逆指値注文とは(ぎゃくさしねちゅうもんとは)
株式投資における逆指値注文の意味、逆指値注文を使う局面、について解説しています。
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逆指値注文の意味
逆指値注文(stop order)とは、株価が指定した価格より高くなったときに買う、或いは指定した価格より安くなったときに売る、という注文方法のことです。
通常の指値注文は、株価が指定した価格以下のときに買う、或いは指定した価格以上のときに売るという注文方法であり、逆指値は文字通り指値とは逆の概念の注文方法と言えます。
私は株式投資を始めた頃は逆指値を使う意味が理解出来ませんでした。
株を買うときは出来るだけ安く買いたいのに、何故指定した価格より高くなったときに買う注文方法が必要なのか。
株を売るときは出来るだけ高く売りたいのに、何故指定した価格より安くなったときに売る注文方法が必要なのか。
その後、新井邦宏さんの著書 「投資の王道 株式市場のテクニカル分析 」を読んで、逆指値の有効性が理解出来ました。
逆指値注文の根底にはトレンド・フォローの考え方があります。損失を一定額以下に限定して利益はとことん追求するという損小利大の投資行動です。
逆指値注文を使う局面
逆指値注文を使う局面は以下のようなときです。
局面\注文 |
買い注文 |
売り注文 |
仕掛け
(出動) |
上値抵抗線をブレイクしたときに買い出動するケース
株価が一定の価格帯(トレーディング・レンジ)で動いているときに、上値抵抗線を上抜いた場合は、株価が上昇トレンドに移行した可能性が出てきます。
そこで逆指値で上値抵抗線に該当する価格を指定して買い注文を出しておくことで、株価が上値抵抗線をブレイクしたタイミングを捉えることが出来ます。
高くなったら買うという代表的なケースです。
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下値抵抗線をブレイクしたときに空売りするケース
株価が一定の価格帯(トレーディング・レンジ)で動いているときに、下値抵抗線を下抜いた場合は、株価が下降トレンドに移行した可能性が出てきます。
そこで逆指値で下値抵抗線に該当する価格を指定して売り注文を出しておくことで、株価が下値抵抗線をブレイクしたタイミングを捉えて空売りすることが出来ます。
安くなったら売るという代表的なケースです。
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手仕舞い
(利食い) |
買い返済で利食いをするケース
売りポジションを保有していて評価益が出ているときに、更に下値を追うべきか、一旦利食いをした方がいいのか迷うことがあります。
このような時に逆指値で買い返済注文を出しておけば、ある程度の利益を確保しつつ、株価が上昇したときは自動的に手仕舞うことが出来ます。
株価の下落に合わせて逆指値の買値を切り下げていけば、下値の追求と急変時の手仕舞いを両立することが出来ます。これをトレイリング・ストップと言います。
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利食い売りをするケース
買いポジションを保有していて評価益が出ているときに、更に上値を追うべきか、一旦利食いをした方がいいのか迷うことがあります。
このような時に逆指値で売り注文を出しておけば、ある程度の利益を確保しつつ、株価が下落したときは自動的に売ることが出来ます。
株価の上昇に合わせて逆指値の売値を切り上げていけば、上値を追求しながら急変時は売り抜けることが出来ます。これをトレイリング・ストップと言います。
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手仕舞い
(損切り) |
空売り時に損切りするケース
売りポジションを持った際に逆指値で買い返済の注文を出しておきます。
そうすれば株価急騰時に自動的に手仕舞うことが出来るので、踏み上げによる損失拡大を防ぐことが出来ます。
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買いポジションで損切りするケース
買いポジションを持った際に逆指値で売り注文を出しておきます。
そうすれば株価急落時に自動的に売ることが出来るので、塩漬けを防ぐことが出来ます。
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更新日:2014年06月06日 金曜日
作成日:2007年12月10日 月曜日