思いつくままに(T)

 

*「今度、珈和のホームページを作ります。」と何人かのお客様に宣言してから、もうどれだけの

 日にちがたったことでしょう。

 なにしろ、会計ソフトと、ワープロ以外 殆ど使ったことのない素人が ”ホームページを作ろう”

 と言う本を買い込んでいきなり挑戦したのですから、まとまらないこと 進まないこと・・・・・・・。

 それでも、とにかく取りあえず、形だけ作ってオープンしました。

 もっと見やすく親しみやすくご来店いただくためには、写真やイラストを入れて創らなければ

 ならないのでしょうが、いかんせんやり方がわかりません。これからデジカメやスキャナーに

 チャレンジして、少しずつ見やすく更新していきたいと思っています。

 掲示板のような物も作れるということですので、次の更新(月1回位)までには、準備したいですね。

 それまでは、ご意見、ご希望、ご教示、ご叱責etc.は、メールでお願いします。

    kazu-furui@cam.hi-ho.ne.jp

 お待ちしています。どうぞよろしく。                   (1999年12月)   

                                                                                    

 

     思いつくままに(4月)

 

  4月を目前にして、一気にいろんな草花が咲き始めました。

  椿の赤、 コブシの白、 レンギョウの黄色。

  側を通るだけでプンと匂う沈丁花、 おいでおいでをしているような風に揺れる雪柳、   

  みんなそれぞれ、季節(とき)に合わせて自分を変化させ、表現しているんでしょう。

  珈琲豆の焙煎やブレンドの配合比率も、そんな季節(とき)の流れに合わせて表現できたらいいな

  と思うこの頃です。                       2000/03/31

                                     

 

      思いつくままに(初夏)

 

   先日(5月10日)、急に思い立って、20数年ぶりに軽井沢に行って来ました。

   以前はよく行っていたのですが(私の母の実家が上田市なものですから)、店を開いてからは

   全然行ったことがなかったので、若干とまどいを感じながらの軽井沢散策でした。

   

   前回は、10月末で、秋真っ盛りでした。

   今回は5月初めということで、新緑を期待して行ったのですが、まだ少し早かったようです。

   私の住んでいる水海道は、もう木蓮や沈丁花などの春の花々は終わりを告げ、つつじや

   ジャーマンアイリス、芍薬などが目にも鮮やかに咲き誇っています(5月上旬頃)。

   それなのに、5月10日の軽井沢は、まだ山桜やレンギョウ、コブシなどの花々が、今を

   盛りと咲いていました。

   ちょうど水海道で云えば、3月下旬から4月上旬位。1ヶ月前にタイムスリップしたような

   感じでしたが、同じ花を二度見られて、何か一寸得をしたような気分でした。

   

   それにしても、私の所から、車でわずか3時間ほどのところで、こんなにも、気候というか

   目にする風景が違うと云うことに、ちょっとショックを受けました。

   珈和では、季節によって、ブレンドの配合比率を少しづつ変えています。

   気温や湿度の違いによって、味覚(特に苦味)が少し変わるからです。ですから、今頃の

   時期は、いつから初夏バージョンに変えようか そろそろ夏バージョンにしてもいいかなと

   テレビの週間天気予報に気をつけているのですが、水海道で気候的な変化があったから

   といってブレンドの微調整をしても、その豆をお送りしたお客様の地域では、まだ、季節が

   変わっていなかったら・・・・

   まあ、皆さんのご意見をお聞きしながら、今後の課題と致しましょう。

                                     2000/5/24(水) 記

 

 

   思いつくままに (9月)            

 

昼はミンミン蝉やツクツク法師が鳴き騒ぎ、夜は網戸の向こうで虫達の合唱が聞こえ始めて

いるのですが、気温の方は、一向に秋の気配を感じさせてくれませんね。

もっとも、私の今の朝の日課の一つが、店の脇のフェンスにからみついているアサガオの

咲き終えた花びらを二十幾つも摘み取ることなのですから、まだまだ秋遠しでしょう。

このアサガオ、去年鉢植えで咲いていたものの種が、フェンス際にこぼれて、今年は地面から

直接芽を出したんですが、地面といってもフェンスとコンクリートとの間のほんの少しの土しか

ありません。そんな環境の所から出たにもかかわらず、今年はフェンスを伝って伸びていって

毎日20〜30ケの花をつけています。  頑張っているんですねー。・・・・・・・・・・・反省・・・・・

  

ということで、相変わらずの暑さに負けずに、我々も頑張るために、

今月も、水出しコーヒーの作り方を書いておきます。

 

 

  思いつくままに (10月)            

 

暑さ寒さも彼岸まで という言葉がありますが、昔の人の季節を見る目の確かさに、

本当に驚かされます。

    今年も、朝晩涼しくなったなぁと思いはじめたら、いつの間にか、空にはスジ雲、道ばた

には桜の枯れ葉が積もっていました。

    桜と言えば、昨年あたりから気になっているのですが、夏の間、桜の木から聞こえてくる

虫の音(鳴き声?)で、かなり甲高い音をたてているのはいったい何なのでしょうか。

桜の葉が散り始めると次第に聞こえなくなるので、多分桜の木にいるんだろうと思うの

ですが・・・・・。   どなたかご存じの方、教えて下さい。

 

    ところで、今月10月1日は、コーヒーの日とされているのですが、ご存じでしょうか?

    これは、全日本コーヒー協会というところが決めた日本だけのものなのですが、

    その理由は、世界の主な生産国と消費国が集まって締結している協定(国際コーヒー

    協定といいます)で、決めたコーヒー年度が10月1日から翌年9月30日までとなって

    いるため、その初日、云わば元旦の日をコーヒーの日としたわけです。

    それに、10月になると、味覚の秋真っ盛りで、いろんなものがおいしく感じられる季節

    だからということもあるんだと思いますが。

    

           珈琲の香ながれきて秋の夜     

 

    ”動”の時だった夏が過ぎて、ほっと一息つく静かな時間・・・・・・・・・秋

    珈琲とともにお楽しみ下さい。

 

 

  思いつくままに (11月)            

 

