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テリー・キャリアー

Terry CALLIER

Turn You To Love (1979) Elektra

テリー・キャリアーは、独特の音楽観を持ったミュージシャン。
ジャズとフォークの要素を取り入れた曲作りは、ソウルの本流とは
異なる世界。際立つ個性が災いしたのかもしれません。70年代前半
の3作は、ヒット・チャートとは無縁の売り上げに終わりました。

結果、テリー・キャリアーは契約を失って、エレクトラへと移籍。
心機一転の作品を発表します。ご紹介した5作めは、レジナルド・
バークのプロデュース。ソウル・ミュージックにスタイルを定めて、
新しい一面を表現。初のヒット曲も生まれました。ただし、聞き所
は、不遇時代の代表曲 "Occasional Rain" の再録音。キャリアーの
意地と意気込みが感じられる、70年代末のソウル・アルバムです。