空売り規制とは


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空売り規制とは何か

 空売り規制とは、貸株市場や信用取引を用いた空売りを行うことで、株価を意図的に下落させて利益を得ようとする行為や、株価の下落を加速させるような行為を防ぐ為の、規則や制限のことです。

空売り規制を行う理由

 空売り規制を行う理由は、株価の切り崩しを目的とした投機的な空売りが、株式市場の下落を加速させてしまうことを防ぐ為です。

空売り規制の具体的な内容

 空売り規制の具体的な内容は以下の通りです。

◆貸株市場を利用した空売りに関して、株価の下落時には直近の株価より低い価格での空売りを禁じています。このことをアップティックルールといいます。

◆証券会社には、信用取引を使った空売りに関して、明示・確認義務を適用しました。また、委託保証金率の引き上げや貸借取引の注意喚起基準を強化しました。

◆2002年5月には売り方に一律にかかる貸株料の徴収が義務付けられました。

◆2008年10月28日に中川昭一財務・金融担当大臣が、空売り規制の違反に関して緊急調査することを発表しました。空売り規制の監視を強化することで、投機的な空売りを抑制し、株式相場の急落に歯止めをかけたいという意図がうかがえます。

空売り規制は確実に効果があるか?

 株価急落の要因には投機的な空売りとは別に、現物保有株をとにかく換金したいという投売り(なげうり)があります。
 現物株の投売りの割合が投機的な空売りよりも多い場合は、空売り規制の監視強化が株価下落の抑止に関して、それ程効果的でない可能性もあります。
 従って、空売り規制の監視強化が、株式相場の急落に確実に歯止めをかけるかどうかは、一概には言えないということになります。

空売り規制に関する新聞記事

 空売り規制に関する新聞記事を紹介します。
日本経済新聞 2009/03/06

 金融庁は自分が持っていない株式を証券会社などから借りて売る「空売り」に関する規制を延長する方針を固めた。規制は欧米の金融危機を受け昨年十月末以降に、二〇〇九年三月末までの時限措置として順次導入した。株式市場はなお不安定な相場展開が続いており、規制を継続する必要があると判断した。市場が安定するまで、当面の間続ける見通しだ。
 借り入れる株券の手当てがついていないまま売却する「ネーキッド・ショート・セリング」と呼ばれる空売りを引き続き禁止するほか、発行済み株式総数の〇・二五%以上を空売りした場合の報告義務も継続する。ネーキッド・ショート・セリングは相場の下落局面で株安を加速する恐れがあるとされる。大口取引の開示義務は過剰な空売りをけん制するのが狙い。(抜粋終わり)

 上記の記事における「ネーキッド・ショート・セリング」の意味について考えてみます。
 「ネーキッド(naked)」の意味は、「裸の、衣服を付けていない」という意味です。「ショート・セリング(short selling)」は空売りのことです。

 ネーキッド・ショート・セリングは直訳すると、「衣服を付けていない空売り」となります。通常の空売りは株券を証券会社や証券金融会社から借りて行います。ここでの「衣服を付けていない」状態とは、株券がない状態のことを指すことになります。
 従ってネーキッド・ショート・セリングの意味は、空売りする前提となる株券が確保出来ない状態での空売りとなります。

 株券を借りずに空売りが出来てしまうと、意図的に株価を下げようとする投機的な空売りが実行可能となってしまいます。ネーキッド・ショート・セリングを禁止することは、投機的に株価を下落させる行為を防止することになります。


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作成日:2007年04月04日 水曜日
更新日:2010年06月15日 火曜日
キーワード解析:2008年10月28日 火曜日

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