Nepenthes lavicola  Wistuba et Rischer




火山岩の上に自生する高地性種です

ネペンテス ラビコラ  本種は、1996年のスマトラ島アチェ地方の Telong 山探検の際発見されました。標高 2,000m から、火口(標高 2,600m)までの開けた斜面の火山岩質の土壌に普通に自生しています。
 この地域では、比較的近年まで火山活動があり、本種は、Telong 山塊に広く分布しているのではないかと思われます。
 本種は、N.singalanaN.spectabilis に非常に近縁であると考えられています。  面白いことに、スマトラ島には本種より北には、Nepenthes が自生していません。

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Nepenthes spectabilis auct. non Danser: Jebb & Cheek (1997) [=N. lavicola/N. spectabilis]
 本種は、アチェ州中央部の Takengon 周辺の山々に固有である。タイプ標本の産地は、Telong 山で、Geureudong 山塊の一部分である。本種は主に、開けた背の低い海抜 2,000m 以上の低山地帯上部に自生し(ほとんど常に地生)、火山灰が圧縮された層の上に育つ。

 下の袋の外観は変異に富み、時々幅の広い波打った襟をつける。概して、底部は卵形で、上部は壷形である。上の袋はトランペット形か、下半分が細い卵形で上部が円筒形である。どちらの袋も、しばしば全体が暗褐色で、襟だけが緑色である。

 本種は、N.singalanaN.spectabilis に属するとされたこともある。本種は明らかにこれら 2種と近縁であるが、N.singalana とは下の袋が球形であること(一方は円筒形)、非常に短い分岐した距を持つこと、花に大きな苞があること、果実が短いことで区別できる。N.spectabilis から本種を区別する特徴は、短い分岐した距を持つこと、花に大きな苞があること、果実が短いことである。

 本種は他の Nepenthes とは共生せず、自然交配種も記録されていない。

本種と、近縁の N. spectabilisN. singalanaとの比較
  N. lavicola N. spectabilis N. singalana
下の袋の形 壷形から球形 下部は卵形、上部は円筒形 基部はトランペット形、上部は円筒形
上の袋の形 ほっそりしている、下部はトランペット形から卵形、そして膨れて、中央部にわずかにヒップがあり、上部のいくぶんくびれた円筒形の部分に向けて細まっている 下半分はトランペット形、上半分は管状 下半分はトランペット形、多くは中央部で膨れて、円筒形あるいは口に向けてわずかに狭まっている
袋の色 通常暗紫褐色からほとんど黒色、襟は黄緑色で時に赤いストライプが入り、袋の色は黒い斑点の着いた黄緑色になることもある。袋の内側は淡緑色で、下の袋では赤い斑点が入る 淡緑色、無数の縦方向の暗紫色 - 褐色のストライプと斑点が入る 淡緑色から濃赤色、紫色の斑点が入ることがある
ふた 卵形 - 心臓形 円形 円形に近く、基部は心臓形
長さ 0.5cm に達し、下の袋では分岐する 長さ 2cm、単一 2 - 3mm、わずかに平ら、分岐しない
距の着き方 ふたの基部に接する ふたの基部から 5 - 10mm 下 ふたに接する
花の苞葉 苞葉が極めて明瞭、通常花にアーチ形にかかり、下方のものは長さ数cm に達する 小花柄が糸状の苞葉を生ずる 雄:糸状の苞葉、雌:苞葉はない
果実 幅の 2 - 3 倍の長さ、長さ 1.8cm に達する 非常に細長い、長さ 4 - 5cm 長さ 30mm に達する


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