Nepenthes maxima  Reinw. et Nees




幅の広い襟を持つ美しい種です

ネペンテス マキシマ  とても美しい魅力的な種です。本種の種小名は、ラテン語の maximus (大きな、最大の)に由来します。本種の記載時点で、本種が最も大きな Nepenthes のうちの一つであったからでしょう。
 下の袋、上の袋とも淡緑色で、暗赤色の斑点が縦方向に並ぶように付いています。襟もとても素晴らしく、暗赤色で幅が広く、波うっています。
 分布範囲が広く、スラウェシ、ニューギニア、マルク諸島に及んでいます。垂直分布も大きく、海抜 600m から 2,600m にまで及びます。さまざまな低地性および高地性の環境で、着生または地生し、茎は分岐して攀じ登り、19m にも達します。強い日陰にも耐えますが、直射日光が当たる方が元気です。
 つるはしばしば、葉の先端から数mm 入ったところに付きます。多くの個体では葉身のふちは強く波打って、フリル状となりますが、スラウェシ中央部の植物では普通に見られるものです。
 変異も大きい種です。普通は、下の袋は円筒形、上の袋はトランペット型をしています。しかし、上の袋の形はさまざまで、細い円筒形のものから顕著な漏斗型のものまであります。また、まるでロゼットにつく袋のように、上の袋なのに袋の全長に渡って翼がついているものもあります。
 本種は、N.fusca と混同されることがしばしばあり、著名な学者でさえ間違えることがあったそうです。また本種は、N.eymae と非常に近縁です。
 低地性 Nepenthes 用の温室で栽培しても、高山性の条件で栽培しても、生育はあまり変わらないようですが、冬季の最低温度は 13℃以下にならないようにしたほうがいいでしょう。
 日本でも古くから栽培されている品種です。自生地の高度分布も広いので、本当は産地によって栽培方法を変えた方がいいのでしょう。

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 本種が、その分布範囲の中で間違われるとしたら、N.klossiiN.eymae の 2種のみである。これらは全て、2つの(稀に 1つの)付属物の着いたふたを持ち(特に上の袋)、明瞭な葉柄を持ち、葉は不規則な脈を持ち、スパイク状の葉液のつぼみを持ち、2花を着ける花柄を持ち、濃くて長くて明瞭な毛が生えている。スラウェシの N.eymae とは、上の袋がもっと広いトランペット形をしていることから、西ニューギニアの N.klossii とは、口が横に着いていることから区別できる。本種は、ボルネオの N.fusca とも非常に近縁で、上の袋のふたが細長い三角形であることから区別できる。

 袋の形の変異が大きいように、袋の色彩もきわめて変異が大きく、クリーム色のかった白色から、黄色、緑色、かっ色、紫色、あるいは赤色、そしてそれらが互いにまだら状になったものもある。
 本種は、広範囲に分布し、非常に変異が大きい。上の袋の形は様々で、細長い円筒形のものから、強いトランペット形のものまである。ある個体群では、上の袋にその全長に渡って翼が着いており、ロゼットの袋に似ている。また、下の袋全体が卵形で、上の袋がスレンダーな円筒形から著しいトランペット形になるものもある。
 ある個体群では、葉や捕虫袋のすべての部分を含めて、植物体全体が純緑色かもしれない。強力な直射日光を受けているにもかかわらずである。そのような植物は赤い色素を全く欠いているわけではなく、年老いた葉などでそれが明らかになるかもしれない。

 本種の小型種も、海抜 1,400-1,700m スラウェシ中央部の低山地帯の草原に見られる。捕虫葉の高さはせいぜい 5cm、幅は 1.4cmで、しばしば茎は自立し、高さ 35pを超えることはまれである。

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