勝手論その7

 

 

@ 長野県議会はようやく分かった?
やはりと言うか案の定というか、田中康夫氏が長野県知事に再選された
Kennyはこの度の知事不信任決議には多いに反対して来たことから考えると
「言わんこっちゃない!そーら見たことか!!!」
という感覚だ
確かに、選挙戦自体は対抗馬陣営に戦略ミスがあったと言える
無党派と言っていながらなぜ選挙戦最中に組織選挙に方向転換したのだろう?
石にかじりついてでも無党派路線を走るべきだったのだ
それでも多分敗北しただろうから・・・
そもそも知事とは日本では直接選挙で選ばれる最高権力者である
これをクビにするなら、政策路線や実行手段などというものよりも
公序良俗に反した等と言う理由が必要だったのだ
そうじゃなければ議会の独裁が始まると言うものだ
それをやったから長野県民は議会独裁にストップをかけたとみるのが正解だろう
極端なことを言えば知事は法の下では絶対権力者でもいいと思う
もちろんそれを悪いことに使えばその知事は次の選挙で落選するだろうから
落選しなければ「すばらしいリーダーシップ」と評価されることになる
石原都知事がいい例だ
彼とて最高の行政を運営しているとは限らない
しかしそれでも都民はついてきてる
そしてリーダーとして評価されている
もう一度断っておこう
議会は知事の暴走にストップをかけることが出来たとしても
絶対に知事の首を切ってはいけない

それこそが議会の暴走である
今回の選挙結果は長野県にとどまらず、日本全国の参考になっただろう

 

A 日本のイラク攻撃支持は当然!
ついに英米軍を中心とした多国籍軍がイラクを攻撃するようだ
これは実に当然のことで、むしろ遅すぎたくらいだ
こんなことはクリントン政権のときにやっていてしかるべきものだったのだから
それを怠ったのは
クリントンの怠惰と言わざるを得ないのだ
その間にもミサイルによる軍事協力をイラクと北朝鮮の間で行い、
ついに北朝鮮は米西海岸までをも射程距離に収めてしまうミサイルを開発してしまったのだから・・・
済んでしまったことは仕方がないにしても、
日本のマスコミは読売新聞を除けばはっきりとした攻撃支持を表明しているところは少ないようだ
ただ、不支持の理由に国連決議の欠如をあげているのは面白い
国連安保理決議第1441条を知らないかのような書きっぷりである
いや、恐らく意図的に隠しているのだろう。反戦ムードを煽りたいがために・・・
しかし、この反戦論も歴史を知らないかのようなものだ
国際世論がどうであろうと、過去の歴史を重要視する英米は
絶対に攻撃の手をゆるめることはあるまい
中東のヒトラー、しかもたちの悪いことにテロリストと手を組んだヒトラーが
今後どうなって行くのかを考えたらそれだけで恐ろしい
日本はこの戦争を全面的にバックアップしていかなければならない
それが世界の平和を切実に望む日本の姿勢だからだ
もちろん一国平和主義を取り、日本をここまで大国にさせてくれた世界に対して
貢献する気がないなら協力を拒むのもよかろう
また、北朝鮮がなんらかの軍事行動を取った時に、自衛隊のみで国の防衛を
しようというのならそれもよかろう
しかし、これらはどう考えても非現実的だ
ならば日本の取るべき道はただ一つ、
戦争を全面バックアップして
早期に終結させることにより、一般人の戦争被害者をできるだけ少なくすることを助けることなのである

 

