エド・スィコータに学ぶ株式投資の教訓

エド・スィコータのインタビューから株式投資の教訓となる文言を抽出し、コメントを加えて解説しています。

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株式投資の教訓とコメント

 米国トップトレーダーが語る株式投資・ビジネス成功の秘訣、マーケットの魔術師シリーズ第1巻に登場するトレーダー、エド・スィコータのインタビューの中から株式投資の教訓となる文言を抽出し、コメントを加えて考察します。

投資姿勢

◆自分のやり易い方法でやっていくことがトレードを長く続けていくには必要なことだし、それが成功の秘訣の一つでもある。(p.165)

コメント
 ビジネスや株式投資において、自分なりのやり方、自分に合ったスタイルで取り組むということが大切です。
 世間一般での主流とか優れていると言われる方法が、必ずしも自分に合うとは限りません。
 模範となる方法に対して、自分なりの工夫を加えたりアレンジしたりして、自分に合うやり方を見つける必要があります。

資金管理

◆資金量が少なかったり、経験の浅いトレーダーは振り落とされていく。長く続けることが成功への鍵なんだ。(p.166)

コメント
 相場は地合の良い時もあれば悪い時もあります。少し調子が悪いからと言ってすぐに諦めていては、調子が良い時のトレンドをつかむことは出来ません。
 自分の投資方法や売買ルールが有効かどうかを判断するには、ある程度の長さの期間、コンスタントに取引を続ける必要があります。

 一方で「休むも相場」という格言があるように、常に相場に参加し続ける必要はありません。利食いをした後や損失を出した後は、相場を休んで冷静に状況を見た方が良いという教えです。

 継続することと、休むこと。この一見矛盾することの中に、株式投資で利益を出す秘訣があります。

資金管理

◆自分のポートフォリオを痛めつけるほど大きなポジションはとらない。(p.168)

コメント
 株式投資の初心者の方は、ビギナーズ・ラックで始めから利益を出してしまうと、気持ちが大きくなり、リスクを大きく取り過ぎてしまう傾向があります。
 リスクを取り過ぎると、1回の失敗で大きな損失を出し、運用資金を大きく減らす可能性が高くなります。

手仕舞い

◆ポジションをとると同時にストップ・オーダーを入れておく。通常トレンドが続くに従って、利益を確定するようにストップの位置を動かしていく。(p.169)

コメント
 この教訓はトレンド・フォローの基本です。評価益が拡大するに追従して、ロスカット・ポイントを引き上げて行く方法を、トレイリング・ストップと言います。リスクを限定しつつ利益を最大限に追求するやり方です。

損切り

◆個々のトレードでは五パーセント以下にリスクをおさえるようにしている。(p.169)

コメント
 投資苑の著者、アレキサンダー・エルダー博士は1トレード当りのリスクは運用資金全体の2パーセント以下にするように推奨しています。
 リスクが5パーセントというのは個々のトレードの投下資金に対する割合かも知れませんが、いずれにしてもリスク管理は必要です。

 株式投資では海外市場の影響を受けて、世界同時株安などの大きな株価調整が発生することがあります。
 大きな株価調整の局面では評価損が自分の許容範囲を超えることがあります。その為、損失が拡大する前に、ストップ・ロス・オーダー(逆指値注文による損切り)が必要となります。

投資姿勢

◆自分の成功は僕の相場への愛情から来るものだと思っている。(p.170)

コメント
 私は相場の世界は戦場だと思うのですが、トップトレーダーともなると愛情がわくのでしょうか。
 この教訓は、物事は好きになるくらい真剣に取り組む必要があるということの例えです。
 自分が取り組む対象について、本当に好きなのかどうか考えてみる必要があります。自分がその対象を嫌っている場合は、目覚しい成果が得られない可能性が高いです。

投資姿勢

◆トレードをしていく上で自分より優れたトレーダーを探すんだ。そして自分でも好きになれそうなやり方を何か見つけることだ。(p.171)

コメント
 株式投資の初心者は、自分独自の投資方法や投資戦略を持っていないので、優れた先人の投資方法を参考にして実施すると良いでしょう。
 私はこの教訓に共感し、明地文男さんの投資法を参考にしています。

投資姿勢

◆成功とは金銭的に何を得たかということではなく、その人が天職を見つけて、それを全うしていくことだと思う。(p.178)

コメント
 この教訓は株式投資やビジネスの枠を超えて、人生そのものの教訓です。
 各人にとって本当に天職が見つかり、その天職に没頭することが出来れば、その人の人生は幸せです。

 本件とは異なる分野ですが、地球物理学者だった竹内均先生も「アイデアのつくり方」の解説の中で同様な意見を述べておられます。
 以下はその抜粋です。
「好きなことをやり、それで食べることができ、その上それが他人のためにもいさかかの役に立った人生が自己実現の人生であり、理想の人生である。」 (p.87)

 お金はあるに越したことはありませんが、お金がありさえすれば幸福が得られるというものでもありません。
 それよりは自分の置かれた境遇に納得して、その中でやりがいとか満足感を見い出すことが、その人の幸福につながるようです。

ウィザード人脈

マイケル・マーカス…自分が働いている会社に勧誘した。またトレードについて助言した。

新マーケットの魔術師に学ぶ株式投資の教訓(シリーズ第2巻)

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更新日:2013年06月14日 金曜日
作成日:2006年01月18日 水曜日

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