勝手論その8

 

 

@ 2003年総選挙考察〜マニフェスト〜
自民党237民主党177公明党34共産党9社民党6保守新党4自由連合1無所属の会1無所属11
投票率59.86%
2003年総選挙の結果である。これをどう見たらよいであろうか・・・
今回の選挙は「マニフェスト選挙」とも言われた。本当にそうであったのだろうか?
今回の投票行動ではマニフェストを見た人がどのくらいいて
そのうちどのくらいの人がそれにもとづく投票行動を行ったのであろうか?
とある新聞社の調査ではわずか8%ということになっていた
Kennyもなるほどと思う
選挙速報を見ていると、開票が始まってあっという間に自民党議員の当確が相次いでいた
これは政策よりも候補者重視の投票行動を行った人の多かった選挙区ではないだろうか?
仮にマニフェストによる投票であったならば、もっと接戦になってもよかったと思う
自民、民主共にさほど出来がいいとは言い切れないマニフェストだったからだ
激戦と呼ばれた選挙区においては自民は候補者重視型
民主はマニフェスト重視型が少し多めにいたという投票行動と分析も出来る
しかし考えてもみればこれからの望みが持てる選挙だったとも言えよう
Kennyは
政党は政策で生きるものだと考えている
官僚と個別の議員の接触が許され、与党議員が自分の選挙区に有利な予算配分を受けることができ、
野党が日本最大のシンクタンク、官僚機構を大いに利用できない状況ではこれ以上を望むことはきついようだが、
これらの制度が整備されるようになり、さらに候補者名ではなく政党名で投票するようになれば、
もっと与野党のマニフェストの質が上がり、マニフェスト重視の選挙になるのではないかと期待している
マニフェストの評価を決定する機関も欲しいところではあるが・・・
今後は、
マニフェストを必ず出すことを制度化し、その検証をする機関が出来ること
これが日本をよくしていくことだと
Kennyは思っている

 

A 早く自衛隊をイラクへ派遣せよ
ついにイラクで日本人外交官が襲撃された
しかも国際的テロ組織であるアルカイダはすでに東京をテロ攻撃することを宣言している
これは自衛隊をイラクに派遣しようとすまいと関係ないものと
Kennyは考えている
テロ組織とはそういうものだ
常識では交渉の余地がないのがテロ組織だということを忘れてはいけない
少なくとも、今回の事件で在イラクの外交官の安全は保障できないことが明らかになった
ならば日本が国家として最低限守るものはなんなのか、これを再度意識しなければならない
日本人の生命と財産を守る
これが日本国家の最低限の仕事である
ならば、そのノウハウがある自衛隊が派遣されることに何の問題があろう?
今回の襲撃がテロであろうと強盗であろうとそれは関係ない
大規模な派遣とは別に在イラクの日本人を守ることが先決である
さらに
テロリストとの戦いのために、大規模な自衛隊の派遣を躊躇してはならない
これを
躊躇するということは日本はテロリストに屈することを意味する
さらに、イラクの復興に対しても躊躇するということを意味する
もし、日本が国際貢献として真にイラクの国民のことを考えるならば
早急に自衛隊を始めとする復興の手助けになるチームを派遣し
イラクの国の復興を手助けすべきだ
これが世界第2位の大国のなすべき役割である

 

B 疑問に残る殉職外交官への対応
2人の殉職した外交官の葬儀の形式は「外務省葬」ということになるらしい
しかしこれでいいのだろうか?
2人の外交官はあくまで
殉職、それも文官の殉職である
しかもこの2人は国を代表する外交官として、外国のために出来る限りの貢献をした人たちである
何故国葬にしない?
遺体の移送にしても民間機でロンドンからというあまりにもひどい対応である
一刻も早く帰国させるためにクウェートから

政府専用機で帰国させてあげてよかったのではないか?

仮に法的に問題がある(政府専用機の使用基準参考)としても
そこのところは首相を補佐する優秀な頭脳をもってしたらいかなる理由も作れたのではないか?
しかも成田空港に到着してから出迎えたのは誰だ?
何故小泉総理は空港まで迎えに行かない?
それがダメならわが国の象徴である天皇陛下に行って頂くという選択肢もあったはずだ
しかも棺を飛行機から車まで運んだのは何故千葉県警なのだ?
何故国の職員である警察庁や防衛庁の手によるものではなかったのか?
あまりにも粗末な扱いではないか!
この日本政府の対応にはほとほと呆れ果てると言わざるを得ない
まだ日本は平和ボケが抜けないようだ
イタリアやスペインの殉職者への処遇と比較すれば分かる
国のために、世界のために命を落とした方々への対応で
その国がいかに世界貢献への意識を持っているかがよく分かる
平和がただで手に入ると思っているような国は金で全てが解決できるような対応をする
こんな惨めな対応をされてはイラクへ派遣される自衛隊員も報われない気がするだろう
このような対応だから世界の中で重要な地位を占め
かつ援助金が巨額であるにもかかわらず、日本は世界に信用されないのだ
小泉総理に言いたい
口先ばかりで他人任せ、しかも行動しないという姿勢はもう止めて欲しい
あなたはわが国の宰相なのだから・・・