 2ヶ月めくりのカレンダーが、とうとう最後の一枚になってしまいました。

 寒さもいよいよ本格的になり、暖房器具の出番がやってきたようです。

 窓ガラスをゆする木枯らしの音を聞きながら、暖かい珈琲をすする・・・・・なんて映画のワンシーン

 みたいで、いいですね。

 11月というと、年賀状の発売から始まって、秋の褒章・叙勲の発表、七五三、収穫感謝祭と沢山の

 行事がありますね。それに、学校や各自治体の文化祭もあちらこちらで行われます(当店もその

 一行事であるふくし祭りに参加します)。

 ということで、今月も”珈和”の珈琲をよろしくお願いいたします。

 

  思いつくままに (12月)            

 

 昨年12月にホームページをオープンしてから、早くも一年が過ぎてしまいました。

 デジカメやスキャナーに挑戦したいとか、掲示板のようなものをつくりたいとか、意気込んでのスタート

 だったのですが、一年経ってみて、相変わらずのシンプルなページにいささかがっかりしています。

 それでも、今月のお知らせと、この思いつくままにのページだけは、毎月欠かさず更新できたことと、

 ”そのシンプルさがおまえらしくていいよ”と慰めて下さる方の言葉にはげまされて、またこれからも

 続けていこうと思っていますので、あまり面白くはないかも知れませんが、お付き合い下さい。

 

 それにしても、来年こそは(21世紀には???)、もう少し飾りのあるページを作ってみたいですね。

 珈和のぷろふぃーる&ぴぃーあーるというページに、

     「かうひいや珈和は、オープン以来22年間、基本的に店内の内装を変えていません。」

 と書いたら、

     「20年前の珈琲屋というものを見てみたい」

 と言って下さった方も何人か居られたので、せめて店の写真位は載せたいのですが・・・・・。 

 

 

 

  思いつくままに (2001/1月)            

明けましておめでとうございます。

  2001年、21世紀が始まりました。

  昨年は、ミレニアムの力より世紀末の力の方が強かったのか、社会的にも経済的にも沈んだイメージの

  一年でした。 今年も、世紀は変わっても、その社会を構成する人間が変わらない以上、基本的に去年と

  似たような一年になるのでしょうか。 

  でも、私たち一人一人が少しづつ変わったら、 変わる人の数が少しづつ増えていったら、

  どこかで何か、去年と違う一年になるかも知れません。

  大きな変革というのは、実は、そんな小さな変化の積み重ねが前提になっているのではないでしょうか。

  

  ということで、取りあえず私は、このホームページを、画像を取り入れたものに変えることを目指します。

  この一年、宜しくお付き合い下さい。

 

 

   思いつくままに 2001/2月)

 

 2月、暦の上では、月が変わって早々に、季ける日が来て、冬が終わり春が立つ(来る)の

 ですが、実生活上では、まだまだ冬本番の日々がつづきます。特に今年は、暖冬の予想が外れて、

 思わぬ大雪に見舞われたところが多かったので、一層寒さを感じます。

 気象現象だけではなく、社会現象でも経済活動でも寒さを感じるこの頃ですが、余りマイナス思考に

 ならずに、ホッと一息ついて、気を取り直して、春を待ちたいものです。 そのために一杯の珈琲の

 香りが役に立ったらうれしいなと思っています。

                                           2001/01/31

                          

 

  思いつくままに 2001/4月)            

 

   レンギョウ・スオウ・雪柳など、色とりどりの花が咲き始めました。  

   庭先に飛んでくるウグイスも、やっと”ホーホケキョ”となきだして、シチュエーションとしては

   すっかり『春』なのですが・・・・・・・

   先日、ちょっと面白い豆が手に入りました。 

   南米エクアドルの沖合い約1,000Kmの太平洋に浮かぶガラパゴス諸島、その中の一つ、

   サン・クリストバル島で採れるガラパゴスです。

   まだテストロースト中ですが、近いうちに、皆さんの元へお出しできるかと思います。

   ところで、このガラパゴスは、正真正銘有機栽培だそうです,

   というのも、この地域がユネスコによって自然公園にみとめられ、また法律により、一切の

   化学肥料や農薬が禁止されているからだそうです。 

 

                                        ’01/03/31

 

  思いつくままに 2001/4月-U)            

   お待たせいたしました。やっと、何とか『ガラパゴス』が焙けるようになりました。

   私の個人的な好みとしては、1年くらい寝かせた方が、より口当たりのソフトな珈琲に

   なっていいかなと思えるのですが、これはこれで面白い味かなということで、メニューに

   載せることにしました。

   豆の特徴としては、ニュークロップ(収穫して1年以内のもの)独特の酸味がありますが、   

   その分しっかりとした力強い味(フルボディ)の珈琲です。

   苦味系の豆がお好きな方には、若干違和感があるかも知れませんが、珈琲としては

   上質の部類に入るものだと思います。ぜひお試し下さい。

                                        ’01/04/23

 

 

  思いつくままに 2001/5月)            

 

  先日、横浜の方からのメールに、鈴蘭が咲き始めたよとあったので、我が家のちっぽけな庭先を                                         

  よく見てみたら、我が家でも、いつの間にか楓の木の下で、ひっそりと云うかチマチマと云うか、

  咲いていました。

  春先の花は、最初の内こそコブシやユキヤナギなど、白っぽいのが多いんですが、その後は

  スオウやレンギョウ、木蓮などカラフルなものが目につくために、白い小さな鈴蘭は、つい、

  見落としがちになっていたのかも知れません。

  我が家の鈴蘭は、楓の木の根元で、ちんまりと、でもしっかりと咲いていました。

  

      肩聳やかし 鈴蘭の花 咲きにけり

   

  目立たなくても、分相応であっても、どんな大きな相手に対しても、きちんと自己主張できる人間で

  あらねばとちっちゃな鈴蘭を見て思うこの頃です。

                                           ’01/04/30

 

 

  思いつくままに 2001/6月)            

                                         

