2025/03/15インフィールドフライはルールどおり適用
今年の代表者会議では、インフィールドフライの判定について話し合いました。これは「審判員によって判断のバラツキがあるような気がする」との指摘を受けたもので、周知徹底の意味合いを込めて、次のように申し合わせしました。
- インフィールドフライはルールどおり適用する。
- 審判員はちゃんとフライを指差して合図すること。発声もできるだけ大きい声ですること。
- 対戦チームは、審判員の判定(インフィールドフライでも、でなくても)に文句を言わないこと。
上記ふたつは審判員へのお願いです。インフィールドフライなのに、その宣告を怠らないようにお願いします。
とは言うものの、当リーグは各チームからの派遣審判員です。対戦チームのみなさんは、判定に不服があっても、審判員を責めないでください。
インフィールドフライに関するルール
以下は『公認野球規則』からの引用と解説です。審判員、監督、選手のみなさんは、正しく理解しましょう。
定義40 INFIELD FLY「インフィールドフライ」
0アウトまたは1アウトで、走者が一・二塁、一・二・三塁にあるとき、打者が打った飛球(ライナーおよびバントを企てて飛球になったものを除く)で、内野手が普通の守備行為をすれば、捕球できるものをいう。この場合、投手、捕手および外野手が、内野で前記の飛球に対して守備したときは、内野手と同様に扱う。
審判員は、打球が明らかにインフィールドフライになると判断した場合には、走者が次の行動を容易にとれるように、ただちに”インフィールドフライ”を宣告しなければならない。また、打球がベースラインの近くに上がった場合には”インフィールドフライ・イフ・フェア”を宣告する。
インフィールドフライが宣告されてもボールインプレイであるから、走者は離塁しても進塁してもよいが、その飛球が捕らえられれば、リタッチの義務が生じ、これを果たさなかった場合には、普通のフライの場合と同様、アウトにされるおそれがある。
たとえ、審判員の宣告があっても、打球がファウルボールとなれば、インフィールドフライとはならない。
インフィールドフライト宣告された打球が、最初に(何物にも触れないで)内野に落ちても、ファウルボールとなれば、インフィールドフライトとはならない。また、この打球が、最初に(何物にも触れないで)ベースラインの外へ落ちても、結局フェアボールとなれば、インフィールドフライとなる。【注】 インフィールドフライは、審判員が宣告して、初めて効力を発する。
5.09アウト
(a)打者アウト
打者は、次の場合、アウトとなる。
---(中略)---
(5)インフィールドフライが宣告された場合。(定義40参照)
【解説】
インフィールドフライには、まずアウトと走者の条件があります。0死または1死で、一・二塁に走者がいる(満塁も含む)ときです。この条件がそろったら、審判員は内野フライに備えます。お互いに確認し合うとよいでしょう。
そして飛球の条件です。ライナーとバント飛球以外で「普通の守備行為をすれば捕球できるもの」がインフィールドフライです。飛びついたり背走しながら捕球するようなフライは除かれます。
球審または塁審は、これらの条件がそろったら「インフィールドフライ」を宣告します。そのタイミングは、「明らかにインフィールドフライになると判断」してからなので、あわてて宣告する必要はありませんが、「走者が次の行動を容易にとれるように」、打球がインフライトのうちに宣告します。時間的余裕がない小フライには宣告しません。
インフィールドフライが宣告されたら、たとえフライが捕球されなくても、走者に進塁の義務は発生しません。
打者への「アウト」は、フライが捕球されてから、または捕球されなかった場合はフェアが確定してから、宣告します。
(文=PLB事務局)