1.概要
泉北高速鉄道は大阪府の泉北丘陵に建設される泉北ニューウンへの足として建設された。 泉北高速鉄道は府出資企業である大阪府都市開発株式会社を母体とした、 第3セクター会社であり出資企業は大阪府・大阪ガス・関西電力・大和銀行・三和銀行 住友各銀行などである。 建設に当たってはS44.2に大阪市交通局より土木・電気・車両の専門スタッフによる 技術指導があった。 開業当初の経営は大阪府都市開発、運転・保守は南海電鉄となっていたが、 平成2年度よりすべて自前で行っている。 泉北高速は南海高野線の中百舌鳥から分岐し、泉ヶ丘までが昭和46年4月1日、 栂・美木多までが同48年12月7日、光明池までは同52年8月20日、終点の 和泉中央には平成7年4月1日にそれぞれ開業した。 当初軌道敷設免許には深井駅設置は、なかったが、将来の市街化を予想され、また 周辺住民からの要望もあり、設置されることになった。深井駅はニュータウン外なので 駅前の整備は堺市が担当した。(泉ヶ丘〜光明池の各駅前整備は大阪府、和泉中央駅前 整備は旧住宅都市整備公団が担当している) 路線延長は14.3qである。 列車の運行は自社の車両と南海の車両で線内折り返しの各停と 南海高野線、難波直通乗り入れの準急と区急・特急がある。 乗務員は準急は中百舌鳥で区急は光明池でで南海の乗務員と交代している。 特急は交替なしで難波〜和泉中央間を乗務している。 車系は3000系・5000系・7000系・7020系があり3000系がステンレス車・抵抗制御。 5000系・7000系・7020系がアルミ車・VVVF制御車である。 3000系中間車を先頭車化改造した車両も登場している。 また5000系の1編成は泉ヶ丘駅前にある大阪府立大型児童館”ビックバン”の キャラクターベアルの顔がペイントされ、「ハッピーベアル」の愛称で運行されている。 2014年7月に大阪府他企業の保有株式が南海電鉄に売却され、「泉北高速鉄道株式会社」 に社名変更され、南海グループの一員となった。 |