5月から、スポットコーヒーで、ガラパゴスの珈琲豆を出し始めました。

豆としては、まだ生産量が少ないこともあるせいか(ブラジルの0.005%、ブルーマウンテンで有名な

ジャマイカの1.9%)、かなり丁寧に作られていて、すばらしい珈琲の一つだと思います。

ただ、わたしは、これまで、1年から2年位寝かせた豆を焙いて来ましたので、今回のように新しい豆だと

どうもあの独特の青臭さ(?)が気になってしまうため、少々強めの焙煎になっています。

人によっては、その青臭さがニュークロップ特有の香りなのだから、それがいいんだといわれますので、

その辺は所謂好みの問題なのかもしれません。

とにかく、私の場合は、私の個人的な好みとして、やや深めの焙きになっていますので、元々は酸味系の

珈琲ですが、苦味も少し感じられる豆になっています。

それでも本来の良質の酸味はしっかりと残っていますので、かえってより楽しめる珈琲になったかなと

一人よがっています。

そんな珈和製のガラパゴス 是非一度おためしください。

                                               ’01/05/31

                                        

 

  思いつくままに 2001/7月)            

                                         

  早くも一年の半分が終わって、7月に入ります。 (ホントに早いですねぇ。)

  太陽暦では7月ですが、いわゆる旧暦ではまだ6月ですね。

  この頃は、季節でいうとちょうど梅雨時、雨が多くじめじめとしていて、水分たっぷりの時季なのに、

  旧暦の呼び方では水無月というのが、子供の頃はとっても不思議でした。 

 

  毎年のことですが、この季節には珈琲豆の保存に気を遣います。生豆にしても焙いた豆にしても  

  湿気が一番の敵ですので、いかに湿度をコントロールするかが大事なのです。

  生豆の場合は、倉庫にエアコンをつけて”お豆様”にとって快適な状態にしておきますが、焙いた豆

  の方は、昼の間はエアコンでコントロールし、夜は除湿器で湿度を下げるようにしています。

  ご家庭の場合には、除湿という点からは、冷蔵庫や冷凍庫の中に入れておくのがいいのですが、

  珈琲豆は(特に粉に挽いてしまったものは)、他のにおいを吸着しやすいので、冷蔵庫に保存される時は

  特にその点にご注意ください。

  

  これから暑さが一段と厳しくなってきます。

  夏負けせずにガンバるために、珈和の珈琲を是非ご利用ください。

                                            ’01/06/30  

 

  思いつくままに 2001/8月)            

 

やっと7月が終わりました。 暑い暑い7月でした。

我が水海道では、この1ヶ月間ほとんど雨らしい雨も降らずに連日35℃以上の日が続きました。

その日の最高気温が25℃以上を夏日、30℃以上を真夏日と云うのだそうですが、最近は

その基準が5℃くらいずれたんじゃないかという気がします。何しろ30℃くらいだと過ごしやすい

と云う感じがするのですから。

 

この暑さの所為か、今年は蝉の声があまり聞こえないねと話していたら、7月28日の朝、店の

フェンスのところで、脱皮中の蝉を見つけました。殻からはもう完全に抜け出て、翅が乾くのを

待っている状態でした。透明な翅で体長が3pほどでしたので、たぶんミンミン蝉かなと思います。

抜け殻は今でもたまに見つけることがありますが、脱皮中をみたのは初めてで、一寸感動しました。

できれば抜け出る前から見たかったなと思いましたが、そんなにいつまでも店をほったらかしに

しておくわけにもいきませんから、翅が乾いて初めての飛びたちをみられただけでもよかったなと

いうところでしょう。 最初の飛翔は、15〜6m離れたハナミズキの木まででした。

 

長期予報では、8月も暑い日が続くとのこと、夏バテせぬよう苦味のきいた珈琲で、シャッキリと

過ごしましょう。

                                       2001/07/31

 

  思いつくままに 2001/9月)            

8月が終わりました。

今年の関東は、暦が旧暦に変わったのかと思われるような不思議な夏でした。

7月は連日35℃以上の猛暑が続き、雨もほとんど降らず、店の前の花水木に

朝晩水やりを欠かせない日々でした。

それが、8月の声を聞いたとたんに涼しくなり始め、8月4日の立秋過ぎには、

”残暑お見舞い”と書くのがはばかられるような、透明感のある陽射しの夕暮れ

になってしまったのです。

それまで2ヶ月近くお湿り程度にも降らなかった雨の方も、22日の台風11号の

到来を期に結構降り始め、おかげで、庭の雑草が一気に伸び始めました。

例年、”暑さ寒さも彼岸まで”と言いながら過ごしてきましたが、今年はどうですか。

まぁ、焙煎する者にとっては、涼しい方が助かります。

そろそろほろ苦のブレンドも秋バージョンに切り替えようかな等と考えています。

中秋の名月ももうすぐ、月を見ながらお酒を飲もうか珈琲を飲もうか

しばし考えましょう。

                                    01/08/31

 

  思いつくままに 2001/10月)            

 

新世紀、ミレニアムと騒がれた2001年も、もう4分の3が終わってしまいました。

日々の出来事をこなすのに手一杯で、何一つ目新しいことに向かっていない自分に少々

寂しさを感じるのは、季節の所為?

 

昨年のこのページでも書きましたが、10月1日はコーヒーの日とされています。

実りの秋となって、珈琲もおいしく感じられる気候になったということもあるのでしょう。

    いまし方啜って置いたモカの香りが、未だどこやらに残りゐる故もの悲し

と詠ったのは、木下杢太郎だったかと思いますが、珈琲はやはり、ガブ飲みするより

静かに啜る方が似つかわしいと思うのは、偏見でしょうか?

 

その10月1日は、仲秋の名月の日。予報ではあいにく雨模様のようですが、もし名月が

見られなくても、心静かに珈琲を啜りながら、残りの4分の1の過ごし方を考えたいなと

思っています。

                                   01/09/30

                                  

 

  思いつくままに 2001/12月)            

 

今年もいよいよ残り一ヶ月となりました。

一昨年は、1900年代の最後(=2000年への幕開け)、昨年は20世紀から21世紀へと

騒がれて、何となくあわただしく賑やかな年の瀬でしたが、今年はどうなるのでしょうか。

 

先月はとうとう、このページを更新せぬまま終わってしまいました。

何が忙しかったというわけではないのですが(店の方は相変わらず静かでしたし)、

何となく雑事に追われ(?)て過ぎてしまいました。

自分にゆとりもないのに ”ほっと一息入れませんか?” 等と云っても始まりませんよね。

 

忙しかったと云えば、店を休んで参加したふくし祭りは、あいにくの雨で例年より少ない

人出だったにもかかわらず、昨年並みの売り上げをあげることができました。

わざわざおいで下さったみなさまには、心から感謝申し上げます。

今年は、売り上げのうち1万円を昨年ノーベル平和賞を受賞した『国境なき医師団』を

通じてアフガン難民のために、残りは市内の福祉施設「かしわ学園」に送らせて頂きました。

 

