Nepenthes veitchii  Hook. f.



美しく幅の広い襟を持つ着生種

ネペンテス ビーチ  本種はボルネオ産で、ボルネオ北西部に広く分布しています。カリマンタンの一部でも見つかっています。
 本種は着生種ですが、バリオ産のものは自生地でももっぱら地生し、木を攀じ登るのは観察されていません。
 栽培する上では、用土の過湿に注意すれば、普通に鉢植えにして栽培してかまわないようです。
 袋は円筒形で淡緑色をしており、発達した房飾りの付いた翼を持っています。一番目をひくのは、艶があってリブの目立つ明るい黄色 (黄金色) の襟で、幅が本当に広くて、素晴らしい植物です。
 小苗を入手しても、立派な袋を付けるようになるには何年もかかるそうです。低地から高地まで、幅広い高度に自生しています。

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 本種は通常は着生しているが、地生していることもある。
 かつては、本種は着生であり、葉は宿主である木に強く押しつけられるようになっていることが多いと言われたこともあったし、そうではなくて、他のものに支持されることなく立っているのだと言われたこともあった。
 最近の観察では、両方とも正しいことが分かっている。
 多くの場合、茎は宿主の枝にぴったりとくっついてよじ登り、葉は互いに平行を保ちながら、枝の表面に背を向けるようについている。しかし、ツツジ科の低木林で生育するものには、独立して立っているものや、匍匐するものもある。

 本種の袋は、襟が非常に良く発達しているので、他の種と見分けるのは簡単である。幅の広い襟は、袋の側面を取り囲むように後ろに反りかえっていることもあれば、宿主である木の表面に背を向けるようにして平らになっている事もある。
 袋は卵型で、ふたの形は矩形に近い。
 袋の色は、緑一色のものから、ピンク色のもの、赤色のものまである。襟は、緑色、黄色、褐色、あるいはこれらの混合された色である。
 本種の、成熟してきれいに色づいた袋は、最も魅力的なものである。とりわけ、襟がそれほど後ろへ反り返っていないものは素晴らしい。

 本種は、海抜 0m から 1,500m まで、広い範囲に分布し、生育環境も様々である。自生地には、蘚苔林、低木林、低山地帯の他に、低地の mixed dipterocarp 林も含まれる。しかし、最後の2ヶ所では、常に着生で見られる。
 蘚苔林では大きく成長し、しばしば他の Nepenthes と共生する。
 蘚苔林の中の本種の自生地は数箇所知られているのだが、高度 1,300m を越えた場所で見付かることは稀である。これは注目すべきことで、本種の生育は高度に制限されているのである。

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