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クラレンス・カーター

Clarence CARTER

Dr. C.C. (1986) Ichiban

クラレンス・カーターには、独特のスタイルがあります。歌うよ
うに語り、語るように歌う…両者を巧みに織り交ぜたヒット曲の数
々は、60年代のサザン・ソウルに新しい風を吹き込みました。

70年代には低迷したカーターですが、80年代半ばに嬉しい復活。
当時の新興レーベル、イチバンと組んで往年の勢いを取り戻しまし
た。ご紹介した再出発作では、サム・ディーズの一曲以外はすべて
自作曲。バックの演奏もカーターが一人でこなしています。タイト
ルの「ドクターC.C.」とは、クラレンス・カーターのこと。恋の病
に苦しむ患者をカーター先生が治療する、という趣向なのでしょう。
ジューク・ジョイントのステージを思わせる、楽しいアルバムです。