ということで、泣いても笑っても後1ヶ月。そろそろクリスマスの飾り付けを始めなくちゃ。

それに年賀状もやらなきゃいけないし・・・・・・・等と云っているとまた先月と同じになって

しまいそう。走るのは先生に任せて、少しゆったりといきましょう。

                                  2001/12/01

                            

 

 

 思いつくままに 2002/1月)            

 

明けましておめでとうございます。

先月、ちょっとした改装(壁の塗り直しと床の張り替えだけですが)をしたこともあって、

何かとてもあわただしい年の瀬になってしまいました。

等と、外的要因の所為にしていますが、一番の理由は、諸事の処理能力の低下ですね。

年賀状も11月の始めに購入しておきながら、印刷し終わったのは12月30日でした。

お客様には 「珈琲を飲んでゆったりした年の瀬をお送り下さい。」 等と云っておきながら、

自分が一番押せ押せで過ごしてしまったようです。

おかげで、このホームページの更新も、2日しかない正月休みの1日をつぶして、店の倉庫

に籠もって書いている始末です。

でも、まぁ、とりあえず年が越せたのですから良しとして、これから珈琲を飲んで、明日からの

営業に頑張りましょう。

この一年、また宜しくお願いいたします。

                              2002/01/02 4:10Pm      

 

 

  思いつくままに 2002/2月)            

 

『今月のお知らせ』のページでも書きましたが、今月は、12月1月と2ヶ月続いて出した

トルマリンはお休みする予定でした。

でも、(少々自己満足的手前味噌な言い方ですが) このトルマリンの生豆が、ストック

し始めてから1年半程経って、今とてもいい状態なので、もう少し続けようと云う気に

なりました。

パンチの効いた珈琲がお好みの方にはちょっと物足りなく感じられるかもしれませんが、

ブラジルの豆にしては珍しく『柔らかい』という表現ができる珈琲です。

是非一度おためし下さい。

                                     2002/01/31   

 

 

          思いつくままに (2002/3月ーT)

 

     『お知らせ』のページでも書きましたが、以前にもやった静脈瘤の手術で、また2週間ほど

     入院することになりました。 臨時休業や営業時間の変更などで、いろいろとご迷惑を

     お掛けしますが、何卒よろしくお願いいたします。

     この静脈瘤というやつ、2年前と5年前にも手術しているので、手術そのものについては

     あまり心配していないのですが、同じ手術を3回もやるのかと思うと、いささかうんざりは

     しています。

 でも、何もしない10日間というものを与えてもらえたのですから、それを最大限

 有効活用して、退院後の珈琲づくりに励みたいと、(心では)思っていますので、

 またよろしくお願いいたします。

                                    02/02/27 

 

  思いつくままに (2002/3月ーU)            

 

     たくさんの方々からのお見舞いと励ましのお言葉、ありがとうございました。

     予定通り、10日間の別荘生活を終えて、9日(土)に無事退院してくることができました。

     今回は、思ったよりも経過が良く、家族の者たちも少し安心してくれているようです。

     と言っても、まだ仕事に復帰できたわけではなくて、休み休み雑用を少し手伝っている

     程度ですが。 でも、豆を焙いている位の時間は集中できそうですので、この休み明け

     ぐらいから焙煎もはじめたいと思っています。

     尚、店の営業時間の方は、

            17日(日)まで  朝9:00〜午後3:30 

            18日(月)から今月一杯は 朝9:00〜午後5:00

            4月1日(月)から 朝7:30〜午後5:00(豆売りは6:30Pm頃まで)

     と言うことで、4月以降も、閉店時間は、これまでより早めて午後5時とさせて頂きたいと

     思っております。 勝手を言って申し訳ありませんが、何卒よろしくお願いいたします。

                                          02/03/11

 

  思いつくままに (2002/4月)            

 

    更新が遅れて申し訳ありません。

 

    今月はスポットコーヒーで、ボリビアの豆を出します。

『お知らせ』のページでも書いたように、日本にはあまり輸入されていません。

一昨年(2000年)の統計では、1031袋(1袋69Kg)で、輸入量のベスト20にも 

入っていない国です。

地理的には、南米の中央に位置し、ブラジルとペルーにはさまれた内陸国です。

海に面していないため、出荷は、西隣のペルーのマタラニ港からなされているようです。

実は、私も、初めて手にする豆で、どんな焙き方がよいか何通りか試してみました。

その結果、ブラジルよりはペルーの豆に近いかなと云う感じで出すことにしました。

かなり枯れた豆なのですが、やや深煎りにしても、酸味がしっかりと残っています。

柔らかな口当たりと共にお楽しみ下さい。

                                  02/04/03    

 

  思いつくままに (2002/6月)            

今日(5月31日)から、いよいよサッカーのワールドカップが始まりますね。

この開催をきっかけに、日本でもだいぶサッカー熱が盛り上がってきて、水海道でも、

空き店舗を利用したスポーツ・カフェが造られました。 ビールジョッキを片手に、

大画面の試合中継を見ながら、得点が入ったらみんなで大声を上げようということです。

 

世界中の注目を集めるビッグイベントですから、沢山の人たちが感動と喜びを持って

帰ることのできる一ヶ月間であって欲しいと思います。

でも、その一方で、ついこの間まで流血の惨事が繰り返されていた、アフガニスタンや

東ティモール、疫病や内戦で住む処を決めることさえできないアフリカや南米のいくつかの

国々の存在を忘れないでいたいとも思うのです。

                               02/05/31

                              

 

  思いつくままに (2002/7月)            

 

W杯に明けて、W杯に暮れた6月が終わりました。

この一種のお祭り騒ぎに対しては、賛否いろいろ意見もあるようですが、今までサッカー

というものは全然見たことがなかったのに、今回のW杯はつい見てしまったという人が

私の周りには結構居られました。お祭り騒ぎに乗せられたという面も多少はあったかも

知れませんが、それより、世界のトップクラスの選手たちの素晴らしいプレーに魅せられ

たからではないでしょうか。

やはり、何事によらず、一流のものは人を惹きつけるという証明なんだなぁと感心しました。

 

そのW杯が終わって気が付いてみると、2002年も、もう半分が終わってしまっています。

サッカーではないけれど、これからの後半戦、韓国チームのように、前半以上にきちんと

目標を持って、よりアグレッシブに行かなくてはと今は思っています。

さて、とりあえず、珈琲豆を焙きに焙煎室へ入りますか・・・・・

                                 02/06/30

 

                                        

   思いつくままに (2002/8月)            

 

今年もサルスベリの花が咲き始めました。

この花を見ると、“あぁ8月が来たな”と思うのは【ヒロシマ】のイメージからでしょうか?

