株式投資における1年間の損益計算はいつからいつまでの期間が対象となるのでしょうか。
単純に考えると1月最初の営業日(大発会)から12月最後の営業日(大納会)までの取引に思えるのですが、注文が約定した日と決済日とは異なるので、損益計算の対象期間は若干ずれます。
売買注文が成立した日を約定日と言います。約定日の当日を含む4営業日後に株券と現金とを受け渡して決済が完了します。受渡日=決済日となります。
約定日から決済日までは4営業日です。祝日や土日は含みません。例えば約定日が月曜日であれば、決済日は木曜日になります。
X月Y日 |
月曜日 |
営業日 |
約定日 |
X月Y+1日 |
火曜日 |
営業日 |
- |
X月Y+2日 |
水曜日 |
営業日 |
- |
X月Y+3日 |
木曜日 |
営業日 |
決済日 |
年間取引の損益計算期間の定義は以下のようになります。
年間の損益計算や税額計算の基準日は受渡日となります。従って1年の取引は、年初第1営業日が受渡日となる取引から、年末の最終営業日が受渡日となる取引までとなります。約定日を基準とした計算は行いません。
X-1年12月27日 |
営業日 |
- |
X-1年12月28日 |
営業日 |
約定日 |
X-1年12月29日 |
営業日 |
- |
X-1年12月30日 |
営業日(大納会) |
- |
X年1月4日 |
営業日(大発会) |
受渡日 |
~ |
~ |
~ |
X年12月27日 |
営業日 |
約定日 |
X年12月28日 |
営業日 |
- |
X年12月29日 |
営業日 |
- |
X年12月30日 |
営業日(大納会) |
受渡日 |
X年の年間取引を例にすると、
年初第1営業日が受渡日となる取引は、X-1年12月28日に約定したもの。
年末の最終営業日が受渡日となる取引は、X年12月27日に約定したもの。
従ってX年の年間取引の損益計算期間は、X-1年12月28日~X年12月27日の間に約定したものとなります。
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