東証システム障害


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 2005年11月1日に東証の大規模システム障害が発生しました。皆さんの影響の度合いは如何でしたでしょうか?

当日、私は3Days投資法の買い指値注文を9時から出そうと待機していました。ライブドア証券の注文約定一覧画面を見ると、前日までに出していた売り指値注文の注文状態が本来「注文済」であるべきものが「注文中」となっており、何かがおかしいと異変に気付きました。

その後でマネックス・ビーンズ証券にログインしようとしたら、メッセージが表示されていて、東証のシステム障害を知りました。

東証は11月7日、システム障害は富士通からの作業手順書に記載漏れがあったことが主因であると発表しました。

システム障害に至る経緯は以下の通りです。

①東証が10月の連休中(10/8~10/10)にシステム能力を増強した際に、プログラムの一部に欠陥を発見した。

②その際、富士通が応急的に修正した。

③10月13日に修正プログラムを試験運用環境から本番運用環境に切り替える際に、富士通が東証の子会社、東証コンピューターシステムに送付した手順書の一部の記載が漏れていた。

④手順書の記載漏れの為、東証は修正プログラムを本番運用環境に正しく反映出来なかった。

⑤10月31日に月替わりのデータ整理をした際に、プログラムの未修正部分が不具合を起こし、翌日のシステム障害が発生した。

東証と富士通のどちらが悪いのでしょうか?私に言わせればどっちもどっち。両方悪いということになります。起こるべくして起こったと言えましょう。

どこが悪かったか、確認してみましょう。

(1)まず②で当初の想定外のプログラム修正をしています。これで事故のポテンシャルが高まっています。

(2)次に③で手順書の記載漏れをしています。富士通の担当者がミスしたと思いますが、上長がチェックしなかったのでしょうか?また、富士通内に検査部門があると思いますが、ドキュメントのチェックはしなかったのでしょうか?いずれにしても富士通内部ではチェック機能が働いていません。私が想像するに、担当者以外の第三者は、技術的な内容が正しいかどうかの判断が出来ないのではないかと思います。

(3)③の試験運用環境から本番運用環境に切り替える作業の後、当日のシステム障害までの間、本番本番運用環境での事前点検はしていません。東証は富士通の指示内容が正しかったかどうかのチェックが出来ていません。

手順書の記載ミスは常に発生する可能性があります。作業項目そのものが漏れる可能性がありますし、入力するコマンドのスペルを打ち間違えることもあります。OSのシステムパラメタの設定が一文字違っただけで、正常に動作しなくなることもあります。

今後、富士通側、東証側、それぞれが再発防止策の策定を行なうと思いますが、人が行なう事は常に誤りを含むものという前提でチェック機能の強化、事前のシステムテストの徹底が望まれます。


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更新日:
作成日:2005年11月11日 金曜日

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