    今年は(と言うか今年もと言うか)、季節を示すものがずれてしまっているような気がします。

    本来、夏の終わり頃に鳴くはずのヒグラシが、アブラゼミより先に大合唱していますし、

    この辺では9月頃に咲くはずのモロヘイヤの花が、もう咲き出しているとのことです。

    そういえば、昨年も6月7月が猛暑で、8月に入ったらとたんに涼しくなって、まるで季節が

    前倒しされたみたいと言っていましたっけ。

    そんな中で、ちゃんと(?)8月を目の前に咲き出して、【ヒロシマ】を思い出させてくれた

    サルスベリの花にご苦労さんと云いたい気持です。

 

    ところで、プロフィールのページにも書きましたが、珈和は、先月(7月)25日で24歳になりました。

    24年目を祝って、折原コーヒーさんから素晴らしいお花をいただきました。(プロフィールの

    ページに写真を載せてあります。)

    それと、お客さんの岡沢さんから素敵な暑中見舞いの版画をいただきました。      

    みなさんに支えて頂いてここまで来られたことを、本当に感謝いたします。

                            

                                        02/07/31

 

  思いつくままに (2002/10月)            

10月になりました。

昔の人は、「暑さ寒さも彼岸まで」 といって、お彼岸が終わると「衣替え」をして次の季節

の準備をしたのでしょうね。

最近、学校などでは、衣替えを4月1日、10月1日にこだわらずに、その前後何日かは

自由にしているようです。それはそれで合理的ではあるのでしょうが、銀行などへ行った

時に、行員の人達の服装がパッと変わっているのを見て季節感を感じるのもいいものだな

と思うのは、変でしょうか?

 

さて、毎年10月のこのページに書いているのですが、10月1日は珈琲の日です。

夏の暑さから解放されて、  冷たい飲み物から温かい飲み物が欲しくなって、

味覚的にも喉ごしよりも舌で味わう方がよくなって ・ ・ ・ ・ ・ 。

やっぱり珈琲は、あったかいというフレーズが似合うのでしょう。

香りを楽しむにも、やはり暖かいほうがいいですものね。

 

で、その珈琲をたてる時の注意点を一つ。

お湯を注ぎ始めるときの温度は、何度くらいにしていますか?

数字で云うと90℃から93℃くらいというのですが、家庭ではいちいち温度計など

使っていられませんよね。

ですから、大体の目安として、(室温が15℃から25℃くらいのとき)ポットを火から

下ろしてから約2分ほどおいてください。

2分というのは結構長いです。 お湯を止めてからフィルターに粉をセットし始めても

充分間に合います。

焦ってお湯を注ぎ始めないで、フィルターの中の粉の香りを一息かいでから、

ゆっくりと始めて下さい。

おいしい珈琲になるように念じながら。

                                     

             

 

  思いつくままに (2002/11月)            

 

11月

朝晩の、特に明け方の冷え込みに、「霜月」 という呼び方の季節感を感じています。

夏、木陰をつくってくれていた街路樹の葉っぱたちも、赤や黄色に色付いて、道端の布団に

なり始めました。

朝、自転車で店に来る時、一瞬 手袋が欲しいなと思うことがあります。

今年もあと2ヶ月。年賀状も発売され、何か一気に年末に向かいそうな気がします。

    でも、師が走るまでには、まだ1ヶ月ありますから、落ち着いて珈琲を楽しみましょう。

    で、先月に続いて、珈琲をたてるときの注意点を少し。

    先月のこのページで、注ぐお湯の温度のことを書きました。

    それからすると、一寸順序が逆になりますが、今月は準備編です。

    使用する粉の量ですが、一人前100t採りの場合、12g〜15g。濃さはお好みですが、

    より薄い珈琲にしたいときは、粉の量や抽出する珈琲液の量で調節せずに、この分量で

    たてた珈琲をお湯でのばした方が、きちんと味のでた良質の珈琲になると思います。

    2人分のときは22〜24g、3人分で30g、5人分で45gくらいが目安でしょうか。

    2人分以上で薄い珈琲をつくるときは、通常の8掛けから6掛けくらいで作ってみてください。

    粉を、布またはペーパーのフィルターの中に入れ、縁を軽くトントンとたたいて自然な感じで

    セットして準備完了です。

    お湯は、沸かしたてのものを。

    水道水を使用する場合は、塩素をとばすために少し長めに沸騰させて下さい。

    それを先月に書いたように、火から下ろして約2分ほど待ってから始めて下さい。

    2分計るのが面倒な場合は、一度カップやサーバーに注ぎ、それをポットに戻して少し置けば

    いいと思います。

    お湯の差し方はまた次回に・・・・・

 

 

  思いつくままに (2003/1月)            

 

2003年が明けました。  新年おめでとうございます。

みなさんのお宅のほうでは、初日の出は見られたでしょうか?

