Nepenthes adnata Tamin & M.Hotta ex Schlauer
N.tobaica
に似た低地性種です
ボルネオやスラウェシに産する
N.tentaculata
より小型で、口はより円形に近く、ふたは(長円形や卵形ではなく)円形または心臓形です。
スマトラで、本種と類似している種には、
N.tobaica
や
N.mikei
があります。
N.tobaica
とは、葉の基部が密着していること、短くて分岐しない花柄を持つことで区別できます。
N.mikei
(スマトラ北部産)とは、葉の基部が無柄であること、距が3〜7つに分岐することが異なります。
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Tamin と Hotta は、本種が、
N.tentaculata
、
N.gracillima
、
N.gracilis
と非常に近縁であると考えた。これらの種の中で、
N.gracilis
との類似点は、大きさが小さいことなどだけのように思われるが、これらの分類群の植物は他のいくつかの性質も共有している。
N.gracillima
に関しては、本種とその種、あるいは
N.ramispina
との比較がされたか知られていない。なぜならば、その時点ではこれらの分類群は同一種であると考えられていたからである。どちらにせよ、本種はこれらの種よりも一般的ではなかった。
しかしながら、その後の研究者たちも、この元の意見に同意して、
N.tentaculata
が本種と近縁であると考えたが、これらの種の間に大きな違いがあることにも留意している。本種と
N.tentaculata
との類似は偶然のもので、スマトラ産の他の種である
N.gymnamphora
、
N.longifolia
、
N.albomarginata
と非常に近縁であると考えるのが好ましい。本種のふたの上に生えている毛がたまたま多細胞性であること(
N.tentaculata
との類似性の根拠とされた)はとりわけ重要ではないと考えられる。なぜならばこの性質は安定したものではなく、多くの他の種のロゼットに着く袋(特に
N.rafflesiana
)で、植物体が特に若いときに見られるものだからである。
形態的には、捕虫袋は
N.tobaica
のそれに似ているが、葉や茎の構造は大きく異なっている。表面に生えている毛や生態は、
N.albomarginata
と類似している。本種と
N.longifolia
の実生苗はきわめて良く似ていて、葉も袋も形がそっくりである。しかし、両種の成熟した個体では外観は異なっている。もう一つ、本種に似ているのは
N.gymnamphora
で、スマトラの Sorik Merapi 山に産するものは、本種に非常に良く似ている。
本種のロゼットが直径 15cm 以上になることは滅多にない。上に攀じ登る茎も 2m を超えることは滅多になく、花序も
Nepenthes
の中では貧弱なもののひとつである。サイズは小さいが、本種は最も魅力的な種である。自生地は湿った苔むした砂岩の崖の表面で、深い植生に覆われている。本種に関しては、分布する高度の範囲が分からなかったりとか、似たような他の自生地には自生しないなど、不明な点がまだ多い。
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© 1998-2009 JIPS, KNAKAI