N. fusca  

 Nepenthes fusca Danser
 ネペンテス フスカ

ネペンテス フスカ
©  Andreas Wistuba
(Dr. Andreas Wistuba is the author
and copyright-holder of this photograph.)

N. fusca
ネペンテス フスカ ( 下の袋 )

 上側4枚の写真は、ボルネオのサバ Tanbunan Road の自生地でのものです。

 本種と N.fallaxN.stenophylla の命名に関しては若干の問題があります。
 N.fallax は、N.stenophylla のシノニムとされ、N.fusca var. apoensis は、N.stenophylla に含まれるとされています。
 こちらの写真も現時点では、たいていの人が N.fusca であるとしているものですが、事と次第によっては変更されるかもしれません。

ネペンテス フスカ
©  Andreas Wistuba
(Dr. Andreas Wistuba is the author
and copyright-holder of this photograph.)

N. fusca
ネペンテス フスカ ( 上の袋 )

 こちらは上の袋です。

 本種の栽培はそれほど難しくないので、割と広く栽培されています。成長はやや遅いようですが、通常の高地性 Nepenthes の栽培環境で良く育ちます。

ネペンテス フスカ
©  Andreas Wistuba
(Dr. Andreas Wistuba is the author
and copyright-holder of this photograph.)

N. fusca
ネペンテス フスカ ( ロゼット )

 こちらは実生苗でロゼットを形成しています。

 本種の葉は、革質で葉柄があり、葉身はこの写真のような倒卵形 ないし 長楕円形です。
 N.rajah のように、葉の先端から少し入ったところから つる が延びることも、稀にあります。

ネペンテス フスカ
©  Andreas Wistuba
(Dr. Andreas Wistuba is the author
and copyright-holder of this photograph.)

N. fusca
ネペンテス フスカ ( 果実 )

 雌の株についた果実です。成熟すると紡錘形のさやが割れ、糸のような種子が表れます。

ネペンテス フスカ
©  Ch'ien C. Lee

N.fusca
ネペンテス フスカ ( 下の袋 )

 この写真は、ボルネオ島のサバで撮影されたものです。
 本種は、丘陵地帯や低山地帯低部の森林の、標高 600 - 1,500m のところに、主に着生して自生しています。
 本種は、他の種とは、細長い三角形のふたを持つことで区別できますが、希少種である N.hurrelliana の上の袋も同じ特長を持っているので注意が必要です。後者では、上の袋の口がより垂直を向いていること、ふたの下面にフック形ではない腺突起を持つことで区別できます。

ネペンテス フスカ
©  Borneo Exotics

N.fusca
ネペンテス フスカ ( 上の袋、自生地 )

 本種は、ボルネオ中央部の海抜 1,500 - 2,500m の範囲の、鮮苔林や山地の尾根沿いに自生しています。
 本種の特徴は、上の袋のふたが幅の狭い三角形をしていることです。

ネペンテス フスカ
©  Borneo Exotics

N.fusca
ネペンテス フスカ ( 上の袋、自生地 )

 こちらも上の袋の写真ですが、上の写真と違って斑点模様がありません。

ネペンテス フスカ
©  Borneo Exotics

N.fusca
ネペンテス フスカ ( 中間の袋、自生地 )

 こちらは、中間の袋の写真です。

ネペンテス フスカ
©  Phill Mann

N.fusca
ネペンテス フスカ ( 下の袋 )

 こちらは、Phill Mann 氏 の栽培品の写真で、典型的なタイプです。

ネペンテス フスカ
©  JIPS

N. fusca
ネペンテス フスカ ( 栽培品、中間の袋 )

 本種は、N.maxima に非常に近縁で、両種はしばしば混同されています。かつて、ボルネオ島産の NepenthesN.maxima と呼ばれていたものは、実は本種なのです。
 本種の特徴は、ふたが細長い三角形をしていることで、それが N.maxima と識別する上で重要なポイントになります。しかし、本種で その特徴が良く現われるのは上の袋で、この写真のようにそうでない場合はより卵形に近くなります。

 この写真でもよく見れば分かりますが、本種は、ふたの基部に必ず腺突起があります。ふたの先端に線状の付属物があることもありますが、この突起がある為に、N.maxima と混同されてきたのです。

ネペンテス フスカ
©  JIPS

N. fusca
ネペンテス フスカ ( 栽培品、上の袋 )

 この写真は襟が幅広くなるタイプのものですが、植物が幼いため、まだその特徴を十分現してはいません。

ネペンテス フスカ
©  Johannes Marabini

N. fusca
ネペンテス フスカ ( 栽培品、上の袋 )

 こちらも N.maxima にとても良く似ています。
 上の袋ですが、斑点があってとても美しいですね。

 解説



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