ジャンケン決戦でデバッガーズ逆転優勝!

優勝決定ジャンケン合戦 最後の9人目同士の対決でBG岸本のグーにDe宮崎はパーを出した=1993年11月6日寝屋川公園第1野球場

たかがジャンケン、されどジャンケン!

 1993年シーズンは前年リーグ参加で初VのDeをいかに攻略するかが各チームの目標であった。その点、BGは1992年秋に岸本投手(PrayBoys吉田選手の投手フライで鼻血)を獲得、開幕ダッシュを果たした。
 が、1993年シーズンは最後まで望みを捨てないとのリーグの運営方針により決戦シリーズが導入されており、1992年までのルールであればBG優勝であったが、決戦シリーズの結果を持って1993シーズンの優勝が決まるところとなった。

 こうなると、勝てばVのBGに対して開き直りのDeに有利な展開となる。
 4回を終了時点で3-1でBGリードの展開から5、6回にDeの追い上げにより4-3と逆転。7回2死ランナー1塁で最後の打者は岸本。打てばヒーローの幻想が頭をよぎり、あってはならない見逃しの三振。

 Deはシーズン4勝3敗で首位BGと並び、優勝はジャンケン決戦にもつれ込む。
 このジャンケン決戦においても4-4の同点から”勝てばV、MVPも!”の応援(プレッシャー)により、最後はDe宮崎-BG岸本でやはり岸本の負け。

 この敗戦により、BGはDeに勝てないというジンクスをつくってしまい、その後1999年BG優勝の年まで続くこととなる。

(文=BG岸本哲也)