N. inermis  

 Nepenthes inermis Danser
 ネペンテス イナーミス

ネペンテス イナーミス
©  Andreas Wistuba
(Dr. Andreas Wistuba is the author
and copyright-holder of this photograph.)

N.inermis
ネペンテス イナーミス
( 上の袋 )

 本種は、N.lowii と並んで、珍しい形態を示す Nepenthes です。
 西スマトラの、標高 2,300-2,590m の山地に自生する着生種です。
 高地性であり、形態も特殊なことから、栽培は難しそうに見えますが、高地性種としては、結構簡単に栽培できるそうです。

 この写真のように、上の袋にはほとんど襟が見られません。これは下の袋とは対照的です。
 漏斗型の袋に、非常に細長いふたが着いていて、何か地球外生物のような気配すら感じてしまいます。

ネペンテス イナーミス
©  Andreas Wistuba
(Dr. Andreas Wistuba is the author
and copyright-holder of this photograph.)

N.inermis
ネペンテス イナーミス
( 下の袋 )

 こちらは下の袋ですが、上の袋に負けないくらい変わった形をしています。上の袋とは対照的に、明瞭な襟が見られます。

ネペンテス イナーミス
©  Joachim Nerz

N.inermis
ネペンテス イナーミス ( 上の袋 )

 上の2枚の写真は、Gadud 山のものでしたが、ここからは Talang Barbungoo 山の自生地のものです。
 この写真のように、上の袋を見ると、下部はほとんど管状、上部は大きく開いています。そして、袋の中の液体は非常に粘度が高くなっています。
 雨が降ればどんどん中に水が入りますが、袋の中の液と混ざり合うことはありません。水がたくさん入って不安定になると、捕虫袋が傾いて雨水だけを排水し、またもとの体勢に戻ります。栄養分を溶かし込んだ消化液が流れ出ることはないといいますから、なんとも不思議なものです。
 スマトラの山中で雨の日に観察してみたいものです。

ネペンテス イナーミス
©  Joachim Nerz

N.inermis
ネペンテス イナーミス

 本種は着生種といわれていますが、水苔の生えたこんな場所にも生育しています。
 この 2株は、果たして大きく成長するのでしょうか。

ネペンテス イナーミス
©  Borneo Exotics

N.inermis
ネペンテス イナーミス ( 上の袋、自生地 )

 本種は、最も風変わりな外見を持つ Nepenthes であることに間違いはありません。その小さくて上品な、つぼ型の捕虫袋には、襟がなくて、非常に細長いふたが着いています。
 標高 2,300 - 2,600m のスマトラ中央部の山地の、森林の樹冠に自生しています。

 栽培は困難だと言われています。

ネペンテス イナーミス
©  Johannes Marabini

N.inermis
ネペンテス イナーミス
( 上の袋、栽培品 )

 こちらは、Johannes Marabini 氏 の栽培品です。
 本種もだんだん普及してきましたが、このように上の袋が着いた株は、まだ珍しいのではないでしょうか?
 形態だけでなく、明るい黄色の色彩も魅力的です。ただし、充分な光量がないと、きれいな色にはなりません。


ネペンテス イナーミス
©  Andreas Wistuba
(Dr. Andreas Wistuba is the author
and copyright-holder of this photograph.)

N.inermis
ネペンテス イナーミス
( 下の袋、栽培品 )

 こちらは、Andreas Wistuba 氏 の栽培品で、蛍光灯の照明下で栽培しています。
 高温を避けて、常に低温、高湿度に保つようにします。

 解説



ホーム| おすすめページ| 原種写真一覧| 食虫植物検索| 参考文献
Text copyright © 1999 - 2007  JIPS, KNAKAI     Photographs copyright © 1999 - 2007 as credited