N. singalana  

 Nepenthes singalana Becc.
 ネペンテス シンガラナ

ネペンテス シンガラナ
©  Joachim Nerz

N.singalana
ネペンテス シンガラナ ( 上の袋 )

 本種は、スマトラの海抜 2,000 - 2,900m の森林地帯に分布しています。
 パダン周辺の山地に自生するものが典型的で、捕虫袋は紙質で、形は便腹形あるいは筒状、襟はわずかにまるみを持っています。

 この写真は、パダンに程近い タラマウ山 のもので、上の袋です。
ネペンテス シンガラナ
©  Joachim Nerz

N.singalana
ネペンテス シンガラナ ( 下の袋 )

 こちらは同じく タラマウ山のものです。まわりの木々の幹にはびっしりと苔が生えていて、自生地の雰囲気が良く出ています。

 余談ですが、本種は、Singgalang 山で発見されたので、正しくは、N.singgalangana と命名されるべきでした。N.singalana では、Singala 産となってしまいます。

ネペンテス シンガラナ
©  Heiko Rischer

N.singalana
ネペンテス シンガラナ

 これより自生地は変わって、ずっと北方の バンダハラ山の写真になります。
 海抜 2,615m 地点で撮影されたものですが、この自生地はかなり開けた場所となっています。

 この写真を撮影した Heiko Rischer 氏 らは、N. singalana (= N.diatas) としていますが、N.diatas を独立種とする説もあります。
 本種と N.diatas との違いは、前者が紙質の捕虫袋を持つのに対して、後者は木質の捕虫袋を持つことです。これがもっとも大きな違いですが、他に、前者が捕虫袋上部が幾分狭まっているのに対して、後者は口に向けて広くなっていることがあげられます。
 ですから、この写真は N.diatas だと言った方がいいのかもしれません。

ネペンテス シンガラナ
©  Heiko Rischer

N.singalana
ネペンテス シンガラナ

 この写真も バンダハラ山 のもので、海抜 2,200m 地点で撮影されたものです。

 本種は、上述の N.diatas の他に、N.pectinataN.spathulata とも混同しやすいので注意が必要です。

ネペンテス シンガラナ
©  Johannes Marabini

N.singalana
ネペンテス シンガラナ ( 栽培品 )

 こちらは栽培品ですが、色が美しいだけでなく、丈夫で育てやすいようです。

 N.carunculataN.pectinataN.spathulata がすべて本種のシノニムであるとの説もあり、この写真の植物を栽培している Johannes Marabini 氏N. singalana = N.pectinata と考えているようです。
 N.pectinata が、本種 (および N.bongso) と異なる点は、葉の基部が茎を抱いたあと更に下垂していることなどです。

ネペンテス シンガラナ
©  JIPS

N.singalana
ネペンテス シンガラナ ( 栽培品 )

 こちらも栽培品の写真で、中間の袋です。

 解説



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