B 時代錯誤の元自民党幹事長
誰とは言わないが、単に一国会議員である人物が
我が国の総理大臣に向かって「独裁者」と、発言した
しかし、このような発言をした者こそ独裁者になり得る危険性があると警告しておきたい
そもそも、この「独裁者発言」は、総理が
「私の政策に反対ならば別の人を総裁にすればいい」
「私の政策に賛同してもらえるなら、総裁選挙の過程に関わらず閣僚としての起用も有り得る」
という発言を受けたものだった。これのどこが独裁者なのかはっきりと説明して欲しい
小泉総理は全くおかしい発言をしているとは思えないのだ
政党政治を行う上では完全に民主主義を貫いている
もしも選挙を廃止するだとか、総裁選挙で対立した者は一切のポストを与えないだとか言うならば、
これは独裁者以外の何者でもない
こう考えてみると、総理の言っていることは全く議会制政党制民主主義の考え方を踏襲しており、
なんら問題はないのではないか?
むしろ、この発言をした元幹事長は橋本派で独裁的に腕を振るった人物
そうすればこの人物が発言することにより、多数の人々がそれに従うとでも思っている節があり
(マスコミも飛びつくし・・・)これこそ独裁者以外の何物でもないのではないだろうか?

 

C 衆議院の解散総選挙
ついに小泉総理が伝家の宝刀、衆議院の解散権を行使した
このことはいいとしても今回の選挙は少し今までの選挙と趣が違う
民主党が「マニフェスト」と呼ばれるものを主張し、これを発表したからだ
このことについてKennyはいいことだと思う
しかしまだ単なる「公約」をちょっと脱したものでしかない
これでは具体的な数値目標などがはっきりしないからだ
そもそも「マニフェスト」とは具体的な政策目標を数値で、期限をつけて発表するものだ
その点、民主党のマニフェストもいまいちあいまいな部分が目立つのである
とはいえ、官僚組織の手もあまり借りずにここまでやったのはすばらしいことだと評価できる
これを続けていけば、次の総選挙以降は期待できると思う
それに対して自民党の方はあまり評価できない
日本最大のシンクタンク、官僚組織がありながら、党内の意見をあまりに気にしすぎて具体性に完全に欠ける
そもそも、与党だけが官僚と結びつく体質をまず改善しなければならない
例えば、英国の「影の内閣」のように、
野党第一党も各省庁に入れるようにするべき
そして
議員個人と官僚の結びつきを違法化する必要がある
そうすれば与党及び野党第一党が平等に官僚組織の知識などを利用できるようになる
その上でお互いにマニフェストを作成して、国民はそのマニフェストを簡単に見られるようにすべきだ
そうしてさらに
選挙では政党名のみを記入し、個人の選択ではなく政党を選択するようにした方が
有権者にとって分かりやすいものになる
分かりやすくなれば、少なくとも今よりは投票率が上がるのではなかろうか?

 

D さぁ総選挙!
実はKennyは今回の総選挙にはあまり期待していない(だからと言って選挙に行かないわけでもない)
どうせ自民党が過半数を取って今までと何も変わらず・・・となるのは目に見えている
田舎では自民党が当然のごとく議席を取り、総裁と幹事長の顔が新鮮である効果によって
東京でもそこそこ取るかなぁ・・・と思っている
民主党が200議席に本当に乗せられるかどうかぐらいしか興味はない
そもそも政党政治をやっているのだから
候補者の名前を書かせるのは辞めて欲しい
政党名で投票することにして欲しい

だいたい候補者個人のことをよく知っている人が、一つの選挙区30万人中何人いるのだろうか?
そうなるとマニフェストの内容と実現性や党首の魅力で投票するしかないはずだ
例えば田舎で特定の候補者が何期も連続で当選し続けることもおかしい
それはその候補者が地元にお金を持ってきてくれるからだ
しかし国政とはそういうものか?
国家全体を考えるのが国会議員というもので、地元にお金を持ってくることが国会議員の仕事ではない
しかし
候補者個人が地元にお金を持ってきてくれたからその人に投票するなどという
極めてお粗末な判断が投票行動につながっている
まずこのラインを断ち切らねばならない

Kennyは特にどの党の支持者でもない、無党派層に属していると考えている
ということならば、
今回の選挙で出したマニフェストをどれほど実現できたかどうか
これが次回選挙時の判断材料だ
おそらく政権をとる自民党の選挙後に注目している
そしてそれが次回のKennyの投票行動に直結すると、自民党は肝に銘じてもらいたい

 

 

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