鼓笛隊血風録
★コレはサークル鼓笛隊代表
三村守修司の日々是平和を目論むラジヲの時間である。
The Directer of a Kotekitai's Monologue

4月22日

随分と長い間、更新をストップさせていて申し訳ありません。この間に色々あったのですが(原稿描いたり、映画オフやったりと)書けませんでした。取り合えず、映画関係で覚えている限りの内容を

映画感想まとめ

「ゼブラーマン」

たなひろさんと2人で出掛けた今年最初の映画オフでしたが…初っ端からコレですか(笑)いつもの面子でしたら映画オフとは言え「こんな映画、皆で観て大丈夫なんだろうか…?!」と不安になる三池監督作品です。かなり知名度が上がって来ましたので、知っている方も多いと思われますが、三池監督と言うのは超B級〜C級を撮らせたら天下無敵と言う方でして(良い意味でも、悪い意味でも(笑))一般人でしたらまず観る必要は無く、馬鹿映画好きでしたら這ってでも観ろ!!と言うタイプの作品を撮る監督なのです。

…すみません、先に断っておきましたのは最近この人ハリウッドに注目され始めまして(主にタランティーノ(笑))「世界が注目の才能!!」と言うキャッチフレーズに騙されやすい人は注意しないと、観た時ツラ〜イ思いしますので一応警告しておいたのです。「世界が注目!!」と言うモノには何種類かの意味が含まれている可能性が高いと思いますので(笑)(少なくとも「自分達に無いもの」を見出してハリウッドは注目しています。100人中100人が『AKIRA』観て「面白い!!」と言うとはとても思えませんからネ(笑))

さて…この三池監督、オチの展開が圧倒的すぎて読めなかった大問題作「DEAD OR ALIVE」や、タイトル聞いた瞬間にB級以下が約束されたも同然の「ゾンビ極道」等の怪作を撮り続け極々一部のファンに圧倒的な支持を欲しいままにしている監督です。漫画家で言えば平野耕太と言った所でしょうか(笑)…当然、私もたなひろさんも「そう言う期待」を胸に膨らませ観に行った訳です。そして感想は















普通に…面白かった…です(動揺)













いや、もちろん普通に面白かったのは大変喜ばしいのですが…なんと言うかのび太が100点取って帰って来た時に「おめでとう!!」と言う前に「カンニングしたのか?!」と思わず疑ってしまう様な感覚でして、何せ終了後の自分の第一声は

「話が違う!!これじゃまるで『映画』じゃないか!!」

でしたので…得したハズなのに(笑)

まあ、恐らくコレは宮藤官九郎の脚本の上手さが三池監督のアレな感性と上手く融合し、哀川翔と言う日本を代表するB級スター奇跡のライトアップで輝かす事に成功したと言う稀有な例だったと思います。
ちなみに馬鹿映画好きも、満足できるポイントも、たくさん用意されています!!へっぽこな画像(もちろん確信犯でやっています)や、チープな敵怪人の存在、他にも自衛官の前線基地にバーチャスティックが置いてあるなど「遊び」も本編の中にふんだんに入れてありますので(笑)。機会があったら是非みて下さい、オススメします!!

「イノセンス」

ハリウッドに注目されている監督シリーズ第2弾(えー)押井守監督の新作です。大ヒットを記録した前作『攻殻機動隊』の続編です!!ジェームス・キャメロンも注目の新作、さて感想は?!


















ああ…やっちゃった…(泣)













先に断っておきますが、凡百の映画よりははるかに極上の出来です。これほどの超一級アクションアニメ、撮れる人はそうそういません、押井ファンは観るべきでしょう!!















…でもね













確かにアクションアニメとしては第一級なのですが、押井監督の悪い所も全開に出てしまっているのです。長いモノローグ、犬、鳥、食事描写等…上手く歯車が噛み合えば名作に成り得る可能性があるのですが、失敗すると単なる監督のエゴとして苦痛を通り越して拷問になってしまう危険があるのです。今回、プロデューサーに鈴木敏夫(ジブリの名プロデューサー、宮崎駿に苦言を言える漢)を迎えており、鈴木敏夫自ら「押井をエンターテイメント畑に連れ戻す!!」と頼もしい事を言っていましたので期待していたのですよ!!















…それでコレか(´Д`;)













頭の良い監督なのは知っていますので、きっと意図的に映画としての難易度を上げているのだろうなあ…とは思います。しかし申し訳ありませんが今作は、エンターテイメントとしては失格です。(「攻殻」自体がマニア向けだと言う事を差し引いても)初心者を面白がらせ、上級者には深い所にあるメッセージ性を読ませ唸らせる…そんな作りには出来た筈です。(TV版「攻殻」は原作そのままとは言え良く出来ています、初心者はこちらがオススメ)

まあ…押井監督ファンなら見るべきで、それ以外の方には・・・オススメ出来ません(汗)あ、でも映像的には、いつも革命を起こす人ですので、映画ファンは観ておいて損はないと思います(映画を「歴史」と言う視点で観た場合、キーになる作品の一つではあると思いますので)

ちなみに、押井監督の今回一番良い所は映画ではなくパンフレットにありました。

>今回キャストを替える気は全然無かった
>素子はちょっとモメたけどね。宣伝上の理由なんだけど、どうするんだって言う話が鈴木敏夫方面から出て。
>あの男と違って、僕は声優さんと言うものを高く評価してる。

このあの男って…鈴木敏夫でしょうか?!それともやはり宮○駿…(今度の「ハウル〜」主役の声/木村拓哉…って(´Д`;))

「レジェンド・オブ・メキシコ」

あのギターケースと銃で戦う漢映画の傑作『デスペラード』の続編です。監督は低予算でケレン味の効いた映画を撮らせたら天下一!!監督の元祖ロバート・ロドリゲスです。

あの『デスペラード』の続編と聞いて、それは…もお、期待して観に行きましたが…うーん…ちょっと期待ハズレだったかも知れません(前作が凄過ぎたので(笑))

アクションもケレン味も標準以上なんですが…何か足りない感じがするのです。まあカロリーナ(前作のヒロイン「綺麗でゴージャスでナイフ投げる危険な女書店員」)役のサルマ・ハエックがスケジュールの都合で少ししか出れなかった事で「ラテン系美女」と言う「華」が不足していた事に比例して、バンデラスの「男の色気」が少なかった事や、アウトローのエル・マリアッチが大統領を警護する展開とは…?!…とかどう考えても主役がジョニー・デップだったとか…何か微妙に「足りない」ンですよねえ。

「ダイハード3」観た時の様な微妙な物足りなさ…と言えば解りやすいでしょうか?!まあ、それでもアクション映画としては標準以上ですので、「デスペラード」ファンならオススメかと思います。

あ…義手とラジコンに萌えられる人は、必見の映画です。理由は…観れば解ります(笑)

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