サヤ取りとは(さやとり・さやどりとは)

信用取引におけるサヤ取りの意味、サヤ(鞘)の本来の意味、サヤ取りの事例として、裁定取引、スプレッド取引について解説しています。

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サヤ取りの意味

 サヤ取りとは、株式やETFなどの金融商品の中で、同じ種類の投資対象物の価格が、本来同一、又は同期を取る値動きをするべきところ、乖離したり収束したりする時の価格差を利用して、利益を上げる取引のことです。

サヤ(鞘)の本来の意味

サヤ(鞘)の本来の意味は以下の通りです。
①刃物の刀身の部分を納める筒。
②筆・鉛筆などのキャップ。
③取引用語
 (ア)値段や利率の差。
 (イ)売値と買値との差。
 (ウ)ある銘柄についての相場と相場との開き。

 サヤとは「元のサヤ(鞘)に納まる」の言葉の様に、一度は離れたものがあるべき所に入る(納まる)という性質のものです。

サヤ取りの事例

株式投資におけるサヤ取りには以下の2種類があります。
①ほぼノーリスクの裁定取引(アービトラージ)。
②若干リスクがあるスプレッド取引。

裁定取引の例

 ETFとは、日経平均株価に連動する投信で、いくつかの種類があります。これらのETFは本来、日経平均株価に連動するものですが、各ファンドが保有している個々の銘柄の上下動に差があるので、連動しない部分が出てきます。
 AというETFと、BというETFとがあり、ETF(A)とETF(B)とのサヤ(価格差)が開いたときに、ETF(A)が高くて、ETF(B)が安いと仮定します。
 まず、高いETF(A)を空売りし、安いETF(B)を空買いします。
 ETF(A)とETF(B)とのサヤが収束したところで、売り建て玉、買い建て玉を同時に手仕舞います。
 ETF(A)とETF(B)とが値上りしても値下がりしても、サヤが収束しさえすれば利益が上がります。

スプレッド取引の例

 株式で値動きが似ている異なる二つの銘柄のサヤ(価格差)を利用します。
 銘柄Aと銘柄Bとが値動きが似ていて、銘柄Aと銘柄Bとのサヤが開いたときに、銘柄Aが高くて、銘柄Bが安いと仮定します。
 高い銘柄Aを空売りし、安い銘柄Bを空買いします。
 銘柄Aと銘柄Bとのサヤが収束したところで売り建て玉、買い建て玉を同時に手仕舞います。
 銘柄Aと銘柄Bとが値上りしても値下がりしても、サヤが収束しさえすれば利益が上がります。


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更新日:2014年08月23日 土曜日
作成日:2007年01月04日 木曜日

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