水海道は残念ながら曇りでした。 今年の情況を象徴しているんでしょうか。

いやいや、今年は開店25周年の節目の年です。新しいことへチャレンジしつつ、

おいしい珈琲は今まで通りで頑張ります。

よって、この1年、相変わらずに、よろしくお願い致します。   m(_ _)m

                        2003/01/01

 

 

  思いつくままに (2003/2月)

 

    あっという間に今年も1ヶ月が過ぎてしまいました。            

暖冬のはずだったこの冬ですが、思いがけない寒さが続いています。

今月(2月)も、かなり寒い日が続くとのこと。

でも、そんな寒さに負けないよう、おいしい珈琲を飲んで頑張りましょう。

で、そのおいしい珈琲をつくるための注意点を少し。

ネルまたはペーパーのフィルターに粉をセットし、適温のお湯(90〜93℃)を用意したら、

いよいよお湯を注ぎ始めます。

最初は、粉全体に浸みわたるように、お湯を少しづつ 《したたり》落とします。

      ネルドリップまたはペーパードリップのドリップというのは、

      このドリップ=したたる、滴下という意味だと思います。

全体に浸みわたって、抽出の準備ができあがった頃に、下からポタッと濃厚な一滴が

落ちてくればしめたものです。そのままお湯を注ぎ続けてください。

但し、今度はしたたらせるのではなく、(できるだけ細く)ツーッと糸を引くように続けて

注湯して構いません。

そのまま続けて、必要量がとれたら、まだフィルターの中に泡と一緒にお湯が残って

いるうちにやめます。

以上が基本的なお湯の注ぎ方ですが、ポイントを2つ3つ。

1つは、お湯を注ぎ始めてから最初の一滴が落ちるまでに、(2,3人分で)40秒から

1分位かけること。そうすればその一滴はポタッと濃厚な一滴になるでしょう。

2つめは、最後のところでもったいないからなどと、泡が無くなるまで注湯し続けたり、

フィルターの中の液が全部下に落ちきるまでとったりしないこと。

    そして一番のポイントは、とにかく粉に余計な刺激を与えないことです。

    余計な刺激があると、不必要な成分が出てきて、味を悪くします。

    ということで、皆さんも一つ試してみてください。

                                   03/01/31

                              

 

    

  思いつくままに (2003/3月)

 

寒い寒いと言っているうちに2月も終わってしまいました。

春三月といいますが、さすがにもう、明け方の冷え込みも一ヶ月前とは比べものにならないほど

緩んできたようです。

実は、今年の7月頃をめどに、店を自宅のほうに移す計画を進めています。

場所は、今の店から1Km程離れた、鬼怒川の土手のそばで、周りは、十数年前くらいから

新しい家が建ち始めましたが、元々は農家ばかりの静かな(というか、寂しい?)所です。

南隣と東隣は、いわゆる生産緑地で、陸田や野菜畑ですし、斜向かいには十数件の分譲住宅

がありますが、ここも元は、屋敷林に囲まれた一軒の家でした。

朝晩は近くの中学校や高校への通学生で賑わいますが、日中は土手を散歩する人がたまに通る

位で、のんびりと過ごすにはいいところ、最近よく言われる隠れ家的要素を持った所といえるかな

なんて夢見ています。

今月中には、今までの家を取り壊して、新しい店舗併用住宅を建て始める予定です。

出来上がったらまたお知らせ致しますので、その時は宜しくお願い致します。

                                          03/02/28

                     

 

 

  思いつくままに (2003/4月)

 

いつの間にかお彼岸も過ぎ、4月を迎えようとしています。

昨年と違って、寒さのためになかなか開かなかった桜も、いよいよほころび始めたようで、

店の窓から見える市役所の桜も、この2日くらいで一気に3分から5分咲きになりました。

 

今度店を移す自宅の方は、もう取り壊されて更地になっているのですが、塀際にあった

何本かの木は抜かずに残してあります。シデコブシ、スオウ、レンギョウ、ユキヤナギなど

ですが、これらは誰もいない更地の隅で、しっかりと花をつけ始めているよとご近所の方が

お電話を下さいました。

”年々歳々花相似たり”といいますが、本当に正直に咲いてくれるのですね。

それらの花が終わって、若葉が濃い色に変わった頃には、新しいお店も少し形を見せて

くれるのでしょうか。

                                      03/03/31

 

 

  思いつくままに (2003/5月)

 

今年の関東の5月は、はっきりしない空模様の日が多い月でした。

雨が降り続くというわけではないのですが、五月晴れという気分にさせてくれるような

すがすがしい日も、また少なかったような気がします。

 

植物が生き生きと活動している様に心和む季節となりました。

街路樹の花水木や白木蓮の花の美しさ、銀杏や欅の青々とした葉っぱにも、思わず

目を奪われます。

早々と植えられた苗が、水面から少し顔を出してそよいでいる田んぼの隣では、

もう20p以上にのびた麦が、緑の濃さでは負けないぞとでも言わんばかりに密集して

揺れています。

壊す前の自宅の庭からプランターに入れて持ってきた鈴蘭や紫蘭も、例年より小ぶり

ですが店の前で頑張って咲き始めています。

気温の方は、結構暑くなったり寒さが戻ったりと不順な日もあるんですが、ちゃんと環境に

対応しているんだなと感心させられますね。

自然界(特に植物の世界)は、多少の変化はあるものの、ほぼ同じように流れていきますが、

人間界はどうなんでしょうか。

他のことはよくわかりませんが、当店のブレンドは、季節によって配合比率を少しづつ

変えています。変えることによって、いつも変わらぬ味だと思っていただけるようにです。

5月。少しずつ暖かさが増してくるのに合わせて、そして新緑のすがすがしさを感じるのに

合わせて、よりおいしく珈琲を楽しんでいただけたらと願いつつ。

                                     03/04/30

 

   思いつくままに (2003/6月)

 

今年の5月は、関東ではあまりパッとしない空模様の1ヶ月でした。

それほど雨が多かったわけではないのですが、スッキリと晴れた日というのもあまり

なかったような気がします。

五月晴れという言葉がありますが、あれは実際には、5月は晴れの日が少ないので

晴れた日が返って印象的なため言われている言葉だという説があります。

そうだとすると、今年は、5月らしい1ヶ月だったという事になりますかね。

 

自宅兼店舗の方は、やっと少しづつすすみ始め、今日(5月31日)、所謂棟上げの

はずだったのですが、やはりお天気の所為で、少し遅れるでしょう。

それでもまあ、おおむね順調に進んでいるようですので、9月には新しいお店でお迎え

することができると思います。乞うご期待!

