2007年10月16日 讀賣新聞

百里に米軍F16到着

きょうから日米共同訓練

写真:写真説明
航空自衛隊百里基地に到着した米軍F16戦闘機(15日午前11時46分)
 航空自衛隊百里基地(小美玉市)で米軍戦闘機訓練移転後初めての日米共同訓練が始まるのを前に、米軍三沢基地(青森県)の第35戦闘航空団のF16戦闘機5機が15日、基地に到着した。米軍はきょう16日から18日まで訓練を行い、19日に引き揚げる予定。

 F16は15日午前10時ごろに三沢基地を出発し、午前11時過ぎ、百里基地に隊列を組んで飛来した。米軍関係者約80人の大半は14日に陸路で百里基地に来ている。

 日米の関係者は15日午後から飛行班と整備班に分かれ、16日からの訓練内容や安全対策を再確認した。百里基地によると、訓練は午前、午後1回ずつで、自衛隊機と米軍機が基地から約60キロの鹿島灘沖空域(南北200キロ、東西80キロ)で模擬兵器を使って訓練する。

 基地側は騒音問題について、「通常時は自衛隊機が訓練を1日3回行っているが、共同訓練は1日2回なので、いつもより騒音は少なくなるのでは」としている。防衛省北関東防衛局(さいたま市)の高岡辰栄企画部長は報道陣に「地元の方にご理解を頂き、こういう形で訓練を実施できることは、米軍再編全体を意識していく上でも、日本の安全を確保していく意味でも意義がある」と話した。

 一方、百里基地正門前では、訓練に反対する「米軍機くるな茨城実行委員会」の関係者ら約50人がデモを繰り広げた。委員会の松原日出夫さん(78)は「訓練は米軍が他国に出撃するためのもので、中止を申し入れる」と述べ、訓練反対を訴える防衛相あての文書を基地側担当者に手渡した。

2007年10月16日  読売新聞)