データ通信1 ベーシック手順 

伝送制御の基本手順
フェーズ データ通信の動作 概要
回線の
(専用線では不要)
相手をで呼出、変復調装置などデータ伝送が可能な状態にセットする。
データリンクの が正しくつながり、データの送受信を可能な状態にする。
1.相手の指定や確認
2.相手の状態の良否の確認
3.送受信のの確認
4.相手の装置の指定
の転送 何らかの制御を行いながら伝送
データリンクの 互いにを確認しデータリンクを解く
回線の
(専用線では不要)
回線とのを解く

データリンクの確立方法
ポーリング/
セレクティング方式

(非平衡型)
局が送受信を制御し、
局はその指示に従う。
ポーリング:を問い合わせる。
セレクティング:を求める。
情報メッセージの伝送
制御局−従属局間のみ:制御方式
従属局相互間でも:制御方式
方式
(平衡型)
2局の関係はで送信要求を先に行った方が局となる。

ベーシック手順の伝送制御キャラクタの定義
(小文字で完全入力!)
ヘッディング開始 肯定応答
テキスト開始 伝送制御拡張
テキスト終結 否定応答
伝送終了 同期信号
問い合わせ 伝送ブロック終結

同期伝送の場合の情報メッセージフレーム
情報のフレームは下図のように100キャラクタ前後にブロック化され、ブロックごとに
誤り検出用符合をつけて伝送される。
@
A
B
C
D

監視フレーム [ ]内は省略可
(コードは小文字で完全入力!)
順方向監視フレーム
[EOT](pa)

局選択 [EOT](sa)ENQ
識別等 [(px)]ENQ
正常 [(px)]
異常 EOT
DLE
[(px)]ENQ
ブロック [(px)]ENQ
EOT
逆方向監視フレーム
非番号制 番号制
肯定応答 ポーリング データ送信に入る
セレクティング [(px)]   
情報 EOT *1
否定応答 ポーリング [(px)]
セレクティング [(px)] NAK
または*2
情報 [(px)]
回線切断 EOT
中断 ブロック EOT
DLE(3C)h
上表において(pa)は、 (sa)は、(px)は
グラフィックコードから15文字以内で利用者間で決める。普通(px)はを指す。
番号制(*1、*2)は肯定のときDLE α と DLE βをに出し、否定のときこれを崩す。
αとβは(30)hと(31)hまたはACKとNAKの組み合わせ。

拡張モード
モード と従局を入れ替えながら交互に情報メッセージを伝送する。
ACK返送不要
同時伝送モード 回線を利用し同時に両方向のデータ伝送を行う。
ACK,NAKを情報メッセージ中に挿入。
セレクティングモード コンピュータから複数の端末に同時に同じデータを送る通信。
モード 伝送制御キャラクタと同じ符号を伝送できる。コードを前に付加。

付記
ベーシック手順はホストコンピュータとそれに接続した端末との間の通信に使用
伝送できるのはテキストデータ(文字情報)のみ。