株式とは(かぶしきとは)

株式の意味

　株式とは、株式会社が出資を募る目的で、構成員となる株主に提供する地位のことです。株主としての地位を表してあきらかにするものが株券です。
　また、株式は株式会社の資本の構成単位です。

株主の権利

　会社法が規定する株主の権利は以下の三つです。

余剰金の配当を受け取る権利

配当金を受け取る権利です。株主優待で品物やサービス券を受け取ることも配当の一種です。

残余財産の分配を受け取る権利

会社が解散し、清算処理が終わった後で財産がまだ残っている場合に、その財産を持株数に応じた割合で受け取る権利です。

株主総会で議決権を行使する権利

株主総会において、持株数に応じて議決権を行使する権利です。

株式会社の特徴

株式会社の特徴は以下の四点です。

所有と経営との分離

会社は株主が所有し、経営は株主総会で選出された取締役や取締役会が行います。

構成員は株主

出資をする構成員は、株式を購入した株主です。

構成員としての地位は株式

株式を保有することが構成員としての地位になります。

構成員の責任は有限

構成員は出資した額、すなわち株式の購入額を限度として責任を負います。

会社法が規定する会社

　会社法が規定する会社とは、株式会社、合名会社、合資会社、合同会社の四つです。
　会社法が施行される前は、有限会社がありましたが、会社法では有限会社が無くなり、合同会社が加わりました。
　有限会社を新設することはできませんが、従来から存在する有限会社は、名称は有限会社でも法律上は株式会社として扱われて存続しています。