 

C イラン支援を迅速かつ積極的に!
イランでまたも大地震が起きた
しかも死者の数は4万人に達するかもしれないと言うことだ
そこで小泉総理は自衛隊の派遣を検討するように
指示したようだ
だが、これでは遅いのが分からないのだろうか?
今回の地震による被害はあまりにも甚大なので
イラン政府が国交もなく、敵対しているアメリカの支援も受け入れるという
それほどまでなのに日本政府の動きはあまりにも遅すぎるのだ
小泉総理は即刻自衛隊の派遣を防衛庁長官に命令すべきなのだ
しかも数時間以内に・・・
そもそも自衛隊の組織がそういう即効性に乏しいのが問題なのだ
全ての部隊が即応できる状態になくてどうして国防が出来るのだろうか?
イラクに派遣されるのはたったの1000人
そして自衛隊は10万人を超える人員を持っているのだから
即応部隊がいくつもあってもおかしくないのではないか?
そう考えればイラクと同じように1000人規模の部隊を即刻派遣することも出来る
大地震の場合、調査した後に本隊を派遣するなどという悠長なことはいえないはずだ
そのことは阪神大震災で充分学んだのではなかったのか?
地震発生から3日を越えた場合、生存者が瓦礫の下にいる可能性はほとんどなくなる
そう考えると地震発生から数時間以内に派遣を実行に移すべきである
しかも、世界の何処でこのようなことが起こっても
同じような対応をできるように部隊編成を考え直す必要がある
これが世界第2位の経済大国の義務ではないだろうか?

 

D イラクでの日本人誘拐事件
イラクで日本人が誘拐され、身柄を拘束された
解放の条件として犯人グループは自衛隊のイラクからの撤退を求めてきた
そして小泉政権はこの自衛隊撤退という条件に応じないことを即決断した
この姿勢は大正解だ
いや、国際的に見れば当たり前の話である

日本は福田政権時代
「人の命は地球より重い」
などという迷言を吐いて見事にテロに屈してみせた
その結果日本はテロに屈する国
と言うイメージを世界中のテログループに与えてしまった

もっともその後大規模な国際テロが日本で起こらなかったのはラッキーと言える
しかし、大規模テロが画策されていたことはどうやら明らかなようだ
当時二流国家であった日本が一流国家になった今
今後そのラッキーが続くと考える方がおかしい

と、なると今回は日本がテロに屈しない国家だということを明確に示すことは必要かつ重要だった
そしてそれを成し遂げた小泉政権は当然のことをしたに過ぎない
今回
もしも人質の命が犠牲になってもこの姿勢を変えてはいけない
今回はたったの3人であっても
今後同じことが繰り返される可能性を出来るだけ少なくしなければいけないからだ
言ってみれば今回の迅速な小泉政権の決断は
3人の命と引き換えに日本国民全員の命を救ったと言えるのだ

さらに言えば今回要求に応じて自衛隊を撤退させたら
自衛隊派遣のイラク復興支援という名目は全くの嘘で
米国の支援をしに行っただけということを認めてしまうことになる
テログループは米国嫌いではあるが、米国以外の支援を全く認めないとは言っていない

本心はともかくとして今回のイラクへの自衛隊派遣は
復興支援が重要な目的のひとつであることを忘れてはいけない
だとしたら自衛隊派遣と米国の支援とはリンクしないということを
名目上だけでも表現しなければならない

しかし、やはり日本国民が忘れてはいけないのは
国民一人一人が総理大臣の立場に立ったつもりで
国家国民の安全を改めて考えなければいけないということだ

今回イラクへ行った3人は命の危険を覚悟して行ったのでなければ
あまりに浅はかな行為であり
平和ボケしていたとしかいいようがない!
厳しいようではあるがそれが世界常識と言うものだ

そして改めてKennyを含めた日本国民全員に言いたい
民主主義国家日本の国民である以上
自分が総理大臣になった気持ちで
国家と国民の安全のことを考えなければならない

 

 

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