「神との対話」からの抜粋
「神との対話 (3)」という本に、潜在意識の有効活用に関する興味深い文章が載っていましたので、御紹介します。
以下、「神との対話(3)」単行本p.31の文章
- 「知っていることを知るためには、知っているかのように行動する」ことだ。
- ほとんどのひとは、何かを(もっとたくさんの時間や愛などを)「もって」いれば、何か(本を書く、趣味を楽しむ、休暇旅行、マイホームを買う、人間関係を築くこと)ができる、そうすれば何かに(幸せに、安らかに、満ち足りた、愛情深い人間に)「なれる」と信じている。
- まず、「幸せ」(あるいは「知っている」「賢明だ」「優しい」)という状態になりなさい。その状態から、「行為」を始める。そうすれば、まもなく自分の行為が、結果として「所有したい」と思っていたものをもたらすことに気づくだろう。
(抜粋終わり)
上記の文章にコメントを加えて解説します。
自分が成りたい状態であるかのように振る舞う
知っていることを知るためには、知っているかのように行動することだ。
私の解釈
これは、知ったかぶりをしなさいという意味ではありません。自分が成りたいと思う状態に、既に到達しているかのように振舞うという意味です。
自分が成りたいと思う人や分野の本を読んだり、講演を聴いたり、調べたりすることで、現実と目標とのギャップが少しずつ埋まります。
結果的に、自分が成りたかった状態に近づくことになります。
何かが与えられれば幸福になれるという誤解
何かを持っていれば、何かになれると信じている。
私の解釈
多くの人は、自分には何かが不足している為に、幸福ではないと思っています。そして不足している何かが得られさえすれば、幸福になれると考えています。
例えば、現在お金に困っている状態であれば、十分なお金が得られれば幸福になれると考えています。
しかし、お金が得られても欠乏感がつきまとうので、常に何かが不足しているような気持ちにさいなまれ、安心立命の境地には達することが出来ません。
欠乏感はネガティブな感情なので、自分の目標や願望が顕在意識から潜在意識へと引き渡し難くなると思われます。
ほしい結果を想像して先取りする
まず幸せ(自分が成りたい状況)という状態になりなさい。その状態から行為を始める。
私の解釈
現在貧乏だから、お金持ちになりたいと考えると、お金が欠乏していることを認めることになります。
欠乏感が顕在意識から潜在意識へ引き渡されると、潜在意識はお金が欠乏した状態を加速させます。
自分はお金に困らない、生活に必要なお金は全て供給されると考えて生活すると、満足感が顕在意識から潜在意識へと引き渡されて、充足した状態が加速されます。
想像した状況が現実化する
まもなく自分の行為が、結果として「所有したい」と思っていたものをもたらす。
私の解釈
何かが得られた後に成りたい自分に到達するのではありません。
既に成りたい自分の状況に達しているかの様に振る舞い、行動することで、潜在意識に成りたい自分の目標、願望が刷り込まれます。
潜在意識の力が24時間、365日休み無く働いて、結果的に成りたい自分に到達します。
成功の源は自分の中に存在している
世の中には、どの様な相場環境でも利益を出せる魔法の様な株式投資方法や、確実に儲かる夢の様な投資対象があって、その情報を外部から入手しさえすれば簡単に大儲け出来ると思っている人がいます。
また、運用資金が潤沢にあれば、資金力を駆使して大儲け出来ると考えている人がいます。
しかし、成功の秘訣が外部に存在していて、その秘訣を誰かから与えられれば成功出来ると考えていては、なかなか成功出来ません。
自分が既に成功していることをイメージして、あたかもそうであるかの様に振る舞い、行動することで、成功のヒントが得られます。
成功の秘訣は外部から与えられるのではなくて、自分の内部に既に存在しているのではないでしょうか。
自分の内部にあるものに気付くかどうかで、成りたい自分の状態に成れるかどうかが分かれます。
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