N. gracilis  

 Nepenthes gracilis Korth.
 ネペンテス グラシリス

ネペンテス グラシリス
©  Johannes Marabini

N.gracilis
ネペンテス グラシリス

 本種は、ボルネオやマレー半島に自生しますが、開けた場所を好みます。
 全体にスリムで小型ですが、捕虫袋の色は様々で、緑一色のものから、赤い斑点のあるもの、紫色になるもの、あるいはこの写真のようにほとんど黒に近い色彩のものまであります。

 また、Sport と呼ばれる変種は、割と大型の太いずんぐりとした袋をつけます。

 腰水で容易に栽培できます。日光を良く当てると、その捕虫袋本来のきれいな色彩になります。

ネペンテス グラシリス
©  Ch'ien C. Lee

N.gracilis
ネペンテス グラシリス

 この写真は、ボルネオ島サラワクで撮影されたものです。本種は広範囲に自生し、ボルネオ島の他にもマレー半島やスマトラの、標高 0 - 500m の場所に産します。

ネペンテス グラシリス
©  Borneo Exotics

N.gracilis
ネペンテス グラシリス ( 下の袋、自生地 )

 本種は、ボルネオ、タイ、スマトラ、スラウェシ、マレー半島の、低地のツツジ科の低木林やピートの湿地に自生しています。砂岩地帯のような養分に乏しい土壌でも良く生育し、海抜 0 - 800m まで分布します。
 ほっそりとした上品な袋と、幅の狭い縁歯のついた襟によって、容易に同定できます。普通に見られる色は、緑色、濃赤色、ピンク色、そして斑点のついたタイプです。

ネペンテス グラシリス
©  Borneo Exotics

N.gracilis
ネペンテス グラシリス ( 下の袋、自生地 )

 本種は栽培容易で、テラリウム栽培に理想的な植物です。小型で、沢山のシュートが出、基部のロゼットができやすいからです。

ネペンテス グラシリス
©  Borneo Exotics

N.gracilis var. nigropurpurea
ネペンテス グラシリス ニグロプルプレア ( 下の袋、自生地 )

 こちらは黒に近い濃紫色の袋を着けるタイプです。

ネペンテス グラシリス
©  Phill Mann

N.gracilis
ネペンテス グラシリス ( ティピカル )

 典型的な N.gracilis です。

ネペンテス グラシリス
©  Phill Mann

N.gracilis
ネペンテス グラシリス ( スクワット )

 ずんぐりした形の捕虫袋です。

ネペンテス グラシリス
©  Phill Mann

N.gracilis
ネペンテス グラシリス ( ナイト タイム リーガル )

 この園芸品種は、下の袋は典型的な N.gracilis に似ていて、より濃い紫色の斑点があって円筒形で、緑または紫色の襟を持ちます。
 上の袋は、典型的な N.gracilis に比べてかなり大きく、濃赤色から栗色で、成熟するとほとんど茶褐色になります。
 本種の中でも最も美しいフォームでしょう。

ネペンテス グラシリス
©  JIPS

N.gracilis
ネペンテス グラシリス ( 栽培品 )

 この写真は、捕虫袋が濃い紫色になるタイプのものです。
 グラシリスの葉は、このように茎を大きく抱き込み、さらに下の葉の基部まで沿下しているのが特徴です。
 袋の特徴と共に、葉の付き方も分類の際の大きな手がかりとなります。

ネペンテス グラシリス
©  JIPS

N.gracilis
ネペンテス グラシリス ( 栽培品 )

 N.ampullaria で、茎の根元から捕虫袋がたくさん出てくるのは有名ですが、本種でも、比較的植物体が小さいうちからグランドピッチャーがよく出ます。
 この写真も、あまり大きくない植物のものですが、小さな袋がどんどん出てきてかわいいものです。

 解説



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Text copyright © 1999 - 2008  JIPS, KNAKAI     Photographs copyright © 1996 - 2008 as credited