投資成績が異なるものかと考えさせられます。
当初の対象銘柄は日経225採用銘柄でした。
日経225採用銘柄と言えば一流企業ですが、必ずしも投資に向くとは限らないということですね。
勝率は58%で、少し物足りない数字です。
結論
適度なトレード数に抑えられる、本投資法に向く銘柄を見つけられれば、ある程度利益が出るとは思いますが、そうでなければ積極的に使いたい投資法ではありません。
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