                                   03/05/31



  思いつくままに (2003/7月)

 

早くも7月になってしまいました。

一年の半分が終わってしまったと言うことです。

自宅兼店舗の建築などと言う慣れないことをしていると、何かペースが全くつかめなくて、

やらねばならぬ事の半分も手につかないという感じです。

25年前の今の店のオープンの時はもっといろいろきちんと準備していたはずなのにねと

言われながら、右往左往しているような状態です。

それだけ、年齢を重ねた(?)と言うことなのでしょうか。

とにかく、9月初めには、それなりの形で新しい“珈和”をオープンしますので、是非 

応援してくださいね。

                                    03/06/30





    思いつくままに (2003/8月)

 

7月25日、珈和は25回目の誕生日を迎えました。

プロフィールのページやお知らせのページにも書きましたが、オープン以来25年-四半世紀、

私たちのような不器用なものが店を続けてこられたのは、沢山のお客様や周りの皆さんのおかげと

本当に、心から、感謝です。  ありがとうございました。


そして8月、19日をもって珈和は25年間の諏訪町でのお店を閉店し、森下町で新しい出発をします。

新しいお店は、鬼怒川の土手に近く、静かなところです。

客席部分は今より少々小さくなりますが、雰囲気は今と同じになるよう心がけたつもりです。

一杯の珈琲と静かな音楽でくつろぐひととき・・・・・

珈和は、今までの25年を引き継いで、新しい25年(???)にチャレンジしたいと思っています。

9月1日(月)朝7時30分・・・・・どうか、森下町での新しい”珈和”を、宜しくお願いいたします。


                                    03/07/31





     思いつくままに (2003/11月)


新店舗をオープンして、もう2ヶ月も経ってしまいました。

沢山の皆さんにお祝いしていただき、落ち着けるお店だ、静かでいいねとほめていただき、 

取り敢えず、順調なスタートが切れたような気がします。

前のお店で25年と25日営業しました。

だから今度の店舗でもまた25年は頑張りたいなと思っています。


お店のすぐ西側に鬼怒川の土手があります。

この土手を朝と夜の2回、珈和の《看板犬》プー太郎を連れて(?)散歩しています。

犬のためであると同時に、私の脚のための大事な日課です。

そんな散歩の途中に見聞きしたり感じたりしたことも報告できたらいいなと思っています。

                                            2003/10/31

  思いつくままに (2003/12月)

毎年同じ事を言っているような気がしますが、また今年も月めくりのカレンダーが最後の1枚となりました。

朝晩、犬と一緒に鬼怒川の土手や流作地を歩いていると、季節の移り変わりを肌で感じます。

9月に稲刈りが行われていた頃は、ただの原っぱだった麦畑が、いつの間にか掘り返され、鋤き返され

気がつくと薄緑色の芽が幾何学模様のように顔を出し、それが、またいつの間にか薄緑からやや濃い緑色の

絨毯になって目を楽しませてくれます。

そして多分、今月には、土手や畑に真っ白な霜が降り、まるで石みたいに硬くなった土の上を、犬と一緒に

走ることになるでしょう。

そんな、自然が教えてくれる感覚を大切にし、それを自分のモノ創りに応用していけたら・・・・願望ですかね。



                                                   2003/12/01





          思いつくままに (2004/1月)


一年が早いというのはいつものことですが、今年は9月に、店の新装オープンと、 (私事ですが)

娘の結婚式があったために、特に、何がなんだかわからない日々を過ごしてしまったような気がします。

忙しいという字は、心を亡くすと書くと言いますが、まさに心定まらぬ状態でした。

でも、 “あんな裏通りでお客さんなんてあるの?” と言われた新しい店にも大勢の皆さんが、 

それこそ 『捜しながら』 お出で下さり、何とか営業を続けさせていただけました。

本当に感謝です。

9月のオープン当初は、新しい環境に順応できないために、だいぶご迷惑をおかけしましたが、

3ヶ月経って、また元の静かな『珈和』に戻ってきました。

ゆったりとした刻(とき)が流れる店、心静かに珈琲を愉しんでいただける『珈和』になったようです。

そんなひとときを過ごしていただくために、これからも

   “一杯の珈琲を大切に、心を込めてサーブする”

店であり続けたいと思っています。

この1年、宜しくお願い致します。


   

  思いつくままに (2004/3月)

3月を迎えます。

春三月という言葉がありますが、3月は暦の上でだけではなく、感覚的にも、お彼岸を前にして暖かさを

身に感じるとき(季)のような気がします。

家庭画報という雑誌が、昨年(2003年)1年間、各月の異称を掲載していましたが、それによると、3月は

花とか春という語を冠した呼び名が多いのですが、その中に、【夢見月】という名前がありました。

少し霞がかったボーっとした景色とか、『春は曙』と言われるモヤッとした風情などは、確かに【夢見月】と

言う言葉にぴったりな佇まいという気がします。

BSEや鳥インフルエンザをはじめとする、種々の感染症の問題や、政府発表とは違って、一向に明るさを

見せない周りの景気など、何か心情的不安の多い日々の暮らしの中で、決して逃避的意識からではなく、

ひとつ突き放した、ゆとり的な意味合いで、この3月を 【夢見月】として過ごせたらいいなぁと思っています。

 



 思いつくままに (2004/4月)


4月になりました。

いつも犬と散歩する鬼怒川の土手にも、いつの間にかいろんな春が来ています。

菜の花(西洋からし菜)に始まって、ホトケノザや姫踊り子草が小さな可憐な花を咲かせています。

土筆やヨモギは、もう、少し大きくなりすぎたようですが、シロツメクサ(クローバー)は、まだ葉っぱ

だけですね。でも、スイバ(スカンポ)はもう先端が赤くなってきています。

地元の猟友会が毎年放鳥しているキジは、今年は随分個体数が増えたみたいで、あちらの藪からも

こちらの藪からも求愛の鳴き声が聞こえてきます。

ウグイスはだいぶ鳴き方が様になってきましたし、コジュケイや雲雀も姿を見せずに鳴き続けています。

こんな身近にある春の風情が、なるべく長く残って欲しいなぁと思っている今日この頃です。



  思いつくままに (2004/5月)


木々の緑が色濃くなってきて、いよいよ『目に青葉・・・』の季節になってきました。

店の前の陸田にも水が入って、蛙の大合唱の始まりです。

毎度不思議に思うのですが、それまでウンともスンとも言わずに土の中で眠っていた(?)蛙たちが、

田んぼに水が入ったとたんにいきなり鳴き出すというのは、一体どういう構造(システム)なのでしょう。

それにまた、鳴き出すときは一斉に鳴き出し、鳴き止むときもまた一斉に静かになるのも不思議です。

別に仕切り屋さんがいるわけでもないのでしょうが・・・・・

どなたかご存じの方、教えて下さい。


 思いつくままに (2004/6月)

記録的な暑さの続いた5月も終わりました。

五月晴れという言葉に代表されるように、5月という月は明るいイメージがありますが、

6月は、梅雨の月と言われ、冷たく、どんよりとした感じを持つのは、私の偏見でしょうか?

