百里基地反対運動のページ 1

 平和公園からエプロンをのぞむ

 平和公園内から見た百里基地のエプロン(手前の林も平和公園の一部)

航空自衛隊百里基地とは


 百里基地は茨城県の東南部、霞ヶ浦のすぐ北側ににあり、2700mの滑走路を有して、第7航空団と偵察航空隊が配備されています。第7航空団はF15Jイーグル戦闘機(1機108億円)2飛行隊40機を擁し、首都防衛の任務に当たっている実戦部隊です。偵察航空隊(RF4E偵察機28機)は自衛隊唯一の偵察部隊として全国どこへでも飛んで偵察任務を行っています。百里基地は1990年に日米共同使用基地とされ、日米共同訓練も行われてきました。
 またその訓練は主に鹿島灘沖で行われていますが、1日の離発着回数が150回にも達するなど、かなり激しい訓練が行われ、周辺地域にひどい騒音をまき散らしています。毎年、基地機能の強化が進められており、最近も新しいレーダーが建設されました。

   日米共同使用基地
 百里裁判が終わるのを待っていたかのように、翌年の1990年から百里基地を使用する日米共同訓練が始まりました。過去2回の訓練では米軍三沢基地のF16戦闘機が飛来し、自衛隊のF15、F4ファントム、RF4EJ偵察機と各種の訓練を繰り広げました。「米軍来るな!」の反対運動と基地監視行動の中、危険性と騒音をまき散らしました。新ガイドラインがつくられた今、百里も米軍の戦争体制の中に本格的に組み込まれようとしています。 
 
F15戦闘機 RF4E偵察機
F15Jイーグル戦闘機 RF4E偵察機
      

百里基地の位置 百里の位置図

百里の戦闘機20機が 那覇のF4ファントムに交代
2009年1月

 百里基地にはF15戦闘機部隊が2飛行隊(約20機×2=約40機)と偵察飛行隊(F4ファントム)が配備されていますが、1月から3月にかけて、F15飛行隊の1つと那覇基地のF4ファントム戦闘機の飛行隊が交代します。防衛省によれば、沖縄の離島の侵略や領空侵犯に備えるため、性能の優れたF15を那覇基地に配備するためです。ロシアの脅威よりも中国の脅威に備えるということでしょうか。
 F4ファントムはかつて百里基地に配備されていましたが、F15よりも騒音が大きく安全面での不安も大きい戦闘機です。
F4ファントム 背後は平和公園