母校の近況

九品仏のよさを実感して

 平成九年度 同窓会担当教諭

              萩原 秀子 

  私が九品仏小学校にお世話になりまして、四年目になりますが、年月を経るごとに地域のすばらしさを感じております。

  昨今子どもを取りまく環境は厳しいものがあります。先日、テレビで自子主義と言う言葉が報じられていました。この言葉は自分の子どもさえよければよいという事だそうですが、九品仏ではこの言葉は当てはまりません。なぜならこの九品仏の地は、子ども達に向けられる目がとても暖かく、自分の子どもだけでなく、地域ぐるみで慈しみ、育てていこうという気風に満ちているところだからです。また、昨年の四年生に社会の時間「この地域が好きですか。」の質問に全員が「はい。」と元気よく手を挙げました。卒業生の方も在校生もこの九品仏をこよなく愛していることも他に類のないことだと思います。

  人的、物的環境に恵まれ、その上各ご家庭で子どもの可能性を信じてゆったり伸びやかに接する姿勢に共感し、教師として少しでもお手伝いできればと思います。

  平成九年度は、創立45周年ということで、五月の45周年記念運動会に始まり10月18日の記念集会、展覧会という大きな行事を終えることができました。

  特に45周年の記念集会では、第一期生富田同窓会会長、第17期生山田淳一さん、第37期生金城啓太さんに出席していただき在校当時のことを質問形式のお話とスライドで学校の歴史を知り、和やかで暖かな45才の誕生日をお祝いすることができました。

  当日、子ども達に記念誌と記念の下じきを配りました。その際、同窓会より、ご寄付いただきましたことを、この紙面をお借りしてお礼申し上げます。

  これからも地域と家庭と学校が心を一つにして、子ども達のために歩んでいけたらと思っております。

 

11号目次へ    次のページへ