でも、一番昼の時間が長いのはこの月なんですけどね。


いつも愛犬のプータロウと散歩する、鬼怒川の土手の内側では、大麦はもう、すべて

刈り取られ、小麦もかなり色づいて来ました。 

少し前まであんなにうるさかったキジたちの鳴き声は今ではほとんど聞こえず、

かわりに、やっと鳴き声がそろってきたウグイスやコジュケイが賑やかです。

                              
                                  04/05/31



  思いつくままに (2004/7月)

水無月が終わり、文月にはいりました。

文月・・・7月は、七夕の月で、昔はそういう言い方(七夕月)もあったそうです。

七夕というと、以前はきらびやかな竹飾りが商店街の道路一杯に飾り付けられ、

それを見上げながら、夜店をのぞいて歩いたことが懐かしく思い出されます。

水海道では、もうかなり前から七夕祭りはなくなってしまって、夏祭りと言うと

20日前後に行われる祇園祭だけになってしまいました。

この祇園祭は、本社・同好会合わせて10基以上の御輿が繰り出されるもので、

人口4万の地方小都市にしては、結構見応えのあるお祭りと言えるかと思います。

今年は、7月17日(土)・18日(日)の二日間行われますので、お時間のある方は

是非いらしてみて下さい。

但し、お神輿がたくさんでる夕方には、当店は営業を終えてしまっていますので

悪しからずご了承下さい。

でも、6時30分まではちゃんと営業しておりますので、どうぞ宜しくお願いします。


                                  04/06/30





  思いつくままに (2004/8月)

暑中お見舞い申し上げます。

今年は昨年とは違って、厳しい暑さが続いていますね。

熱中症でふらふらしてしまったり、クーラーをかけて寝たために風邪をひいてしまったりしていませんか?

暦の上では、もうすぐ秋、立秋ですが、実際の暑さは、まだまだこれからが本番です。

で、暑さを乗り切るための、手軽にできる水出しアイスコーヒーの紹介です。



※用意するもの
    ★苦味のブレンド 50g
    ★手鍋(珈琲に粉が水を吸ってふくらみますから、やや大きめのもの)
    ★濾紙 又は ネルフィルター
    ★コーヒーサーバー または 鍋

    ※作り方
       @手鍋に珈琲の粉(50g)を入れ、水600tを静かに注ぐ。
         この時、粉が水の上に浮いてしまっても構いません。
       Aほこりよけに、ラップ又はペーパータオルをかぶせて8〜10時間ほど置く。
       B濾紙などで、サーバーに濾して、できあがり。
                  

    ※お湯をさして作る珈琲と違って、時間がかかりますから、夜寝る前にセットしておいて、
     朝濾すと良いでしょう。

    ※できあがった珈琲は、ビンなどに入れて冷蔵庫で保存すれば、2日間位はおいしく飲めます。

    ※濃さはお好みですから、注ぐ水の量で加減して下さい。

    

  この方式で抽出した珈琲は、お湯を使ったものに比べると、さっぱりした口当たりになりますので、

  少し薄めに作って、暑い日の水代わりなどに飲んでもいいかなと思います。

 

 




  思いつくままに (2004/10月)

  
一ヶ月の経つのは早いもので、このページの更新をしそびれているうちに、もう10月です。

暑さ寒さも彼岸までと言いますが、さすがにお彼岸も過ぎてお月見も終わると、

一気に秋の風情が深まってきました。

でも、そんな感傷を、まさに吹き飛ばすように、台風21号が日本列島を駆け抜けていきました。

今年8個目の上陸台風でした。

年々歳々花相似たり  年々歳々人同じからず と言いますが、

最近は、自然界の方も毎年同じではなくなってきているような気がします。

と書いて、ふと思い出したこと・・・。

実は、先月のこのページに書くつもりだったことなのですが、 

8月末のある熱帯夜だった明け方、寝苦しさにいつもより少し早く、4時ちょっとに目が覚めて、

そのまま犬の散歩に土手にあがって行くと、まだ薄暗い東の空に、冬の星座で有名なオリオン座や

そのオリオン座のベテルギウスとおおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンでつくる冬の大三角が

輝いていました。

それから一回りして家の近くまで帰ってくると、近所の家の屋敷林で、ツクツクホーシの鳴き声が、

今を盛りというように聞こえてきました。

冬の光景から晩夏の情景へと、 ちょっと不思議な体験をした思いになったのですが、

よく考えてみると、夏の終わりに冬の星座が見られるのは、私が知らなかっただけのことで、

天文をやっている人たちから見れば、年々歳々同じ、当たり前のことなのであって、

別に取り立てて言うほどのことではないのかもしれません。

それと同じで、自然界の変化というのは、我々(私?)の感覚ではそうであっても、地球的時間の

スパンでは、殆ど変わってはいないのではないのかなと言う気がします。

皆さんはどうお考えでしょうか?

                                             2004/09/30


                       

 

 

  思いつくままに (2004/12月)


12月・・・・・今年も最後の月になりました。

以前、このページで紹介したことがありましたが、月の呼び名には昔からいろいろありました。

12月を師走というのはよく知られていますが、それ以外にも、

   限りの月(かぎりのつき)

   窮月(きゅうげつ)

   果ての月(はてのつき)

   暮来月(くれこづき)

   年積月(としつみづき)

など、それらしい雰囲気の言い方が沢山あります。

それらの中で、私が一番好きなのは、ちょっと陳腐な呼び名かも知れませんが、

   春待月(はるまちづき)

という言い方です。

少し前までは、12月を1年の総決算、締めの月という感覚で捉えていました。

それは、多分に、12月が決算の月だと言うことに影響されていたのかも知れません。

でも、ここ何年かは、この月が、次の月へ、次の月を、求めていく、連続性の中で、

新しい年、新しい春を待つ、待望する姿勢を大事にしたいと思うようになりました。

“今” を一番大切にするために、今に続く “明日” を待望し、大事にしてゆく

そんな12月を過ごしたいなと思っています。

                                    2004/11/30

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