トークンリング
        データ通信7 トークンリング

トークンパッシングリング方式
(1)1個のトークンを一定方向に巡回している。アドレスは不要なのでトークンと呼ばれる。
(2)送信端末Aはこれを捕捉し、に組み立てリングに送出。
(3)フレームのが自分のアドレスでない端末は下流へ送る。
(4)自分宛のフレームのときはこれをし、受け取りのしるしを付加して次に送る。
(5)送信端末に戻ってきたら、そのフレームを除去して、新しいを送出する。

*送信端末がフレームを送出した直後にトークンを解放し、リング上に複数のフレームが同時に存在するようにして
 総合的なを高めるようにした方式もある。

トークンリングフレーム構成
上表略号を英小文字完全入力
トークン 放棄シーケンス
@ A B
フィールド名 概要
@ フレームまたはの始まり
A
ビット構成
P P P T M R R R
PPP ビット
ビット
ビット
RRR ビット
B
ビット
ビット

データフレーム
 情 報 
C D E F G H
フィールド名 概要
C
ビット構成
FF ビット 00 フレーム
01 フレーム
ZZZZZZ MACフレームのコマンド種別など
D あて先端末のMACアドレス
E 端末のMACアドレス
F 情報 副層からのプロトコルデータユニット(LPDU)
G フレームシーケンス 符号の格納
H
ビット 送信元端末はAC=00で送出
ビット

トークンのエラーと回復
リング上の1台の端末が監視端末()となり、検出・回復に当たる。
(1)トークン喪失のとき
 はトークンまたはフレームの通過によりされるタイマーを持っている。
 そのタイマーがセットされた時間になるとリング上のすべての符号を除去して新しいを生成する。
(2)トークンが複数になったとき
 フレームを送信した端末は、戻ってきたフレームのアドレスと自分のアドレスとが異なっていたとき
 複数のトークンが巡回していることを認識する。
 自分が送信したフレームが戻ってきたときすべての符合を除去して新しいトークンを生成する。
(3)リングを回り続けるフレームがあるとき
 は、フレームが通過するときアクセス制御部のビット(M)をセットする。
 セットされたフレ−ムが届くとエラーとわかる。そのフレームを除去して新しいトークンを送り出す。