■機種、及びメーカー、ジャンル■
メサイヤ/キャリアソフト/PCエンジン・SCD/S・RPG

■STORY■

地球軍とゼントラーディー軍との大戦は『ミンメイ・アタック』により勝利に終わる…が、終了後も、地球はゼントラン、及びメルトランディーの脅威に晒されていた。
しかし、地球の文化に触れ、その素晴らしさに感化された一部のゼントラン達は地球側に投降、ここに地球人、一部のゼントランやメルトランによる混合軍『地球統合軍』が誕生する。そんな折、パイロット候補生の霧生隼人とレトラーデ・エレンディルは訓練飛行中に敵の攻撃を受ける…それが新たなる戦いの始まりだった…。  


■COMMENT■

当時のPCエンジンを背負っていた代表メーカーの一つ『メサイヤ』様のS・RPGです。かつてはPCエンジンで秀作を数多く発売してくれた想い出の多い会社です。本当に好きでしたねえ…『飛装騎兵カイザード』『ラングリッサ―』『改造町人シュビビンマン』…他機種ですと『重装騎兵ヴァルケン』『重装騎兵レイノス』…なんかロボット系・SLG系が得意分野のようです。S・RPGの草分け的存在は、『ファイアーエンブレム』が有名ですが、本家は『飛装騎兵カイザード』だと思っています(その位、完成度は高かったと思います)

さて、この『マクロス』ですが、実はS・RPGとしてお薦めするには、やや難があります。まず難易度は結構、力押しが効きますし、何より敵の思考時間が後半は遅く、少しイライラします。味方キャラは撃墜されてもユニットが破壊されるだけで死にません。『〜カイザード』がやや難易度高めで、1手のミスが命取りになるゲームバランスに設定されているせいでしょうか?!SLG好きな人から見たら「…なんだこりゃ?!」…と言うレベルです。ヌルゲーですね。

ですから、僕はこれ『マクロスのキャラゲー』として勧めます。そう言う意味でしたら超一級です。多分最初からそのつもりで開発していたと思われます。(念のため言っておきますが、コレ褒め言葉ですよ、最大級の)

実は、過去に出た『マクロス』のゲームは大体STGです。結構良作が揃っています
『マクロス〜愛、覚えていますか〜』(SS)
(一条輝が主役の原作に沿ったストーリーのSTG、プレステにも移植)
『マクロス・デジタルミッションVF−X』(PS)
(バルキリ―のフライトシュミレーター、かなり気合の入ったドッグファイトが楽しめます)
『マクロス2036』(PCエンジン)
(TV版マクロスの後日談的話、ミリアの娘コミリア(…捻ろよ(笑))が生きていたカムジン一味と戦います。とにかく効果音が無駄に大きく、格好良い!!)

等が結構お薦めでしょうか(他にもアーケード版、FC版等があります)どれも結構好きなんですけど、原作ファンとしては個人的に、少し不満があるんですよ。理由はSTGと言うジャンル上、「一騎当千の主人公が幾千の敵をなぎ倒しながら、ボスを倒し勝利をモノにする」と言う単騎で徳川家康の本陣に特攻する真田幸村の様なスタイルになってしまうんですよね(笑)

これはこれで格好良いですけど(笑)…やはり、リアル系ロボットの戦闘は、物量戦だと思うのでやはり、仲間と供に戦いたいんですよ。
戦闘中何度「マックス!!柿崎!!何処だ?!援護しろ!!」と一条くんの声でシャウトした事か…(僕だけですか?!(笑))
…話が逸れましたね(笑)すみません。さて『〜永遠のラブソング』はマクロスファンなら大喜びの要素がたくさん詰まっています。

<クラスチェンジ>
主人公達のレベルに合わせて機体もクラスチェンジ、VF-1→ス―パ―バルキリ―、フルアーマーバルキリ―等、キャラによっては何故か『モンスター』もあります(笑)

<メカ>
友軍キャラとして『一般兵』を育てられます…弱いですが(笑)でも彼らの機体は基本的にはバルキリ―ですが、他にも…『スパルタン』『ディフェンダー』『トマホーク』『ファランクス』(渋いなあ(^^;)) 等があります。…漢なら育てずにはいられません(笑)

<設定>
キャラクターデザインは美樹本晴彦の書き下ろしで、メカも新作でゲーム内容は全29面。全29話のアニメと換算すれば、殆ど正式な『TV版マクロス』の続編です♪(マクロス7の100倍続編っぽいです)

<おやくそく>(笑)
始めは敵、のメルトランディーのエースと敵味方を超えた愛を育めます(笑)しかも(ネタバレになりますが)最終面では、ヒロインと2人、最新型の機体で、ボドルザー司令官に激似のボスと戦えます(ちゃんと飯島真理の『愛、覚えていますか』が流れます♪)
『ダイダロス・アタック』などと言う面まであります(笑)たまりません♪

こうして並べて見ると、本当に『マクロス』ファンのためのゲームですね。逆に原作ファン以外にはつらいかも知れません

でも原作ファンとしては、本当に細かい所に手が入っていて好きだったんです。ちゃんとバルキリ―は3タイプに変形するので地形に合わせた戦略が採れましたし、戦艦は3マス分の大きさがあって攻撃を受けやすかったり、平均射程3〜4の中、平気で射程が10ある「モンスター」(笑)は、横2マス分の大きさなので「ダイダロスアタック」かけても狭い通路が通れず壁の向こうでひたすら援護したり…
S・RPGとしては破綻しかねない足かせも一杯ありましたが、『マクロス』としてはむしろ正しい(笑)ので大満足でした(OVAのマクロス2やマクロス7は…ちょっとアレでしたから…ネ)
前作『マクロス2036』で活躍した『コミリア・マリア・ジーナス』『ロット・シーン』も途中から参加しますし、それどころかカムジンやブリタイ艦長まで参加します(笑)マクロスファン垂涎の一品ですね(^^)

ちなみに最後に霧生とミスティに与えられる機体『サイレーン』(OVAでシンディが乗った機体の最新版でしょうか?!)ですが鬼です(笑)ガンポッドとミサイルの代わりにレーザーとファンネルを装備しています。しかもファンネルは各機体に二個づつ、独立したユニットとして戦い、指揮範囲は画面全部。リガードなら瞬殺出来る位の攻撃力を持ち、鬼の回避率を誇ります。ファンネル一機につき弾数は20発…そりゃ最終面でしか使えないですね(笑)
※SRWの好きな方ならフィンファンネルの代わりに、サーバインを2機装備したフルアーマー百式改とでも言えば分かると思います(笑)

マクロスファンなら速攻買い、最も、古いソフトなので昔の様な感動は得られませんが…(ゲームの世界の辛い所ですね)値段も市場価格¥5980と徐々に上がって来てます(2000年4月時点)マクロスファン以外の方は、もしプレイする機会があったらやってみる…程度で良いと思われます。

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